塗装する職人にとって一番気がかりとなる一つが足場です。
それは足場の組み方の違いで作業労力に大きな差がつくからです。これは外壁塗装を依頼する側にとっても実は大きな問題で塗装品質を左右するポイントでもあります。

塗装工事の足場

塗装に最適な足場

地上作業と大差ない足場の組み方が最適

足場でも塗装をする側にとって良い足場と良くない足場があります。
実は塗装作業に最適な足場を組めることができる足場屋は多くはありません。職人にとって一番理想的なのは地上と変わらないように作業ができる足場です。

両手手放しでも落下の危険度が少ない足場

施主側にとってみればどれも同じように見える足場なので、業者選びの際に塗料の種類などばかりに注意を向けるものの足場工事の品質に目を向ける人はほぼいません。

敷地に余裕があれば足場用のステップを設置して職人が昇降しやすい足場にすれば、さらに塗装作業がしやすい足場となり塗装品質にも好影響してくるのですが、そこまで気にする人はいないと思います。

ただ足場屋との協力関係が強くつながってなければどうしても足場屋の組みやすいだけの足場になってしまい、その影響で外壁塗装の品質も損なわれてしまうことにもつながってしまいます。

塗装職人では職人が作業しやすい足場工事を徹底しているため、高品質の塗装が完成しやすい環境にも目を向けて工事をしています。

厳しい条件をクリアした足場

このような塗装作業のことを考えて組んでくれる足場屋は実は少数派です。
外壁からやっと手を伸ばさなければ届かなかったり、無理な体勢で作業をしなければならないという足場も中にはあります。

塗装作業を優先して組まれる足場

敷地が狭い場所での作業も多くなっている中、さらにはマナーやあいさつなどを考えると、足場屋に求める条件も厳しいものがありますが、塗装職人の足場は以上の条件をすべてクリアーしているので、塗装品質を求めるうえで最高の足場を組むことができます。

足場工事は近隣に迷惑が掛かりやすい

お隣や車に配慮した足場

住宅密集地など敷地が狭い中での足場作業も近年多くなってきています。特に東京23区内の住宅地は家同士が接近している地域も少なくありません。
近隣や車が近くに止まっている場合などは特に配慮した作業が必要になります。

塗装職人では足場工事の際に万一の事故があっても工事損害保険に入ってはいるものの安全管理にも徹底した足場工事を行っています。

生活に影響するメッシュシート

足場の周りに張り巡らされたシートは隣近所に塗料が飛散してくれるのを防止してくれています。
特に屋根作業がある場合の高圧洗浄など、汚れた水を周りにまき散らさないようにするために必須です。

屋根上まで高く伸ばした足場は塗料飛散や汚れ水防止に役立つ

そのため屋根上まで伸ばした高さにした足場である必要があります。
ただし強風時には巻き上げて置かないと足場が押されて外壁などに傷をつけてしまうので工事中の天気の風予報などの管理も地味に必要なのです。

また塗装が終了し足場解体までずっとシートを張りっぱなしだと室内に日光も入りずらく薄暗いままで風の抜けもできません。

塗装職人では足場解体するまで時間がかかる場合、風の影響だけでなく室内環境にも配慮してシートをまくり上げています。

2軒一緒に足場組み

家が完全に連なっている場合は足場代が安くなる場合もあります。ただし近くでもそれぞれの家独立して組まなければならない場合はそれぞれの単独の費用が掛かります。
訪問販売業者の営業手法でもある「足場代無料」のセールスには注意が必要です。

足場代無料?

費用的に足場は高いということは一般的に知られているので、訪問販売などはそこを利用して「足場代無料」とする塗装会社も存在します。

まず足場代を無料にすることは絶対できないというように考えてもらったほうが良いです。
例え近くで足場を組んでいるから安くなるようなイメージがある場合もぜひこの動画をご覧ください。

屋根足場や高台足場

屋根塗装をする場合で傾斜が急こう配の屋根には屋根足場を組みますが、費用的には通常の足場より㎡単価も若干高くなります。また1段高台などにある足場なども荷揚げ料がかかる場合もあります。

外壁まわりの植物に対応

外壁まわりに植木や植物が植えこまれている家の場合は傷まないように配慮した作業も可能ですが、極力事前に移設をお願いしています。

足場作業という労力のかかる作業なので特に狭小作業の場合は踏みつけて傷めてしまうことがあります。

電線防護

電線が近くにある場合は電力会社に依頼をして防護管の設置取付をいたします。

クサビ足場

材料を置きながら両手で念入りに作業ができる足場がクサビ足場です。
強固に組まれるクサビ足場は揺れにくく、職人から敬遠される簡易単管ブラケット足場より圧倒的に落下の危険性もなくなり、より作業に集中できる足場のため、効率的に作業を進めることができます。
他の足場より費用面で若干高くなることもありますが、職人から一番好まれる足場です。

単管足場

昔によく使われていた足場ですが、クサビ足場に比べて落下の危険性も少なくなく、塗装の職人にとって丁寧な作業ができるとは言い難い足場です。

単管足場は危険なので塗装職人では採用していません。

揺れやすいだけでなく、基本単管パイプ2本の上で作業することになるため、材料を置きながらの作業ができません。丁寧な作業というのは時には両手で作業することが必要になります。単管足場ではそれが非常にしにくいため、作業効率も悪く最悪手抜きの原因にもなってしまいます。