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スタッフブログ

リユース住宅の塗装改修工事でご希望を忠実に再現

By スタッフブログ, 松尾

世田谷区の自然豊かな落ち着いた住環境にある、今回のお客様宅。

弊社東京店のお近くにお住まいだったお客様は、弊社のことを以前からお知りになられていて、今回塗装のお問い合わせをいただきました。

築10年目を迎えるリユース住宅をご購入され、お引越しの前に塗装改修工事をしておきたいというご相談でした。

ご相談いただいた時期も、お引越し予定日まで余裕を持ってご相談いただけましたので、お打ち合わせもしっかりと細かに行うことが出来ました。

お住まいになられる外壁はモルタルと、屋根はガルバリウム鋼板のお造りになっていました。

お住まいにこだわりをお持ちでいらっしゃったので、お客様のご要望を実現するため、ご要望に沿った作業計画を忠実に練らせていただきました。

お客様が特に気にされていたのが、モルタルの割れと汚れです。

他にも、ウッドを活かしたフェンスが印象的な御宅ですので、そちらも綺麗に塗装しリノベーションされたいというご要望をいただきました。

全体の仕上がりに影響する細かな補修や作業

はじめに、モルタル外壁のクラック補修を行っていきます。

駐車場内に発生したクラック。クラック補修にもいろいろ補修方法があるのですが、今回は機械などは使用せず、溝を埋める作業をさせていただくことにしました。

補修の段階はクラックの幅の広さによって判断し、最適な補修方法をご提案いたします。

幅が0.3mm~1.0mmの場合ですと、補修材(ここではUカットONE)を注入する工法で対応が可能です。

幅が1.0mm以上となると、カットサンダーをした補修が必要となり、費用もその分が必要になります。

プライマーを塗布して、補修材のUカットONEを幅と溝に合わせた分量を注入していきます。

細かなヘアークラックには、専用のスムースエポを使用し、ヘアークラックの広がりを抑える処置を施していきます。

ここまでがクラック補修の大事な工程となります。

築年数が経てばクラックが出来ることは仕方がないことです。

しかし、クラックは放置しても自然に直るものではないため、発生してしまった時には出来るだけ早期に対応して、放置をしないことで悪化を防ぐことが出来ます。

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次に高圧洗浄で汚れを落としていく作業になります。

弊社で使用している高圧洗浄機は最高150気圧もあり水だけでも汚れは落ちるのですが、今回は外壁のカビ取りに効果がある洗浄剤を使用して、モルタル外壁に頑固にこびりついたカビを丁寧に落としていきます。

使用材料:トレールンA

仮に高圧洗浄で汚れがしっかり落ちないまま塗装をしてしまうと、外壁と塗料がしっかり密着せず剥がれが生じるなど、せっかく塗装をしても後々のトラブルが起こってしまう原因になる場合もあります。

ウッドフェンスや屋根も同様に洗浄していきます。

現場ごとの状態に合わせて、高圧洗浄の順番は前後する場合があります。

例えば雨漏りが発生している場合には、シーリング工事を先に行い洗浄が後になることも。

塗装工事にはマニュアルが通用せず、それぞれの建物に適した施工をしてこそが正しい工事と言えるところがあります。

一つ一つの工程が全体の仕上がりに全て繋がっているため、準備や補修にもしっかり労力を掛けて仕上げていきます。

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ウッドフェンス塗装とバルコニー防水

ウッドフェンスには油性キシラデコールを採用しました。

キシラデコールは重要文化財にも使用されている木材保護塗料で、木材を美しく長く保護する効果が期待できます。

ウッドフェンスを塗っていく前に、道路などを汚さないためにカバーを敷いてから行います。

ウッドフェンスのような細かな塗り部分がある場合は、ローラーと刷毛を手際よく使い分け塗りムラが出ないようテキパキと作業を行っていきます。

下塗り・中塗り・上塗りの工程順で仕上げました。

バルコニー防水にはサラセーヌウレタン塗膜防水を採用しました。

洗浄とケレン清掃後に目粗しという作業を行います。下地と塗料を密着させるために行う工程なのですが、ケレンと目粗しでは何が違うのかご説明いたします。

目粗しはケレン作業の一部になりますが、作業内容は違う役割があります。

ケレンは汚れや錆びを落とす作業になりますが、目粗しはあえて表面を加工する作業と言えます。

目粗しによってできた凸凹に塗料が入り込むことで、密着性が高まり塗装面が剥がれにくくなるメリットがあります。

一見すると違いが無いように見える作業ですが、どのように下地処理を行うかは建物にとっては重要なことなのです。

建物の状態を見極め、状態に合わせた施工をすることで建物の延命に繋がっていきます。

目粗しのあとにプライマーを塗布します。ウレタンK→ウレタンA→トップコートの順で完成です。

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お引越し前にお客様のご要望通りのリノベーションに成功し、施工後の仕上がりにも大変ご満足いただきご評価のお言葉も頂戴いたしました。

さらに、有難いことに今回の工事以外にも追加で工事のご依頼もいただきました。

弊社では、お住まいのトータルケアをさせていただいております。

気になる点などがありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

築50年の御宅の下屋根と鉄部補修

By スタッフブログ, 菊池

世田谷区の緑豊かな閑静な住宅街にお住まいの今回のお客様。

お客様宅の斜め前の御宅が弊社のリピーター様でした。

ご高齢のお父様と息子様でお住まいになられていて、お父様が当時の弊社工事前挨拶のチラシをずっと保管しておいてくださり、菊池指名で工事ご依頼のご連絡をいただいたことがきっかけとなりました。

お住まいは築50年を迎えられ、経年劣化の症状が見受けられていました。

お父様のご要望は、部分的に下屋根とフェンスの補修をしてほしいということでしたので、細かな打ち合わせは息子様もご同席のうえでさせていただき、ご契約サインはお父様がご対応してくださいました。

部分的な工事となるため、下屋根塗装は足場設置はせず脚立を利用して行うことにいたしました。

劣化の進行した鉄部補修

鉄部の劣化は美観を損ねるだけではなく、穴や欠けが発生したり、鉄部表面もザラザラとして鋭い破片が出ていることもあるため、誤って触れたり、使用箇所によっては危険が伴う場合もあり得ます。

鉄部の補修で重要な作業がケレン(下地補修)になります。

ケレンが不十分な場合、塗料が十分に密着せず、剝がれやすくなってしまいます。特に、古い塗膜や錆が残っていると、塗膜と素材との間に隙間が生じ、そこから雨水や酸素が侵入し、さらに剥離を進行させてしまうことになりかねません。

ケレンは職人が手作業で(現場や状態に合わせて、機械を使用する場合もあります)コツコツと行っていくため、根気がいる作業になります。

丁寧なケレン作業が、仕上がり数年後に大きな差が生じることを職人はよく理解しているため、弊社の職人は誰一人として手を抜くようなことはしません。

ケレン作業ではサビ落としの際にどうしてもサビのカスが発生してしまいます。こちらのカスはケレン作業終了後にまとめて清掃し、元の状態にしておきます。

また、風が強い時なども周囲に気を配りながら、人や物にサビのカスや破片などが飛散しないように心がけて作業を行います。

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ケレンのあとは、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げていきます。

使用材料はエポキシ系錆止め塗料を主に使用します。

塗装の色については、お客様のご希望により下屋根はクールシルバーアッシュを採用、フェンスは以前と同じ黒色ということで塗らさせていただきました。

こちらは下塗りの錆止め塗料を塗布している様子です。

フェンスなどの鉄柵は一本一本塗っていくため、根気のいる作業になります。

下屋根もフェンス同様に、ケレンから始まり下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本となります。

下屋根の塗装は、職人が持参した脚立を使用して屋根に登り、作業をしました。

大屋根の場合だと、足場が必要になる可能性が高いですが、下屋根だけですと今回のように、職人の手持ちの道具で対応することも可能となります。

塗装職人ではお見積の際に、お客様とよくお話合いをしたうえで、必要なところには費用を掛けていただき、少しでも節約できるところは費用を抑えるように工事をさせていただくことを心がけております。

今回お客様宅の下屋根には、夏の暑さを気にされていることを聞き、遮熱塗料効果の高いサーモアイSiを採用させていただきました。

専用の下塗り材、サーモアイシーラーを使用することでダブルの効果で遮熱を最大限に活かすことが出来ます。

大事な工程や材料、そして職人(一級塗装技能士)にしっかりと費用を掛けることで、家の寿命は大きく変わります。

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全体的な工事以外にも、部分的な補修工事もお住まいを守るためには欠かせない工事と言えます。

部分的に綻びが目立ってきたり、破損などが生じてしまっている場合、そのままにせず是非部分補修をご検討してみてください。

塗装職人でも、部分的な補修工事のご依頼を承っております。

工事の際には、お客様のご希望範囲に沿った補修のご提案をさせていただきたいと思います。

ちょっとしたことでも、ぜひお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

関連動画 腐食した木製窓枠を修理交換

 

3階建てタイル外壁ビルの大改修の様子②

By スタッフブログ, 菊池

都心から少し離れた住宅街にある3階建てのビル物件、こちらのオーナーであるお客様は雨漏りと建物の傷みにより、タイル補修・シーリング工事・外壁塗装などの大改修工事をご決断されました。

今回はこちらの工事の続きをご紹介していきます。

関連記事 3階建てタイル外壁の大改修の様子②

3階建てタイル外壁ビルの大改修の様子①

複数の工事内容をスムーズに解決

雨漏りを止めるため、問題の箇所の防水工事を行いました。

バルコニーと屋上に、ウレタン塗膜防水を採用し、屋上については脱気筒を新設したSUS製脱気筒仕様としました。

こちらの写真は防水班が施工前の現調をしている様子を写したものです。

現調を行うのは、営業担当だけではなく、工事に携わる職人(足場班や塗装班、防水班など)が実際に現場を見て、工事に必要な建物の状態を確認します。

その後見積担当と入念な打ち合わせを経て、工事をさせていただきます。

塗装職人では、建物の部位に対しそれぞれの専門職人が工事を行うため、職人同士がスムーズに工事を進行するためにも、見積担当は特に現場の状態についてよく知っておく必要があります。

例えばこちらの写真ですが、これは屋上に設置されていた天窓に、新たに木枠を取り付けるための大工作業の様子です。

もちろん大工工事ですから、これには大工職人が担当するのですが、天窓に取り付けるところまで大工職人が行うため、天窓のシーリング工事をしている防水職人との作業日程調整がスムーズな工事のポイントとなります。

職人から次の職人へとリレー形式でうまくバトンタッチするために、営業担当は職人の進歩状況の確認を細やかに行い、伝達していきます。

改修工事には決まったマニュアルが存在しないため、建物の状態や状況に合わせた施工方法なども重要になってきます。

通常は高圧洗浄が先だけれど、施工内容によっては高圧洗浄が後になる現場もあります。ネットなどで塗装工事の工程をお調べになられる方もいらっしゃると思いますが、決まった工程が必ずしも塗装工事全てに当てはまるという訳ではないことをご承知いただけると幸いです。

見積担当と職人のスケジューリング調整をしていたものの、天候によって止む無く工程が延びてしまう・・ということが起こってしまう場合も避けられません。

しかし、天候でズレが生じたとしても、現場で培った知恵を活かし柔軟に対応して、最善の工事へと繋げていきます。

関連記事 段取りの多い塗装工事 スケジュール調整の裏側とは

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雨漏りが再度発生!?

お客様宅のビルの雨漏りも止まり大改修工事は無事に終わり、お客様は大変ご満足されていたのですが、完工から数か月後『雨漏りが止まらず困っています。一度見に来て欲しい』とお客様からご連絡をいただきました。

内容と合わせて写真が添付されていました。こちらがその時の写真です。

早速お客様宅をご訪問させていただき、お話をお伺いいたしました。

問題の雨漏りは、二階の室内と室外どちらにも雨漏りしているとのことでした。まずは、前回の施工箇所を隈なく検査をします。

しかし、これと言って施工箇所の不具合とは結び付きませんでした。

雨漏り箇所を触ると、ジュクジュクした感触で、室内から室内へ、さらには室内から室外へと雨漏りしていてどうもおかしい・・と思い三階に住まれるご長男へお話を聞くことにしました。

菊池がお伺いした際に、ご長男はお留守でしたので、代わりに奥様がご対応してくださいました。

二階で雨漏りが発生しているため、検査に来たことを伝え雨漏りは室内から室外へ発生していることをお伝えしたところ、三階の部屋では温水式床暖房を使用していることが分かりました。

床下で温水が流れ続けることで部屋全体が温まる仕組みになっていますが、お湯を循環している中の配管が何らかの理由によって不具合が発生してしまい、それが原因となって雨漏りしている可能性が高かったのです。

そうしたことが判明し、お客様にもご納得いただき、今回の雨漏りの件は床暖房を施工した会社が対応するということになり、収束しました。

合わせて、弊社の部分補修工事の内容について、ご紹介いたしますのでご覧いただけますと幸いです。

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外からでは気付きにくい雨漏り

雨漏りは外からの見た目だけはわからないことがあります。例をあげてご紹介いたします。

ベランダやバルコニーがある御宅の場合腰壁に手すりが設けられていると思います。実は、建物の中で笠木も雨漏り原因になりやすい箇所なのです。

下の写真を参照していただきたいのですが、笠木のネジの取り付け方が脳天打ちになっていて、ネジ穴が雨水の侵入口となっていたケースです。

さらに、笠木同士の繋ぎ部分も雨水の侵入口になりやすい箇所でもあります。

こちらの現場では、お客様の了承を得て腰壁サイディングを一枚だけ剥がし中を確認し、根本的に水の侵入箇所を補修するというご提案をさせていただきました。

中を確認したところ、幸い軒天や家の内部には侵入しておりませんでしたが、ベランダ内の木部は腐食でボロボロの状態になってしまっていました。

この後こちらの現場では、追加工事にはなってしまいましたが、雨水の侵入口と腐食箇所をしっかりと補修し、お客様もとてもご安心してくださいました。

関連動画 腰壁サイディングの貼り替え

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バルコニーの雨漏り工事を行うための段取りとは 先行足場の解体について

他の現場では、ご自宅の駐車場部分のシャッター周りにある木部が腐食してしまったケースもありました。

この雨漏りは増改築を行った個所だったそうです。お客様も気付かずに35年過ごされて、弊社の改修工事で知る事となりました。

これまで何も起こらず本当に良かったのですが、大変危険な状態まで腐食が進行していました。

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雨漏り箇所の一例をあげてご紹介いたしましたが、先ほどの現場はどちらも外から見ただけではわからない場合で雨漏りが発生していました。

建物は構造が複雑なため、今回のお客様宅のように突然何かの拍子に、工事箇所とは別のところから雨漏りすることもあります。

(温水式床暖房は限定された状況だと思いますので、今回のような雨漏りは稀ではあります)

これまで菊池が見てきた見積り現場を総合的に考えても、雨漏りはだいたいが見えないところで進行しているケースが多いです。

塗装工事を始めてから雨漏りに気付き、追加工事になるということもよくある話です。そのくらい雨漏りは身近で起こり、気付かないところで進行しています。

だからこそ他人事とは思わず、定期的な検査で予防をしていくことをおすすめしております。

弊社では無料見積で(一部の建物においては有料とさせていただいております)お住まいに必要な工事内容をご提案させていただきます。

工事を無理強いするようなことも一切ございません。弊社はお客様とお住まいにとってベストな工事をご提供することを目的としておりますから、何かお困りごとや気になることがありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

3階建てタイル外壁ビルの大改修の様子①

By スタッフブログ, 菊池

今回はビルの大改修についてのエピソードをお話したいと思います。

都心から少し離れた、落ち着いた住宅街が広がるエリアにある今回のビル物件。きっかけは塗装職人東京店にオーナー様が来店してくださったことです。

3階建てのビルで、エレベーターから室内へ雨漏りがあることを気にさせて工事をお考えになられました。

雨漏り以外にも、『建物全体の傷みがあるので、必要なところは全部直したい』とのご要望もあり、現調で細かに見させていただきました。

お客様がおっしゃっていたように建物は総合的に傷みが進んでいたため、タイル補修・シーリング工事・外壁と屋根塗装・屋上とバルコニー防水の大改修のご提案と共に、お客様のご希望で屋上天窓を設置する工事内容となりご契約をいただきました。

工事前の段取りで行う大事な事

塗装工事や大規模改修工事には、足場設置が必要不可欠です。(塗装だけの場合、塗る箇所によっては足場を必要としないこともあります)

足場は、それぞれの職人がベストな工事をするために、安全と周囲への飛散防止のための役割があります。

工事には欠かせない足場ですが、建物の立地状況によっては、お隣の敷地内に足場を立てざる負えない場合があるのです。

今回の工事でも、2本分ほど裏の御宅の敷地内に足場を立てさせていただくことになりご挨拶へ伺いました。

一回目にお伺いした際には、おじいさまがご対応してくださったのですが、息子様がいるときにもう一度来てほしいということでしたので、日を改めてお伺いすることに。

二回目には息子様もいらっしゃったので、今回の工事の事でお話させていただき、お客様とも長くお付き合いがあったため、快く了承してくださいました。

しかし、中には近隣とはお付き合いがなく、工事の挨拶に悩まれている方もいらっしゃいます。

工事をするとなると、音や臭いなど・・一時的とは言え普段の生活から多少の制限が発生してしまうため、やはり近隣のことは気になるものです。

普段近隣とあまりお付き合いがないという方であってもご安心ください。塗装職人では工事を行う前に、近隣の方々へ事前のご挨拶回りをさせていただいております。

封筒の中には、工事内容を記載した資料一式、タオル、パンフレットなどがセットになったものをお渡しします。

また、ご挨拶のご希望範囲などがありましたら、可能な範囲でご対応もさせていただきますので、お申しつけいただければと思います。

挨拶でお伺いしても万が一、足場の越境が了承いただけない場合は、足場の組み立てを工夫するなど他の対策を考え最善の方法をご提案いたします。

工事前は色々気になることもあるかとは思いますが、塗装職人はお客様の負担を軽減し、トラブルを起こさない努力を常に意識していますので、ご安心してお任せいただけましたら幸いです。

関連動画 足場の組み立てとお隣との関係

建物を守るタイル補修

タイル外壁は、一見すると耐用年数が長いように思われますが、実際には定期的な補修が必要です。

経年劣化による目地のひび割れや、タイルの割れ、色褪せなどはどうしても避けられません。

タイル外壁の調査は、専門職人が直接タイル外壁と向き合い、打診棒を使い一つ一つ音を聞き分けて行っていきます。

外壁と向き合うということで、どうしても高所での作業となるため、足場設置が必要になる場合があります。足場設置が難しい場合に無足場工法(ロープアクセス)を活用しての調査方法もあります。

関連動画 マンションの外壁タイル補修で剥離防止

関連動画 怖い、落ちそう!5階建てビルのロープ高所作業!

ロープアクセス工法は、コストを削減できて作業を迅速に行えるなどのメリットがありますが、作業内容に制限があり、天候に左右されるなどのデメリットもあります。

ロープアクセス工法を採用するかはどうか、作業内容や場所、費用や工期などを判断する必要があります。

ここで実際の工事作業の一部をご紹介します。

タイル外壁の綻び箇所には、その状態に合わせた施工を行っていきます。

タイルの貼り替えが必要な場合には、はつり機を使い既存不良タイルを撤去していきます。

タイルの浮き補修には、タイルは外さずに穿孔作業をしていきます。

一見するとどこが浮いているか見分けが難しいと思いますが、職人は微細な浮きに対しても、打診音と感覚を活かし的確に補修箇所を見極めていきます。

既存タイルを撤去後、下地に発生しているクラックを補修していきます。

クラックの溝が深いため、Uカット工法で根本からしっかり補修していきます。カットした箇所にシーリング材を充填後、上から水性防水材と塗布した後タイルを貼り付ければ完成です。

ここでお客様宅の詳しい施工動画がありますので、合わせてご覧いただけますと幸いです。

関連動画 ひび割れたマンション外壁タイルの改修工事

タイル外壁の補修は、外壁を雨漏りから守り美観や安全性を確保するために欠かせません。

また定期的な補修には、修繕費用の抑制に繋がるなどのメリットもあります。

タイルの割れや色褪せなどの綻びが発生しているのに気づいたら、出来るだけ早めの補修をおすすめいたします。

次回のブログでは続きの工事内容についてご紹介していきたいと思います。

屋根・外壁塗装とFRP防水で築20年を迎えられたお住まいに快適と安心を

By スタッフブログ, 菊池

緑あふれる閑静な住宅街にお住まいの今回のお客様は、築20年を迎えられ外壁塗装をご検討中に弊社の口コミを見て、評価内容から評判の良い塗装会社だと感じていただいたことをきっかけにお問い合わせをくださいました。

20年を迎えられたお住まいは、外壁の汚れはさほど目立っていませんでしたが、細かな箇所で経年劣化が見受けられる状態でした。

外壁目地のシーリングが剥がれ、外壁の中が剥き出しになってしまっていたり、鼻隠しの一部が割れていました。

3階建ての創りでバルコニーが二箇所あり、バルコニーの防水工事もご希望されていました。

バルコニーの床面も割れが発生していたため、衝撃や摩擦にも強く剝がれにくいとされている、FRP防水をご提案いたしました。

お客様はよくバルコニーをお使いになられるということでしたので、バルコニーの割れは経年劣化以外にも多かれ少なかれ摩擦などの影響を受けているという風に考えられました。

当たり前のことですが、建物も新築時から徐々に劣化していきます。たとえ少しの摩擦であっても、それが積み重なってひび割れや綻びに繋がってしまうということもあります。

生活において必要な使用頻度を変えることはなかなか難しいですが、今の使い方や環境などに合わせて最適な施工法を行うことで、長持ちするお住まいへ変えることが望めます。

関連記事 一級塗装技能士が解説!見た目の鮮やかさだけではわからない、本当の家を守る外壁塗装とは?

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お住まいの環境に合わせた工事

お住まいは、例え同じ施工会社が建てた場合でも、立地環境や使用材料などから、傷みの進行度合いや状態は違ってきます。

塗料は薬のようなものなので、建物の素材を基準に症状や目的に合わせた塗料を使用する必要があります。

合わない塗料を塗ってしまった場合、しばらくは大丈夫であっても、早い段階で塗膜が剥がれたり膨れたり、様々なトラブルを迎えてしまうことになりかねません。

例えば屋根材です。屋根材の中には塗装が不向きな素材もあり、その見極めと状態を判断することが工事の成功へと繋がります。

また、屋根材は状態に合わせて塗装だけではなく、葺き替え(カバー工法)も必要になる場合もあります。

お客様宅の場合は、夏場の暑さを気にされていらっしゃったため、高い遮熱効果が期待できるサーモアイシリーズの中からサーモアイSiを採用いたしました。

屋根の温度上昇を抑える効果が高いため、エアコンの温度設定を緩和でき、省エネや電気料金の節約にも繋がります。

高い遮熱効果は、塗料自体にもあるのですが、上塗りと下塗りのダブル反射によって、その効果を活かすことが出来るのです。

いい塗料を採用しても、使い方(希釈率や工程回数などが誤っている場合)によっては、その効果が半減もしくはしっかりと活かされません。

弊社では特に、そうした見えない部分(希釈率や工程回数)を丁寧に手を抜かず対応するからこそ、弊社のお客様からは『10年経ってもまだまだ綺麗な外壁だ』と喜ばれている理由の一つなのだと感じております。

塗料の質は建物にとって大事ですが、もっと言えば塗料の選び方と塗料の扱いを正しく行っているか・・ということがより重要になってきます。

安さや速さを基準に塗装業者を選ぶことは注意が必要ですので、ぜひ上記のことも考慮していただき、最適な塗装をしていただければと思います。

関連動画 真夏の暑い屋根を遮熱・断熱塗料で塗り比べ

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規模や状態から選ぶ防水の種類

ご存じかとは思いますが、建物を永く保つためには外壁や屋根塗装以外にも防水工事が必要不可欠になります。

防水工事も用途や規模に合わせて様々な工法が存在します。今回のお客様宅でも採用させていただいたFRP防水について少しご紹介いたします。

FRP防水の特徴は、塗料との間にポリルーフマット(ガラス繊維強化プラスチックのこと)を敷き、防水効果を高める工法になります。

高耐久と高寿命が期待できるため、駐車場やプール、屋上やバルコニーなど幅広い場所で活用されています。(※使用目的・条件に適合する塗料を使用しています)

FRP防水は耐久性が高く摩擦にも強いのですが、その反面防水層表面が固いため、地震などの大きな揺れが発生した場合や紫外線による経年劣化によって、表面がひび割れしてしまう場合があります。

しかし、軽量であること、繋ぎ目の無いシームレスな防水層であり、耐久性も高いことから一軒家のバルコニーでもよく採用される傾向にあります。

ここでお客様宅の工事の様子をご紹介します。

まずバルコニーの下地調整から行っていきます。ディスクグラインダーで表面を均していきます。しっかりと下地調整ができているか、ほうきで粉塵を除けながら確認しての作業となります。

次にプライマーを塗布していきます。

ポリルーフマット(ガラス繊維強化プラスチック)を敷いていきます。白いローラーのほうを使い、マットの上に下塗り材を塗布します。

下塗り材を塗布後、黒いローラーの方を使い脱泡処理をしていき、しっかりと密着させます。

中塗り・トップコートを塗布して完了になります。

トップコートにはサラセーヌTフッ素サーモを採用し、バルコニーの紫外線対策と日光照射による温度上昇を抑制させる効果を取り入れました。

お客様宅のバルコニーではひび割れが発生していたため、ひび割れの原因にもなる紫外線による劣化を対策出来る塗料を使用し、お客様宅の環境に対応します。

合わせてFRP防水の動画をご紹介いたします。

関連動画 水はけが悪いベランダを強度抜群のFRP防水にやり替えた

お住まいの環境はどれも同じではなく、工事のご要望も様々です。

良い塗料や工法であっても、必ずしもお住まいに適しているかとなれば、そこはプロの見極めが必要になってきます。

塗装業者を選ぶ際には、見積内容をしっかりと確認し、なぜその塗料を採用するのか説明してくれる業者を選ぶことが大切です。

建材のことや塗料のことでわからないことなどがありましたら、お気軽に弊社までご連絡ください。

お力になれるように一つ一つ丁寧にご対応させていただきます。

 

新築時から雨漏りに悩むデザイナーズ住宅・・原因を突き止め終止符を打った工事内容とは

By スタッフブログ, 松尾

築23年が経過したデザイナーズ住宅にお住まいのお客様から弊社にご相談がありました。
新築時から建物の不具合が発生していて、雨漏りでずっと悩まされてきたということなのです。
今回は、一軒家では珍しい工法を採用し、徹底した防水工事をさせていただきました。

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隣家との距離が近い場合の外壁塗装の工夫とは

By スタッフブログ, 菊池

築10年を超えたマイホームの外壁塗装、そろそろ検討し始める時期ですね。しかし、隣家との距離が近くて不安…という方も多いのではないでしょうか。
今回は、隣家との距離が近い場合の外壁塗装について、円滑な工事を進めるための工夫や、トラブル回避のためのポイントをご紹介します。

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外壁塗装と屋根カバー工法で家をもっと快適に、丈夫に変える

By スタッフブログ, 菊池

都内にある閑静な住宅街にお住まいのお客様から見積り依頼のご連絡をいただきました。

築年数は16年になり、綻び箇所が目立ってきたことをきっかけに塗り替えをご検討されてのことです。

特に気にされていたのが、屋根と破風です。現調の際に菊池がカメ棒を使い屋根を撮影するのですが、その時に屋根の棟板金が外れかけている状態だったので、お客様と打ち合わせして屋根は塗装での補修ではなくカバー工法のご提案をさせていただきました。

破風についても上から被せる工法の補修もあるのですが、お客様宅の破風はそこまでの傷みでは無かったため今回は塗装でのご提案をさせていただきました。

屋根のカバー工法

カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、新しい屋根材を被覆する工法のことを言います。

カバー工法は、工期も短く廃材も少ないため従来の葺き替え工事に比べて費用が安くなるというメリットがあります。

お客様と打ち合わせさせていただき、屋根材については色々迷われたのですが、今回はスカイメタルルーフという屋根材を採用することに。

スカイメタルルーフのモダンなデザイン性と、耐久性が今回の決め手となりました。

カバー工法は既存の棟板金と雪止めを撤去するところから始まります。

棟板金と雪止めの撤去が完了したら、新しい防水紙貼りと板金取付を行っていきます。

この時に防水紙を丁寧に敷き詰めていきます。防水紙同士の重なりを十分に確保して、隙間が出ないように細心の注意をします。

防水紙の位置が確定したら、専用の釘を使ってしっかりと固定していきます。

防水紙の取り付けが完了したら、本体取り付けとトリム取り付けを行います。

屋根カバー工法は全てのお宅に対応という訳ではなく、屋根の状態や種類によって向き不向きがあります。

屋根材や下地が極度に劣化してしまっている場合や破損が激しい場合は、カバー工法での補修が厳しいことも・・

強度を確保することが出来ず、建物の構造的な問題を引き起こす可能性が否めないため、カバー工法ではなく葺き替え工事のご提案となる場合もございます。

ここで、スカイメタルルーフを使用したカバー工法を動画にてご紹介させていただきますので、ぜひ合わせてご覧ください。

関連動画 屋根の重ね葺きリフォームは遮熱と静かな雨音を実現させた天然石融合の金属屋根材が強い

関連記事 今なぜ屋根カバー工法を選ぶお客様が増えているのか?

今なぜ屋根カバー工法を選ぶお客様が増えているのか? 

外壁塗装

お客様宅の外壁塗装は、塗料を二種類採用しました。デザインの異なる外壁材をお使いになられていたため、お客様のご要望もあり分けて塗ることになりました。

正面側の外壁には、もともとの外壁材の模様を活かすため、クリヤー塗料を採用しています。

使用した塗料は、フッ素系塗料のUVプロテクト4Fクリヤー艶有りになります。

耐久性や耐汚染性にも優れ、紫外線吸収剤が配合されているため、色褪せを最小限に抑えることが期待できます。

正面以外の外壁は、もともとの外壁の色に近いイメージでお選びになられました。

お客様は温かみのある色をお選びになられたので、家全体がさらに明るく上品な印象へと変わりました。

使用した塗料は、パーフェクトトップを採用しました。

手前のグレーの外壁はクリヤー塗料で、奥のベージュの外壁はパーフェクトトップ仕上げです。

家のデザインを活かした塗装で、とても素敵な印象に仕上がっています。塗装後は新築のような外観になり、お客様も大変ご満足の様子でした。

今回のお客様と似たお宅で、2種類の外壁がある御宅の動画を紹介いたします。

関連動画 2種類の外壁がある家の塗装 ジョリパットとリシン

メンテナンスで永く快適なお住まいに

家のメンテナンスは、義務化されている訳ではないので、やるかやらないかは個人の自由に選択することができます。

しかし、まったくメンテナンスしないとなると様々な観点から影響を受ける可能性が高まります。

人体もそうですが、定期的に健康診断などをして今の状態を知ることで、健康のために必要な対応が出来るというわけです。

建物についても同様のことが当てはまります。メンテナンスが必要だという表面に現れるサインは特に分かりやすいです。

例えば、クラック発生・雨漏り・藻カビの発生・シーリングの亀裂や肉痩せ・塗膜の色褪せなどが代表的なことで挙げられます。

外壁にサインが現れるということは、屋根も同様に傷んでいる可能性が高いと言えます。

むしろ、屋根は日陰になる場所がなく(立地環境によっては日陰になるところもあります)、年中紫外線や雨風の影響を受けるため、外壁よりも傷みの進行としては早くなり得ます。

ベストなメンテナンス時期は、築年数などで判断せずに建物の状態を基準にすることで、不要なメンテナンスを避け必要な工事をすることができるきっかけになります。

大事なお住まいのメンテナンスで塗装工事を成功させるには、任せる業者選びから始まっていると言っても大げさではありません。

中には、不要な塗装工事を勧めてくる業者がいる場合もあり得るので、メンテナンスを相談する業者においても注意が必要になります。

弊社では、お見積り依頼をいただきましたら、お客様のご要望と合わせて必要な工事内容のご提案をさせていただいております。

工事をするかしないかはお客様次第ですので、こちらから無理に押し勧めるといったこともありませんし、もし工事のご用命をいただきましたら、最善の工事を最後まで責任を持ち担当させていただきます。

少しでもご相談したいことがございましたら、実際にお話しをお聞かせください。

お客様のお住まいに合った工事内容で全力でご対応させていただきます。

雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場④

By スタッフブログ, 菊池

前回までのブログでは、現地調査の様子やシーリング工事の施工手順やその必要性についてと腐食部の追加補修工事をご紹介させていただきました。

今回も引き続き同じお客様宅の工事をご紹介していきます。

合わせて前回のブログもご紹介いたしますので、よろしければこちらもご覧ください。

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雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場③

防水工事の内容

お客様宅の工事も残るところバルコニー防水のみとなりました。

バルコニーは特に経年劣化の進行が見られたため、防水機能をしっかりと確保するために今後のことも考慮したうえで、ウレタン通気緩衝工法をご提案させていただきました。

施工前の現状写真がこちらです。塗膜のひび割れ、塗膜剥がれの症状がはっきりと見受けられます。

バルコニーやベランダは紫外線や雨などの影響も受けやすく、経年劣化の進行速度も進みやすいため、ひび割れや塗膜剥がれの症状が発生しやすいのです。

どんなお住まいのバルコニーやベランダであっても年数とともにひび割れや塗膜の剥がれが発生してしまうことはしょうがないことです。

経年劣化が発生することは避けられないのですが、経年劣化をそのままにしておくということは建物にとってはダメージになるため好ましい状況ではありません。

後回しになりがちなバルコニーやベランダのメンテナンスですが、実は雨漏りも発生しやすい箇所ですので、もし劣化症状が出てきたら早めの対策をおすすめしております。

今回ご提案させていただいたウレタン通気緩衝工法は、ウレタン樹脂を塗る前に通気シートを挟み込み、換気用の脱気筒を取り付ける工事内容になります。

通気緩衝シートが下地と防水層の間に隙間を作ることで、下地から発生する水蒸気を外部に逃がし防水層の膨れや破断を抑制する効果が期待できる防水工事です。

ここで実際にベランダから雨漏りが発生したお宅の防水工事のブログをご紹介いたしますので、防水工事の一部としてぜひ合わせてご覧いただければと思います。

関連記事 発見しやすいベランダの雨漏りは防水・塗装工事の要

発見しやすいベランダの雨漏りは防水・塗装工事の要 

実際の施工手順

最初に行う作業はバルコニー床面のケレンと清掃になります。

ケレン作業は適切な方法で行わなければ、かえってバルコニーを傷つけてしまう場合もあります。

ケレンする素材に合った方法(道具など)を選び、研磨しすぎない、粉塵をしっかりと除去する細かい作業が非常に重要になってきます。

見えなくなってしまう箇所ですが、土台創りが肝心でケレンと清掃の影響は仕上がりにも大きく関わってくるため、作業を行う職人は力加減に気を付け細部まで丁寧に施工していきます。

ケレンと清掃が完了したら次に下地調整を行っていきます。

通気緩衝工法は、下地と防水層の間に通気シートを設けることによって、下地からの水蒸気を排出する仕組みになっています。

下地が平滑でなければ通気シートと下地の間に隙間が生じてしまい、水蒸気がうまく排出されないという状態になるので、下地調整によって平滑に整えます。

下地調整が完了したら次にプライマーを塗布していきます。

プライマーの役割は、下地と通気シートの密着性を高めることです。

下地と通気シートがしっかりと密着することで、防水層全体の強度が向上しますので防水層の劣化を防ぎ、長持ちさせることにも繋がります。

塗りムラが発生しないように、丁寧に隅まで均一に塗り込んでいきます。

プライマーが完了したら次に通気シートを下地と密着させます。

適切なサイズにカットした通気シートを下地に貼り付けていきます。この時に浮きが無いようにしっかりと圧をかけながら丁寧に行っていきます。

通気シートにジョイントテープを貼っていくのですが、端部のテープは通気シートと下地に隙間が出来ないように注意しながら貼り付けてしていきます。

後に施工するウレタン防水が通気シートの下に流れないようにするための役割があります。

通気シート貼りが完了したら次に入隅部のシーリング充填を行っていきます。

防水工事で重要なことは建物の状況や目的に合った材料と施工をすることにあります。

立ち上りと床面の接合部は雨水も溜まりやすく、防水層が破断しやすい箇所ですからシーリングで接合部をしっかりと埋めて、雨水の侵入をブロックします。

入隅部のシーリング充填が完了したら次に脱気筒の設置を行います。

通気シートを脱気筒に合わせたサイズで丸く穴を開けて、通気シートのしたの閉じ込められた水蒸気や空気が外に出られるように脱気筒を設置します。

脱気筒の設置により、雨や室内の湿気によって発生する水蒸気が外に出て行ってくれるため、防水層の膨れや劣化を防ぐ効果が高まります。

脱気筒の設置が完了したら次にウレタン一層目を塗布していきます。

立ち上がり→平場の順番でウレタンを塗布していきます。

一層目が十分に乾燥した後、ウレタン二層目を塗布します。

ウレタン二層目が乾燥したら最後の仕上げのトップコートを塗布していきます。

トップコートは、紫外線や雨風や歩行などの摩擦から表面を保護する役割がありますが、トップコート自体には防水性はありませんから、防水層と違ってトップコートは5年ほどを目安に考えて塗り替えを定期的に行うことをおすすめしております。

5年というのはあくまでも目安ですから、立地環境や利用状況に合わせて考えていただけると良いかと思います。

ウレタン防水工事の詳しい動画がありますので、合わせてご紹介いたします。ぜひご覧ください。

関連動画 屋上の防水工事 雨漏りしないメカニズムとは

工事全体を振り返ってみて

今回お客様からは雨漏りをきっかけにご依頼をいただいたのですが、実際に工事を進めさせていただくと新たに不具合箇所が発覚して追加工事が行われた現場となりました。

しかし、職人の迅速な対応もあったことから、工期も大きくズレることなく無事に補修作業が完了いたしました。

工事期間中においては騒音や臭いなどの影響が少なからず発生するため、お客様とご近隣のご協力があってこその工事だと思っております。

完工後のお引き渡しの際には、今まで気付かなかった不具合箇所も直ったことでお客様は大変喜んでくださり、菊池も職人も大変嬉しく思いました。

ここでバルコニーのビフォーアフターをご覧ください。

(施工前)

(施工後)

現場によって一つ一つ構造や仕様が違うからこそ、弊社では各部位に対応できる職人を揃えて、トータルに最高品質の工事のご提供をさせていただき、お客様に喜んでいただけるように努めております。

イレギュラーな場面に出くわすこともある塗装の現場ですが、勝手に工事をしたり、プランを変更するということは致しません。

いかなる時もお客様目線での工事を心掛けております。建物のことなら塗装職人にぜひご相談ください。

お客様宅に合った工事プランのご提案をさせていただきます。