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松尾

商業ビルを蘇らせる鉄部塗装と階段防水工事②

By スタッフブログ, 松尾

今回のブログでは前回の続きとなる階段防水工事の内容をご紹介いたします。

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商業ビルを蘇らせる鉄部塗装と階段防水工事①

外階段に防水工事が必要なわけ

外階段や踊り場は常に雨風や紫外線にさらされているため非常に劣化が早い場所と言えます。※手摺や他の鉄部は塗装後のため塗料の色味で緑色になっています。

外気によるダメージから守るために塗装などによって防水機能を保持していますが、永久的に保たれるものではなく月日とともに劣化して機能を失っていきます。

階段や踊り場に水が溜まるようになってきたらそれは防水層が機能しなくなっているサインになりますのでメンテナンス時期が来たと捉えていいでしょう。

外階段や踊り場に少しくらい水たまりが発生したり錆びや破損があったくらいでその程度なら大した影響はないだろうと思う方もいらっしゃるかと思います。

しかし、これらの症状は既に防水の機能を失っているからこそ起こることでそのままにしておくと雨水が建物に侵入し内部にまでダメージを与えかねません。

メンテナンスを怠りトラブルが深刻化してしまえば大掛かりな工事は避けられずその分費用も高くなってしまうため、気付いた時点で早めに対応することでトラブルを深刻化させるのを防ぐことが可能になります。

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階段防水工事の施工方法

階段防水工事は既存の長尺シートを剥がすところから始まります。長尺シートは専用のボンドでしっかり密着されているため剥がす作業はとても労力が必要となります。

既存の長尺シートを剥がした後の凹凸を平らにするためにモルタル下地で調整を行っていきます。

下地調整が終わったら次にプライマーを塗布していきます。プライマーは季節や種類によって乾燥時間が変化するので乾燥状態をしっかりと確認します。

プライマーがしっかりと乾燥したらウレタンを塗布していきます。

カーブの部分も密着するようにローラーを丁寧に転がし細かなところも塗り残しがないように道具を使い分けて隅々まで塗料を塗っていきます。

ウレタントップコートを塗布していきます。

トップコートが完全に乾燥したらボンドを塗布していき、くし目ゴテで均等に伸ばしていく作業を行います。

長尺シートを貼り付けるためのボンドですので塗り残しがあれば長尺シートはしっかりと密着しませんので隅々まで丁寧に伸ばしていきます。

ボンドを均等に塗布したら長尺シートを貼り付けていくのですが、職人が持っている転圧ローラーというものを使いボンドと長尺シートをしっかり密着させていきます。

この時に浮きが無いように力を込めて転圧ローラーを使うため労力がいる作業になります。

錆びから守るために長尺シートを貼った端の部分を養生してシーリングの材料を丁寧に充填していきます。

もちろん長尺シートを貼る前にウレタンを塗布したので雨漏りの心配はありませんが、下に水が侵入してしまうと錆びやカビの原因になります。

シーリング材で隙間を埋めることで水の侵入をしっかりと防ぐことができます。

充填したシーリング材をヘラを使い均等に伸ばしていきます。

長尺シートの継ぎ目は溶接をして完成になります。

これまでの階段防水工事の施工方法の詳しい動画とブログ記事がありますのでそちらを合わせてご紹介いたします。

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建物全体を守ることに繋がる部分メンテナンス

建物を維持するためには自分自身で修繕計画を立てて、維持管理をしていかなくてはいけません。

建物は様々なパーツで構成されていますのでそれぞれのパーツに合ったメンテナンスが必要になってきます。メンテナンスは具体的に点検・維持・補修があげられます。

メンテナンスをする際には専門知識のある人によって今の状態や施工が必要であればその施工内容は塗装なのか、補修なのか、新たに交換が必要なのかなどを見極めてもらうことが重要になってきます。

間違った知識で適さない施工を行ってしまったらメンテナンスになるどころか、かえって悪化させてしまう可能性があります。ですから、建物を永く維持するために信頼できる業者に相談することがとても大事です。

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建物は様々なパーツで構成されていることを先ほどもお話しましたが、建物を構成する材料には寿命があり、方角や立地環境によって痛み方や劣化の速度が違ってきます。

ご自身で日常的にできるメンテナンスとして掃除の際に建物の周りを見て回るというのも一つあげられます。また、高湿多湿の日本では木材が腐朽しやすいためシロアリが発生しやすい環境と言えるので床下と室内の通気を良くすることでシロアリ対策やカビ対策ができて効果的だと言えます。

外壁や屋根、付帯部に関しては劣化の速度はそれぞれ違いますがクラックの発生・シーリングの亀裂・錆びの発生・塗膜が水を弾かないなどの症状があれば塗り替えのタイミングとみて間違いありません。

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弊社では、専門の職人を揃えていますので建物のどの部位であってもご対応させていただいております。

メンテナンスのことでお困りの際には一度ご相談ください。じっくりとご検討していただいてお客様が納得のいく工事をしていただきたいです。

そのために弊社は、お客様の建物に適したお答えをさせていただき、弊社でできる限り全力を尽くしてご対応させていただきます。

 

 

 

 

 

商業ビルを蘇らせる鉄部塗装と階段防水工事①

By 松尾

今回は都内の一等地にある商業ビルの鉄部塗装と階段防水工事のお話をご紹介いたします。

立地状況なども含め全てにおいて作業計画が難しい現場となりました。建物の構造は7階建ての屋上があるビルになります。施工要望をいただいた箇所は1階から7階までの階段塗装と屋上フェンス塗装と階段防水でした。

様々なテナント入居者様のいるビルですので工事中どのようにして対応をさせていただいていたか、工事の内容と合わせてお話をさせていただきます。

 

作業計画

作業計画とは危険をともなう工事や作業において、あらかじめ現場状況を確認したうえで現場全体の安全を考えた作業方法を検討し施工管理を定めておくことを言います。

作業中も現場の状況が変わることはありますから、状況の変化に即応して適切な判断をすることも作業計画のひとつでありとても重要なことです。

テナント入居者様や利用されている方の出入りの時間帯はバラバラですから入口付近には作業中の共通の注意事項を提示したり、事前のお声がけもさせていただくなどの対応をして安全管理をさせていただきました。

また、工事中であってもテナント入居者様の営業は通常通り行われるため鉄骨階段に関しては長尺シート一択となりました。その理由としては、階段の通行部分を塗装をしてしまうと塗料が乾くまでの間通行の妨げになること、そして塗装の仕上がりにも様々な影響が出てくることを考慮して出来る限りの最適な工事のご提案をさせていただきました。

これは工事内容とは別のお話になりますが、入居者様の私物や洗濯物が共用部に置かれてしまうということがあり工事中は控えていただく必要があるのですがご理解をいただくまでに大変苦労をしました。

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安全な工事に欠かせない足場と現場管理とは

足場は安全に工事を進めていくうえでなくてはならない存在です。しかし、そんな足場も正しく取り扱わないと安全を守るどころか大惨事になる可能性もあるのです。

ビルなどで立てられた足場が強風の影響で倒壊寸前になってしまった様子をニュースで見たことがある方もいらっしゃるかも知れませんが、あれは管理の問題で防ぐことができます。

工事中の建物の周りにはメッシュシートを付けて作業をします。メッシュシートがあるおかげで作業者の転落防止や資材の落下防止、高圧洗浄時の水しぶきや塗料の飛散防止が出来ます。また、メッシュシートはほとんど風を通さないため風の影響を受けやすいのです。

メッシュシートは足場に止められているため、風の影響を受けたメッシュシートの力によって負荷が加わると足場の倒壊への恐れに繋がってしまうのです。

そこで大事な作業がメッシュシートを畳むという強風対策になります。

現場管理者として天候のチェックはもちろん、職人との打ち合わせをこまめに行い安全の確保に努めています。

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鉄部の錆び止め

鉄は一度錆びてしまうと残念ながら元に戻ることはなくそれ以上悪化させないための対応策のみとなってしまいます。錆びの進行が進むと鉄は腐食し、穴が開き補修では収まりきらない状態になり結果的に損失が大きくなることも・・。

そうならないために大切なことは鉄部を水分や酸素から守るということです。鉄部を守る手段の一つとして塗装があります。

鉄部塗装の手順は 1、下地処理 2,錆び止め塗装 3,仕上げ塗装 と大きく三つに分けられます。

鉄部塗装の最も重要な工程でもある下地処理をしっかり行うことで塗膜の密着性が高まり塗装の耐久性が向上します。下地処理の方法は状況に合わせて専用の機械を使ったり、写真のように素手で丁寧に細かく処理をしていくやり方があります。

詳しいやり方に関しては下の動画でご紹介しています。

全体の下地処理を行ったら次は錆び止め塗料を塗っていきます。

錆び止め塗料が下地にしっかり塗布できましたら次は下塗りを塗っていきます。

下塗りの次は中塗り・上塗りを順番に塗っていきます。こちらの塗料はとても鮮やかな緑色をしていますが理由があります。緑色は他の色に比べて視認性が高い色のため錆が発生しやすい場所に塗ることで錆びの早期発見に繋がります。

また緑色の塗料には錆び止め効果のある顔料が含まれていて、顔料により水や酸素を遮断することで錆びの原因となる化学反応を抑制することができます。

錆び止め塗料は緑色以外にも、赤、青、グレーなどの色がありますから立地環境などに合わせて選ぶことが可能ですので、鉄部塗装の際に色で悩まれたらぜひご相談いただければと思います。

関連動画 【鉄部のケレン・下地処理】手順やコツをお伝えします

今回は鉄部塗装のお話をさせていただきましたので、次回のブログでは階段防水のお話をさせていただきたいと思います。

 

老朽化した建物の雨漏りを止めた工事内容とは

By スタッフブログ, 松尾

今回は築25年になる建物で雨漏り工事をメインにした施工内容をお話をさせていただきます。雨漏り箇所やその原因についてもご紹介いたします。

ご依頼をいただいた物件は都内某所にある診療所でした。お客様からご依頼をいただく前は塗装職人以外にもハウスメーカーにも相見積もりを出されてご検討されていらしゃいましたが、どうも金額的なことや見積内容について府に落ちない点があったということで、大変有難いことに今回の工事を塗装職人に任せていただけることになりました。

現地調査が重要な理由とは

見積もり依頼をいただいたらまずは状況確認のため見積担当(こちらのお客様は松尾が担当しました)が現地調査にお伺いします。現地調査というのは後の施工の仕上がりや工期に大きく影響する可能性があるため重要であり慎重にありとあらゆる箇所を確認します。

なぜ現地調査が工事の仕上がりや工期に影響するのかと言うと、職人の作業によって決まるからです。当たり前の話なのですが見積もりを作成した私(松尾)が実際に工事をするわけではないので現場に携わる職人に工事を任せるという意味でも責任を持って現場の状況を誰よりも把握しておくために現地調査は大事な作業になるのです。

状況というのは具体的に、建物の状態や立地環境、ご近隣のことや交通のこと言うならば建物とその周辺のことを熟知するほどに確認します。

現地調査で確認したことを職人と共有して一致団結することで作業計画が確立して良い仕上がりへと繋がるのです。また、僕は現場へ頻繁に通い状況確認をしていますのでお客様からのご質問などにも抜けが無く対応することが出来るのです。

建築の現場は実際に工事をしてみてから分かることも多々あり、現場によっては追加の工事が必要になってくることもあります。そうなった時でも最初の現地調査の段階で万が一を予測しておくことで追加工事が出た場合にも作業計画を大幅に崩すことなく工事を進めることができます。

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診療所ならではの課題と近隣環境

工事をさせていただくにあたり事前に気を付けた点があります。まずひとつが工事期間中も診療されますのでそこで働く従業員様や患者様の出入りの際に足場との接触が無いように足場養生カバーを念入りに取り付けました。

さらにコロナ発熱外来患者様の診療のため野外に臨時のテントを設けていらっしゃったので、診療の弊害にならないよう資材や運搬の際には細心の注意を払って工事をさせていただきました。

ご近隣とも距離が近かったためトラブルにならないように十分に気を付けて、事前のご挨拶や工事の告知も徹底して行いました。特に高圧洗浄の際はご近所に水しぶきが飛ばないように洗浄する場所によってノズルを変えるなどの工夫を凝らし出来る限り周辺に飛散しないように努めて作業をしました。

関連動画 外壁と屋根の高圧洗浄 正しい作業で塗装も長持ち

雨漏りの原因

雨漏り調査はまず最初に実際に被害が起こっている箇所を見ます。被害箇所が確認できたら次は被害箇所の真上を目視調査していきます。

一般的に雨漏りが発生しやすい、軒と外壁の取り合いや屋根・バルコニーや外壁と開口部などを特に入念に調査していきます。

お客様宅では外壁のシーリング箇所から雨漏れを起こしていることが判明しました。目地部分のシーリングが劣化し隙間ができたことでそこから雨水が侵入していたのです。

雨漏りと言うと一般的なイメージでは屋根やバルコニーなどを想像されるかと思います。しかし、実際は外壁などの場合であることも少なくはないのです。建物というのはわかりやすく言うとブロックを組み立てていくような感じですので隙間を埋めることが重要になってきます。

その隙間を埋める役割を持っているのがシーリングなのです。シーリングが建物同士の隙間を埋めて雨風の侵入を防ぐことで快適な室内環境が保たれます。

シーリングは屋根や外壁と同じように紫外線や雨風の影響を受けているため新築時からなにもしなければそのまま日々劣化は進行していき劣化の影響を受けたシーリングは本来の役割を果たすことができなくなっていってしまいます。

定期的なシーリングの打ち替えは外壁塗装や屋根塗装と同じくらい大事な工事で家を守ることに繋がります。シーリングの打ち替えをされる際にはシーリング専門の職人に施工してもらうことを強くおすすめします。

ここで、塗装職人の一流シーリング職人によるシール打ち替えの様子を動画でご紹介します。

関連動画 一流シール職人の技術

塗装職人では、これまでのお客様の中で他社様で直しても繰り返される雨漏りに悩まされてきた方の雨漏りも止めてきた実績があります。

正確に雨漏りを止めるには、雨漏りと建物に対する正しい知識と正しい現地調査と正しい工事が融合して目的が達成されます。僕は、現地調査から完工まで一切の気を抜くことはなく監督者としてお客様へのお引き渡しまでしっかりと対応をさせていただいております。

雨漏りを止めることは簡単なことではありません。しかし、建築のプロである以上徹底して原因を追究し一流の職人たちと一致団結してお客様宅に必要な工事のご提案と工事をご提供してきました。

塗装職人では塗装以外にも雨漏りのご相談にも対応をさせていただいております。お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

関連動画 雨漏りの悩みから解放された三度目の屋上防水

お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・③

By スタッフブログ, 松尾

これまで二回にわたって美容室を営まれているお客様宅の塗装改修工事エピソードをお伝えしてきましたが今回は完成についてのお話をさせていただきたいと思います。

前回までのブログはこちらです。

関連記事 お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・②

お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・②

外壁塗装で大事な家を守る

家というのは住まれている方にとって大事な場所であり財産です。今は様々なものが世の中にあり生活に便利なもの、より快適な生活を送るための商品やリフォームなどがあります。そうした快適さを優先する方も多いのではないでしょうか。

しかし、外壁塗装や屋根塗装には雨風を防ぎ快適な室内環境を維持するための大きな役割があるため永く住める家を維持するためには塗装のメンテナンスが必要不可欠になります。

外壁や屋根の劣化をそのままにしてしまうと、雨水の侵入が起こりそこから建物内部の柱や土台を腐食させ建物全体の劣化を加速させるといった弊害が起こりえることも考えられます。

いくら家の中を充実させても肝心の土台が傷んでしまっていては元も子もありません。そうならないためにも、定期的に今の家の状態を知っておくことはとても重要なことになります。

そして、塗装を検討されたらまず気になるのが塗装業者選びになるかと思います。特に初めて塗装をされる場合にはどこに頼んだらいいかわからないこともあると思います。しかし、わからない時こそ業者選びを間違えないように慎重に行っていただきたいです。

比較する際に見るべき箇所は、例えば見積書の一つ一つの料金項目が明記されているかどうか、その内容についてきちんと説明がなされているかどうか、極端に安い金額を提示していないかどうか、職人の質がわかる業者なのかどうかなどをチェックしていただき信頼ができる業者へ依頼をしていただきたいと思います。

関連動画 塗装をしても二年で剥がれる悲劇

塗装工事というのは、職人の腕によって仕上がりに大きく差が生じます。塗装工事というのは熟練の技術と豊富な知識と現場適応能力が求められるかなり難しい工事です。

難しい要因は、建物の立地環境や素材、劣化症状などを加味してその現場ごとに臨機応変に対応しなければいけないからです。塗装は見た目だけの問題ではなく建物そのものに大きく影響を与えますので仮に素材に合わない塗料を使ってしまったり、塗料の希釈が正確でなかったりすれば塗装後すぐに塗膜が剥がれるなどの不具合が生じてしまいます。

塗装を依頼するときは塗装の職人が有資格者であるかどうかを確認しておくことでトラブル回避にも繋がりますのでぜひ参考にされてみてください。

塗装職人では代表をはじめ塗装の職人が一級塗装技能士というこだわりの元工事をさせていただいております。今回お客様宅の塗装を担当したのは30年以上塗装の職人をやってきているベテラン一級塗装技能士の宮島職人です。

関連動画 職人紹介 一級塗装技能士の宮島です

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こだわりは塗装以外にも

お客様宅の美容室の外観で特に目を惹くのが正面ドアの隣にある大きな窓でした。こちらが施工前の窓です。

これまでの古い窓枠を撤去し新しい窓枠を取り付ける工事内容ですが、デザインは変えずこれまでと同じデザインの窓枠を一つ一つ手作業で作製していきます。塗装職人の専属大工職人の腕の見せ所でもあります。

作製の際に特にこだわったところは、窓枠の湾曲部分でした。今までの窓枠を再現するためにサイズも的確に合わせたうえで正確に組み込ませるため木材に均一の切り込みを入れて曲がりやすいような加工を施しました。

この技術によって、本来ならば湾曲しない木材を柔らかく柔軟に仕上げることが可能になるのです。これも熟練の大工職人だからこそできる技法の一つです。

窓枠を慎重に壁にはめ込みしっかりと余すところなく断熱材を設置して基礎までは完了です。

次にパテ埋めという作業をします。繋ぎ目やビス止めをしている箇所を埋めていく作業(パテ埋め)をすれば塗装が仕上がった際に、下地の繋ぎ目やビスが見えにくくなり綺麗な仕上がりとなります。

パテ埋めが乾燥したら次は塗装の工程になります。外壁と同様に下塗り・中塗り・上塗りの三工程で丁寧に塗り込んでいきます。塗装後に枠を取り付けて工事は完了です。

こうして大工職人や塗装職人の労力を惜しまず仕上げた施工完了の写真がこちらです。

施工後は外観の雰囲気も美観も施工前に比べてその差は歴然です。とても上品な印象に仕上がりました。この仕上がりにはお客様も大変ご満足をしてくださりました。

今回はお客様のお母様が営まれていた頃の外観を取り戻す工事をさせていただきましたが、工事中はシロアリの発見から追加でシロアリ駆除の工程が入ることになり思わぬ事態が発生しましたが、職人と営業のチームプレーによって工期を遅らせることなく無事に完工することができました。

塗装職人はこれからもお客様宅に最適な工事のお見積りのご提案と、安心と良質な工事のご提供をさせていただくために日々邁進してまいります。

大規模工事や部分工事など家のことならお任せください。お客様に寄り添った工事をさせていただきます。

お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・②

By スタッフブログ, 松尾

前回に続き美容室を営まれているお客様宅のお話をさせていただきます。

関連記事 お母さんとの思い出を再現させて工事とは・・①

お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・①

塗装前に必要な補修とは

お客様宅の外壁には部分的に浮きがあったり割れて破損している箇所が見られたため塗装の前にしっかりとそこを修正していきます。

割れてしまっていた部分を除去した後に刷毛を使い清掃をして、そこに止水材を注入して水の侵入や流出を防ぐ処置を行います。そのあとプライマー(仕上げ塗料との密着性を高める役割)を丁寧に塗布していきます。

断面修復材を充填して鏝で元の形状と同じように均したら補修完了になります。

外壁浮きの修理はまず最初にケレン(汚れや古い塗料などを落とす作業)をします。表面に残った汚れなどは刷毛で丁寧に落として、専用のプライマーを塗布します。そこに下地補修材を塗り均して補修は完了となります。

補修が完了後に外壁塗装をするのため、表面を平らに整えます。塗装の仕上がりにも影響してしまうので丁寧に作業をしていきます。塗装前にこのような破損などがあった場合、外壁補修を行うことで塗装もより綺麗に仕上がりましす、家自体を守り長持ちさせることにも繋がっていきます。

塗装職人では補修に関する専門の職人がいるため、塗装前の補修工事にも対応させていただいております。

実際に外壁補修の様子がわかる動画がありますので合わせてご紹介いたします。

関連動画 マンション外壁の爆裂補修

鉄部の錆びを悪化させないためにできること

鉄部の錆びが発生してしまう要因は金属表面が空気や水に長期間触れて酸化することで起こる現象です。鉄部の錆びは一度発生すると、残念ながらその後も繰り返してしまう可能性があります。

錆びた部分をそのままにしておくと症状はどんどん進行してしまい、さらに進行が進んでいくとボロボロと崩れたり穴が開いてしまって撤去や交換が必要になってしまう状態にまでなることもあります。

しかし、錆びに対して適切な処置をすれば今以上の悪化や劣化を一定期間ではありますが防ぐことは可能になります。まずは、錆びの箇所に対してケレン(旧塗膜や錆びを落とす作業)をしっかり行っていきます。ケレンは錆びの度合いや状態に合わせて使う道具も様々あります。

錆びが全体的に広がってしまっているとケレンは大変手間もかかり苦労する作業ではあるのですが、しっかりとひとつひとつ丁寧にケレンをしていきます。ケレン作業の後は金属の腐食を防ぐために錆び止め塗料を塗っていきます。

錆止め塗料が乾いたら中塗り作業をします。細かな部分や塗りにくい場所は小さな刷毛に道具を変えたりして面に合った道具をうまく使い分けて塗り残しがないように全体を塗っていきます。

仕上げの上塗り塗料を丁寧に塗り込んでいきます。

建物には創りや使用箇所によって鉄を使っているという部分が意外と多くあります。例えば屋根・雨樋・雨戸・門扉・柵などがあります。錆びが発生することで外観の雰囲気が変わってしまうこと、鉄部の腐食が他の建材に伝染することも有りえます。

鉄部に関しては他の建材とは違い腐食のスピードが速いため、特に注意が必要となってきます。錆びが発生しやすい箇所をチェックして、タイミングを逃さず適切な塗装をすることで錆びの進行を止め建物を守る事ができますので、塗り替えの時期などわからないことがありましたらぜひ塗装職人にご相談ください。

鉄部の塗装に関しましてもお力になれると思います。

ここで鉄部塗装の作業内容がわかりやい動画がありますのでご紹介いたします。

関連動画 錆びて穴だらけの階段の新品仕上げ

 

塗装と同じくらい大事なシーリング

シーリングとは、建物の隙間や接合部を密封するために行う作業で、建物の構造的にも外壁塗装においても重要な役割を担っています。建物の外壁材や窓枠などにシリコンやウレタン系の密着剤を使います。

外壁のクラック(ひび割れ)や雨水や風などの侵入を防ぎ、建物の維持には欠かせない作業となります。

増し打ちと打ち替えという方法がありますが、塗装職人では基本的に打ち替えでのご提案をさせていただくことがほとんどです。なぜなら、古いシーリング材をしっかり撤去して新しいシーリング材を充填することで耐久性も良くなるからです。

逆に、増し打ちの場合は傷んで固くなったシーリング材の上に新しいシーリング材を充填してもうまく馴染まず剥がれてしまう可能性があったり、必要な厚みを確保することが難しい場合もあります。

しかし、建物の状態や家の建て替えが近いなどという場合には応急処置という意味で増し打ちを検討されるのもプロと相談したうえではおすすめです。

打ち替え工事ではまず、既存シーリングの撤去から始めます。撤去後清掃をしてしっかりとプライマーが塗布できるように専用の刷毛を使い塗布していきます。

シーリング材を肉厚に充填していきます。

充填後は専用のヘラを使い正確な肉厚さと丁寧な作業で仕上げていきます。シーリング材が乾燥する前に養生テープを剝がしたら完了です。

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関連動画 シーリング職人完全版

建物は様々な素材が使用されていて、工事となるとそれぞれの箇所で専門の知識が必要な場合がほとんどになります。そうして素材に適した工事をすることで建物は長持ちするようになるのです。

塗装職人では専門の職人を揃えているため、建物の様々な箇所の工事に対しても対応することができます。塗装工事と合わせて細かい部分的な工事もお任せください。

建物に合った最適な工事のご提案をいたしますのでお気軽にご相談ください。

 

 

お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・①

By スタッフブログ, 松尾

今回工事のご依頼をいただいた場所はビルの一階で代々美容室を営まれているお客様からでした。

見積担当松尾が現調へお伺いした際にお客様から一枚の写真を見せていただきました。そこでお客様から『お母さんが建てたばかりの新築の頃に戻したい』というご希望があって今回塗装工事を依頼してくださったことなどを教えていただきました。

内容を詳しくお聞きしたところ、お客様のあとに後継ぎがいないためご自身の代で最後になるとのことでこちらの美容室を『最後にお母さんのほうへ戻したい』というお客様の思いが込められていました。

お客様の思いを実現するため、お客様とお母さまの大事な思い出の美容室を蘇らせるため早速松尾は各職人たちとの打ち合せに動き出します。

立地環境の課題

お客様の美容室は真ん中の建物になりますが、両隣との間隔を見ていただくとお分かりだと思いますが人一人通れるのがやっとなほどの間隔しかありません。

しかし、このような限られた間隔であってもプロの足場職人は打開策を考え建物に合った最適な組み立てを実現させます。まず足場職人がやることは足場を組む前の周辺物のチェックです。

足場をどのように組み立てるか、障害物の有無、破損しているものが無いかなど細かくチェックしていきます。足場の邪魔になりそうな物は事前に撤去していただく場合もあります。

次に気を付けなければいけないのは電線です。足場は金属でできているので屋根付近の高い位置で万が一電線と足場が接触してしまったら感電してしまう恐れがあります。危険を防ぐために電線防護管という黄色いカバーを電線に取り付けます。

実際に足場組み立て後の様子です。電線防護管も取り付け安全対策もしっかりしています。お客様宅のご近隣のご協力があり無事に足場を組み立てることができました。

関連動画 足場の設置から解体までを五分で紹介

着手してから出てくる次の課題とは

美容室の入り口の左側に見える窓枠が傷んでいるため、お客様のご希望で新しく作り直すことになりました。こちらは施工前の状態です。

窓枠を撤去していると窓枠部分の木がぼろぼろとほぐれていたため詳しく見てみるとやはりそこにはシロアリが大量に発見されました。その範囲は壁の下地である間柱も全部シロアリに喰われている状況でした・・・。

このままシロアリを放置するわけにはいかないため緊急でシロアリ駆除をすることになりました。(お客様へはすべてご報告の上作業をさせていただいております)

シロアリに喰われている部分は全て取り払ってからシロアリ駆除作業をすることに。

実はお客様宅は鉄骨造でしたがなぜ今回シロアリの被害に遭われたのか、その要因についてご説明します。

確かに鉄骨自体にはシロアリは寄ってくることは無いのですが家の土台や地面にふれている部分には木材が使われていることがあるため一階という雨が溜まりやすく湿気やすい環境であったことが原因に考えられました。

シロアリ駆除に入る前に撤去した木部箇所に新しい壁下地を設置しました。

ここからはシロアリ駆除のプロが薬液を塗布していきます。

シロアリは一度駆除しても後で移動してきて再度被害に遭ってしまう場合も有りえるため駆除と同時に予防対策もしていきます。ガス状の薬剤を注入していきます。

この作業によって見えない外壁の裏側まで薬剤が浸透していきシロアリを予防することができます。

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塗装前には修理箇所を確認

お客様宅では塗装や防水工事以外にも修理のご要望をいただきました。修理が必要な箇所などがある場合は塗装前の前に直してから塗装をさせていただいております。

せっかく綺麗に塗装で仕上げた後ですと、傷が付いたり汚れが付いてしまう恐れがあるからです。

お客様宅では二階の外壁部分に穴が開いてしまっていてその穴に頻繁にハトの出入りがあるということでお客様はお困りでしたので、対策として今まではカラスの飾りを付けて対応をされていたそうです。(飾りの効果はしっかりあったそうです)

しかし、今回塗装をするにあたりこの穴を塞いでほしいというご要望があったので大工職人によって穴を塞ぐ作業をさせていただき、この上に塗装をしてしっかり保護をしていきます。

他にも傷みがはげしい箇所についても修理補修をさせていただいています。こちらはエアコンホースになりますが、保護テープが傷んで場所によってはむき出しになっていて危険なため新しく保護テープを巻き直す作業をさせていただきました。

お客様は美容室を営んでいらっしゃるので設備関係の管が様々ありました。その中の冷媒管ですが、本来であれば断熱材で保護が必要なのですが経年劣化や鳥が来てぼろぼろになってしまっていたとのことでした。

新しい断熱材を取り付けテープで固定をしてしっかりと保護をさせていただきました。

このように外壁塗装の前に必要な修理や補修を済ませておくことでより綺麗な仕上がりとなり、家の状態も同時に良くなるため一緒に行うことをおすすめしております。

次回は外壁塗装と付帯塗装についてお話させていただきたいと思います。

 

お客様に寄り添った工事とは

By スタッフブログ, 松尾

今回は築14年目のお宅で外壁と屋根塗装のご依頼をいただいたお客様宅のお話をさせていただきたいと思います。

お見積りの現調の際に松尾がお客様宅へ行ったときのことですが、お客様宅では日頃から奥様が家のお手入れなどを熱心にやられているご様子でしたので今回の工事のお話もすべて奥様とお打ち合わせを進めさせていただきました。

外壁の色決めから塗料のことなど、女性ならではのきめの細かいご要望があったのでそちらに沿う形でいくつかプランをご提案をさせていただきご契約をいただきました。

今回に限ったことではありませんが、お客様とのお打ち合わせはそれぞれのご家庭のご都合がありますので奥様だけであるとかご主人様だけで進めさせていただく場合もあり得るのです。

塗装職人の見積担当はどなた様であっても『塗装のことがまったくわからないけど・・』ということであってもお見積の際に今のご不明点などお気兼ねなくお話いただけますと、可能な限りご協力をさせていただくことができますのでご安心ください。

お客様とご近隣の方々のご協力

都市部の住宅街にあるお客様宅ですが家の前の道幅が車一台分ほどの間隔しかない場所にありました。

道幅が狭い場合、下の写真のように足場班の車で道が塞がってしまう状況になります。通常足場の設置・解体は工事の最初と最後に行われますが半日ほど(現場によって異なります)通行困難な状況が発生してしまいます。

また足場の設置は朝は8時頃からスタートすることが多いのでその時間帯に道が使えないとなると工事自体にも影響が出てきてしまうため注意が必要です。ですから事前の近隣への工事告知が大事になってきます。

塗装職人では近隣ご挨拶は、お客様からご指定のあったお宅へ工事の時期や内容を詳しくまとめた資料を持参して一軒一軒お伺いします。

また、工事期間中は職人が使う材料を乗せた車を停める場所が必要なことと足場設置の際に運搬作業があることから、一時的にお客様宅のお車の移動にご協力をただきました。

お客様とご近隣の方々のご理解と御協力があって、安全にトラブルなく工事を進行させることができたと言えます。

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外壁を守る塗料選び

お客様は外壁の白さを大事にしたいとおっしゃられていましたので外壁の塗料には汚れに強いナノコンポジットW防藻+をご提案させていただきました。タイル部分にはウォータープルーフという浸透防止剤を二回塗りで対応させていただきました。

浸透防止剤をタイルに塗ることでタイルを保護し雨水の侵入を防ぐことができますので雨水から家の素材を守ることに繋がります。

塗料によっても効果が様々あるため、お客様のご希望と立地環境などを考慮してお客様宅に最適な塗料をご提案させていただくように努めております。さらに言えば、塗料選びも重要ではありますが家を守る塗装には職人の腕がとても大事な要素になります。

塗装職人で揃えている塗装の職人は全員一級塗装技能士の資格保有者です。一級塗装技能士は国家資格であり、定められた経験日数と知識と技術が無ければ合格には及びません。もちろん、経験や知識と技術だけでも塗装をするのは十分ではあるかもしれませんが、塗装職人の職人は全員が人としてのマナーや礼儀、常識を大事にしています。

日々の結果として、お客様からは大変有難いことに「10年後にまた絶対に塗ってくださいね!!」と言っていただける塗装工事をご提供させていただけております。

その原動力は、お客様からのお言葉が励みとなっているからです。

ここで今回お客様宅の塗装を担当した豊永職人の動画をご紹介いたします。

関連動画 一級塗装技能士 塗装職人豊永

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塗装と合わせて気になる部分改修も可能

お客様のご希望で古く傷んでしまった雨樋を支える金物交換も今回依頼の内容に含まれていました。

もし、塗装をご検討の方がいらっしゃいましたらせっかく足場を立てて塗装するのであれば塗装以外に気になるところも一緒に改修されることをおすすめいたします。

もちろんそれはお客様のご判断にはなってきますが足場の際に普段届かないところや、あと数年で取り換えたほうが良さそうなものに関しては塗装の機会がベストだと言えます。

施工前と施工後の写真です。

ちょっとしたところに手を加えるだけでも家の見た目もそうですし、家の状態も長持ちし良くなります。塗装職人では、専門の大工職人がいますので部分改修のこともどうぞお任せください。

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お客様の思いを大切に

工事をさせていただくあたりお客様より一つ大事なお話がありました。写真の左側に茶色いサイクルポートがご覧になれると思いますが、こちらはお客様のお父様が手作業で生前お創りになられたものでした。ご家族の方にとって大切な思い出が込められているため、工事中はいつも以上に気を付けて作業をさせていただきました。

家は家族にとってかけがえのない大切な場所です。そんな大切な家を守るためにも、塗装職人はお客様の思いを大事に永く丈夫な家であり続けるためのお手伝いをさせていただくためお客様に寄り添いながら日々誠心誠意取り組んで参りたいと思います。

家のことでお困りごとなどございましたら、お気軽にご相談ください。

実は重要 ベランダ防水や付帯部塗装について

By スタッフブログ, 松尾

ご自宅のベランダ防水や付帯部の塗装について考える機会というのは普段はなかなかないと思います。しかし、家というのは私たちが思っている以上に日々過酷な環境にあるのではないでしょうか。

家と言っても立地状況や環境によっても様々ですし、日当たりのよい場所と日陰になっている場所などでも家の課題は違うため立地状況をよく判断したうえで、適切なメンテナンスをしていくことが機能性や快適性を保ち家を長持ちさせるためには欠かせません。

今回は焦点を絞ってベランダ防水と付帯塗装についてのお話をさせていただきます。

前回のブログでもご紹介させていただいたお客様宅のベランダの写真です。経年劣化による色褪せなどの症状が見受けられました。

ここで前回のお客様宅の記事をご紹介いたします。

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経年劣化による症状をそのままにしておくと、建物の内部に雨水などの水分が侵入してしまう原因となってしまいます。そして、侵入したところから木造部分が腐ってしまったり、鉄部が錆びてしまったり、建物の強度に影響を与えてしまう状況になりかねません。

大がかりな補修工事になればなるほど時間や費用もかかりますので、そうならないためにも定期的なメンテナンスをすることで建物を丈夫な状態のまま永く保つことが可能になります。

ベランダ防水工事ではまず、下地調整のため全体的に丁寧に手作業でケレン清掃をして表面を整えていきます。塗料の機能を最大限発揮するためにも、仕上がりの美しさだけでなく、塗料面を長持ちさせるためにも丁寧なケレン作業は不可欠です。

下地調整を終えた後に、塗膜剥離の原因となる残存除去のためのアセトン拭き上げをしっかり丁寧に行っていきます。

次にベランダ床面の下塗りを塗っていきます。下地調整をしっかり丁寧に行うことにより下塗りが綺麗に仕上がります。

下塗りがしっかり乾いたことを確認し中塗り作業をしていきます。

最後の仕上げである上塗り塗料をローラーで丁寧に隅々まで塗っていきます。

ここでベランダ防水の作業がわかる動画がありますのでご紹介いたします。

関連動画 ベランダ防水トップコート

こちらがベランダ施工後の足場解体前検査の時の写真です。

施工前に比べベランダ床面の色は落ち着いた色合いの仕上がりとなり、外壁の色と合い全体的に明るい印象に仕上がりました。

あわせてこちらのブログをご紹介いたします。

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お客様宅の付帯部塗装箇所は破風・雨樋・水切り・霧除け・庇上スチール・雨戸(大小)・玄関木柱でした。外壁や屋根と一緒に付帯塗装をするメリットはいくつかあります。

・コストの節約になる

・何度も塗装工事をする必要が減る

・劣化の進行具合のズレが少なくなる

・建物全体の美観の向上

付帯塗装をする場合にはどうしても足場が必要になってくる高所での作業があるため足場が必要になります。その時に外壁や屋根も一緒に塗装することで一回の足場で家全体を塗装できるのでコストの節約が期待できます。

劣化した付帯部材は補修または交換が必要になります。付帯部を除いて外壁や屋根だけ塗装した場合付帯部だけ劣化が進行していくため、外壁と屋根との劣化の進行具合にズレが生じます。

しかし、一緒に全体的に塗装をしておけば劣化のズレは起こりにくくなるので、次の塗装も丁度よいタイミングで塗装を行うことができます。

美観的にも劣化したところを残してしまっては劣化しているところが悪目立ちしてしまうということがあります。これから塗装をお考えの場合は、美観性の向上のためにもコスト面や性能面においても外壁や屋根と付帯塗装は一緒にされることをご検討いただければと思います。

こちらの動画では、外壁と屋根と付帯塗装をして新築同然の綺麗なお家に変わった様子が見られますのでご紹介いたします。

関連動画 築39年・塗装で新築同然に生まれ変わる日

弊社では、お客様の家の状態を考慮しながらご要望にお応えできるように最適な塗装工事のご提案を常に考えて全ての工事に取り組んでおります。

創業32年となった塗装職人はこれまで多くのリピーター様とご新規様の皆様の支えがあり今に至ります。これからもリピーター様はもちろんのこと、ご新規様の信頼を大事にお客様が「塗装職人に塗装をお願いして良かった」と思ってもらえることを第一に精一杯努めて参ります。

塗装職人は一軒家以外にもマンションやアパート、施設などの大規模塗装工事や小工事という部類のドア・鉄階段などの部分塗装の工事も承っております。お住まいに関するお悩みご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。

一軒家の外壁塗装と勝手口増築工事の裏側

By スタッフブログ, 松尾

前回の雨漏りのあったお客様宅での続きのエピソードがありますので、今回のブログではそちらのお話をご紹介させていただきます。

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最初に工事の依頼をいただいていた内容は雨漏り工事と外壁塗装と屋根カバー工法でしたが、奥様から見積担当松尾に「勝手口が狭くて、なんとかならないかしら・・・」というご相談がありましたのでお客様のご希望により勝手口増築工事と勝手口門塀改修工事を追加でさせていただく事となりました。

お客様と見積担当松尾と工事を担当する内藤で打ち合わせをしている様子です。

お客様宅の着工日は11月上旬から工事がスタートする予定でした。万が一の雨漏りの状況で工事が長引いてしまう場合やその他の工事でのイレギュラーな対応が必要となった場合のことも考慮して、年末を挟んでの工事になるかも知れないということは事前にお伝えさせていただき、お客様からの了承をいただいて余裕をもって工事予定を組むことが出来ました。

10月頃になると年末に向けて工事依頼をいただくことも多いのですが、年末前には職人も忙しくスケジュール調整に苦労します。年内に工事を終わらせておきたいという場合には、余裕を持ってのお見積依頼をおすすめ致します。

外壁塗装をやられる際に一緒に増築工事やその他部分的な修理を検討されているお客様からのご相談も時々いただきますが、外壁塗装をメインとしている弊社がどうして増築工事などの大工工事の依頼にもお応えできるのかということを解りやすく書いている記事がありますのでそちらをご紹介します。

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こちらが実際の増築工事中の写真です。一枚目は門塀の改修工事の様子です。ブロック塀が9段あるお宅でその高さから、地震などの際に倒れないかを心配されていました。

集塵機という掃除機のような機械の先に丸鋸を付けて切断していきます。ブロック塀を切断する際に、煙のような粉が舞うためこちらの集塵機で煙(粉塵)を吸引しながら作業を進めていきます。

二枚目の写真は勝手口増築工事の様子です。大がかりな工事は必要とせず、もともとあるデッドスペースを活かしています。

こちらは門塀完成後の写真です。よく見ますと表側は塗装をしていますが、裏側は塗装をしていません。なぜだろうと思われる方もいらっしゃると思いますが、これには理由があります。ブロック塀は土の上に直接乗っているため、湿気を吸い上げてしまうという特徴があります。そのため、ブロック塀の表面を塗装したとしても塗膜とブロックの間に湿気が入り込み、塗膜がはがれやすくなってしまうリスクが考えられるのです。

しかし、このようなリスクもお客様にお伝えしたうえでお客様のご希望により通りに面した表側だけを今回塗装させていただくことになり、裏側は湿気を逃がすため何もしていない状態になっています。

こちらは勝手口完成写真です。お客様宅の勝手口にはもともと下駄箱がなかったためデッドスペース部分に新たに下駄箱を作り、今まで置いていた下駄箱が不要になる分十分なスペースが設けられドアも今までのものを使用しています。最小限の工事で必要なスペースを確保できる工事のご提供ができお客様にも大変喜んでいただけました。

ここでお話を外壁塗装に戻します。こちらの写真は前回のブログでご紹介させていただいたUカットシール材充填工法後の下地補修をしている様子です。丁寧に平滑に仕上げていきます。

ここでUカットシール材充填工法の作業動画がありますのでご紹介いたします。

関連動画 外壁クラック補修の技

補修材がしっかり乾いてから下塗り→中塗り→上塗りの順番で塗っていきます。ローラーも使い分け、しっかり塗料を塗り込んでいきます。

外壁のクラック補修跡もほんとんどわからないほど綺麗に仕上がっています。こちらが外壁完了の足場解体前検査の写真です。綺麗になった外壁を傷つけないために、足場と外壁の間には緩衝材を挟んでいます。

こちらのお客様宅の塗装を担当した職人は一級塗装技能士の宮島職人です。

堅実な仕事でお客様に対していつも笑顔を心掛けているベテラン職人さんです。

関連動画 一級塗装技能士の宮島です

塗装職人は、外壁や屋根のお悩み以外にもお家の部分補修や増築工事、シロアリの退治など多岐にわたりお客様のお家のお困りごとに最適なアドバイスと工事のご提案をこれからもスタッフ・職人一同力を合わせ取り組んで参りたいと思っています。

ご相談も合わせて定期的に店舗でも承っておりますのでお気軽にお問合せいただければ幸いです。

長年の雨漏りをストップさせた職人技とは

By スタッフブログ, 松尾

「雨漏りを何とかしてほしい」と雨漏りのご相談と外壁と屋根塗装の見積依頼をいただいたお客様宅では新築時(築28年)からずっと雨漏りが発生し、そのことでお客様は大変悩まれていました。実際に当時の雨漏りがあったとされる室内写真を見てみると雨染みが広くできていて跡になっていることが解ります。

雨漏りについてのお話を見積担当松尾がお客様に詳しく聞いてみました。お客様宅では家を建てている最中に事情があり施工担当が途中から変わったということでした。施工担当が変わったことによる構造面の不具合等が原因で雨漏りになったとお客様はおっしゃられていました。そして、構造面の不具合から外壁にクラックが大量発生したということをおっしゃっていました。

実際にクラックのある外壁の一部写真です。お客様はクラック補修をこれまでにご自身でされてきました。一階と二階にクラックが発生していましたが、二階の高い場所の補修に関してはお手製の棒を使い補修されていたそうです。よく見ると確かにクラックと他の外壁の色が少し違うのがわかりますでしょうか?

このような補修跡がお客様宅では多く見られました。

場所によっては穴が広がりすぎて何とか塞ぐためか、テープのような物が詰められいる箇所もありました。

施工前に見積担当松尾とシール職人とで作業工程について現地打ち合わせをしている様子です。お客様宅の雨漏れを徹底的に改善するため、Uカットシーリング充填工法という施工でのご提案をさせていただきました。

まずは、Uカット用の刃が付いたディスクグラインダでクラックに沿ってU字型の溝をつくっていきます。Uカットシーリング充填工法とは、ひび割れに対してU字に深くカットすることでシーリングと躯体の接着面積が広くなります。

そうすることでシーリング材が奥までしっかり充填され溝が密閉されるため、防水性能にも高い効果が得られます。地震などの揺れがあったとしてもシーリング材が揺れに合わせて動くためひび割れの発生も起こりにくい状態になります。

こちらが実際に溝をつくっている様子です。そこまで大きな機械ではありませんが、刃が回転するため大きな音がします。

U字カットした後の写真です。クラックに沿ってカットしていくため、形は一直線ばかりではありません。

見積担当松尾が手に持っているのは鍵ですが鍵とクラックの溝を比べていただけるとわかりやすいですが、深いところまでクラックが入っているのがわかります。

粉塵を除去したあと、溝に下塗り材であるプライマーを塗布していきます。プライマーはシーリング材との密着性をあげるものになります。

プライマーをしっかり乾かしたあとシーリング材を充填していきます。溝からはみ出さないように職人は丁寧に充填していきます。

充填したシーリング材をヘラで均等にならしていきます。この作業が職人の腕の見せ所ではないでしょうか。

ここで実際にUカットシール材充填方法の動画がありますので合わせてご紹介します。(お客様宅を施工した職人です)

関連動画 外壁クラック補修の技 Uカットシール材充填方法(※音量注意)

このように職人は一つ一つの工程作業を丁寧に進めていきます。家の状態も様々なので、スムーズに進む現場もあれば途中で急遽変更が必要になってくる現場など様々なことがありますが、そうした事態にも営業担当松尾と職人は日頃のコミュニケーションを活かし、素早く適切な対応をしています。

お客様にとって「塗装職人に依頼して良かった」と思っていただく事が第一にありますので、お客様のご要望を取り入れつつ家の状態に合わせた最適なご提案と工事をしていくため精一杯努めさせていただいています。

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