外壁サイディングの塗装は塗料選びも重要ではありますが、それ以上に耐久性において一番シール工事が要になってきます。これまで東京都内すべての施工で専門シール職人と一級塗装技能士のW施工で工事をさせて頂いています。

タイル調の外壁サイディングをローラーで塗装

タイル調、スタッコ調等の多彩模様、工法はクリヤーや単色ベタ塗りなどで塗装方法も異なってくる

サイディング塗装

ベタ塗り塗装

現状のサイデイングの色が1色で統一される、サイデイング塗装では一番多い塗装方法です。日本塗装工業会の多彩な色を選んで塗装をすることができます。
シール工事は基本先打ちとなります。

サイディングを薄緑色に塗る

フッ素系塗料によるサイディングのベタ塗り

クリヤー塗装

例えば現状のサイディングの模様がタイル調やレンガ調などの場合、1色の統一したべた塗り塗装では意匠性(デザイン性)がなくなってしまいます。今の模様を残したまま塗装をするには透明なクリヤー塗装がお勧めです。

サイディングのローラークリヤー塗装

サイディングのクリヤー塗装

シールの色を合致させる

クリヤー塗装の場合、目地やサッシ廻りのシールの色とタイル調やレンガ調の模様目地の色を合わせる必要があります。それぞれの色がバラバラになってしまうとせっかくの意匠性も台無しになってしまいます。外壁目地と模様目地をシール専門職人の技術によって合致させ一級塗装技能士の技術とともにとても美しいクリヤー塗装を完成させます。

主剤にシールカラーマスターを混入

サイディングのクリヤー塗装はシール材の色調整もシール職人の腕次第

後打ちシールの完成度

上から塗装をするベタ塗りではシールが塗装の下に隠れてしまうため、さほどシール専門職人の腕が問われる場面は少ないですが、クリヤー塗装では後打ちシール施工をするためシールの状態がそのまま露出して見えることになります。塗装職人ではシール専門職人の技術でシールの「ひげ」や「はみだし」を極力少なくするなどシールの仕上りにも配慮した美しい仕上がりを目指しています。

シールを後打ちしたサイディングのクリヤー仕上げ

クリヤー塗装後の後打ちシール施工のサイディング

ツートン

外壁の帯板を境に1階と2階で色を塗り分けるツートンカラーの塗装です。すべて1色で塗装する場合に比べて養生や塗り手間は掛かりますがカラフルで華やかな印象になります。

2階建て住宅を上下に色分けした外壁塗装

1階と2階で塗り分けるツートンカラー ※写真は2階がモルタルの外壁仕様です。

意匠2色塗り

クリヤー塗装の欠点はサイディングの模様に除去できない汚れや傷がついてしまった場合、それも露出して見えてしまうことにあります。意匠2色塗りはタイル調などの模様目地を残したままきれいに塗り替えられます。外壁のわずかな模様の段差を長短毛ローラーによって一級塗装技能士の施工のもと美しいサイディングの柄模様を再現します。

コーキングの補修

サイディングの劣化で一番代表的なものはボードの継ぎ目やサッシなどの開口部まわりなどのシールが柔軟性を失い硬化したり肉やせしたりして亀裂が生じてしまうことです。太陽光など紫外線を多く浴びる南や西側が特に傷みます。家によっては「軒と外壁の取り合い」や「帯板まわり」などにもシールをすることがあります。耐久性と仕上がりを重視するため、塗装の職人による施工ではなく専用のヘラやコーキングガンを巧みに使うシール専門職人による施工です。

シールの撤去打ち替え

古くひび割れた目地にある旧シールをカッターにて完全撤去した後たっぷりと注入します。目地背面はボンドブレーカーによって未接着かつ左右のサイデイング断面の2面接着が一番柔軟性に富んでひび割れしにくいシール状態です。
サッシ廻りは奥深くぎりぎりまでカッターでの撤去を行うとサッシを傷つけてしまう恐れがあります。サッシに傷をつけないようにVカットという方法で旧シール材を撤去しながら十分な肉厚を確保して耐久性を高めます。
ちなみにALCと違いサイディングの場合はほとんどの場合でバックアップ材は不要です。

サイディング目地

サッシ窓回り

窓アルミサッシ廻りの古いシール材の撤去

シールの増し打ち

旧シール材を撤去せずに現状のまま上から重ねるように注入します。旧シールがやせて体積が減っている場合やもしくは新しく注入するシール材にボリューム厚が確保できる場合は増し打ちにします。増し打ちはヘラに圧力をかけすぎてしまうと肉厚を確保できず耐久性を落としてしまう原因となるため、シール専門職人が厚みをしっかり確保するよう丁寧に施工をします。

耐久性を重視したシール材の使用

より耐久性を得るためシール材は先打ちや後打ちによってシール材を厳選して使用しています。
さらに常にボリュームで肉厚のあるシール施工をするという意識のもと、カートリッジタイプのシール材よりも2液成分形のペール缶の材料使用しています。
2液成分形でも硬化不良を起こしてしまうリスクを減らすためをしっかりトナーを入れて専用撹拌機を導入して作業しています。

基本はノンブリードタイプを使用。
先打ちでは塗料との相性が良いポリウレタンから状況により変性シリコンを使用しています。新築時はシールの上から塗装をしないため紫外線に強い変性シリコンを使用している住宅が多いですが、塗り替えの場合で特にベタ塗りの場合は先打ちシールのため変性シリコンより密着の相性が良いウレタンシールを使用しています。

後打ちシールではシール材が露出して紫外線の悪影響を強く受けるため変性シリコンもしくはオートンイクシードを使用しています。またせっかく肉厚ボリュームのある充填をしてもプライマーの塗布が甘いと、後々サイディングの断面剥離の可能性も考えられるためプライマーはたっぷり塗布します。

ポリウレタンや変性シリコンのペール缶

大量に打てるペール缶のシール材を使用してます。

他の劣化と補修

反り・湾曲

年数とともに紫外線を浴び続け湿気の吸収を繰り返すうちにサイディングボード自体反りあがってくる場合があります。ボードの個体状況によりますが、反ってしまって湾曲したサイディングボードは修正をしてから塗装をします。

湾曲して欠損したサイディング

サイデイングの反り返しの反発力も加わりビスからクラック

塗膜の浮き・はがれ

サイディングの浮きや剥がれの原因は様々ですが脆弱部の塗膜を撤去して除去してパテやシールで埋めて補修をします。

カビや植物の発生

外壁素地にカビが発生して剥離した塗膜

藻などの植物系が塗膜の下で発生

欠損

釘やビズ止めした部分から欠けている場合はシール材等で補修をします。

クラック

サイデイングは窓回りや釘・ビス止めした部分からクラックも入りやすくパテやシール材で修復し塗装をします。補修後のクラック部等のサイディングの模様の再現については、モルタル外壁とは異なり工場での製造過程で模様がつけられるため補修跡は少なからず残ります。

チョーキング

色あせているサイディングに触れると手に粉のようなものが付きます。塗装が劣化すると塗料の樹脂の中の顔料が劣化して、外壁表面上に粉のように色が浮き出てしまう、チョーキングという現象です。仕様によっては下塗りにサフェーサーも使用しますが、チョーキングが激しい場合は外壁に塗料が密着せず、後々の塗装剥がれの原因にもなります。そのため高圧洗浄をしっかり行いより密着性の高い浸透性や2液成分形の溶剤シーラーを使い最適な下塗り塗料を厳選しています。

指に付着したチョーキング

サイディングに塗装された塗料成分中の顔料が劣化したチョーキング現象

張り替え

目地などからの雨漏りによって下地が腐食してしまった場合はサイディングとともに張り替えをします。

模様別の塗装

サイディングの柄模様の種類はとても多く一般に多いのはスタッコ調のほかタイル調などです。それぞれの模様のちがいや形状の違いによって塗装種類も変わります。

スタッコ調のサイディング

シール施工後、シーラーを塗布した直後のスタッコ調サイディング

タイル調

タイル調といっても様々なタイプがあります。塗装方法はベタ塗りやクリヤー塗装の両方を指定できますが、その判断基準は傷や汚れなど現状のサイデイング状態にもよります。

レンガ調

タイル調同様にベタ塗りとクリヤー塗装の両方がありますか、若干クリヤー塗装が多くなります。

レンガ調のサイディング

レンガ調サイディング

ドイツ張り

横張りが圧倒的に多く塗装技術的には特に特別なものは不要ですが、ドイツ張りのような模様がなく平面でフラットな場合はローラーマークや刷毛目などが出やすく仕上がりに影響が出てくるため、一級塗装技能士が継ぎムラのないように乾燥時間も考慮して塗装させて頂きます。

ドイツ張りサイディング

塗装完成のドイツ張りサイディング

縦張り

縦張りのサイデイングはスタッコ模様のデザインが多いのでベタ塗りがほとんどです。

縦張りサイディング

塗装後の縦張りサイディング

塗料の種類

特にサイディングに使用する塗料は、上塗り塗料よりも下塗りの選択が命運を分けます。どうしても上塗り塗料のグレードを気にしてしまいますが、外壁材の中でも若干剥離しやすいという特性と現状の劣化状況を踏まえて判断します。

合わせて読みたいフッ素やシリコンなど塗料のこと

サイディングの種類

外壁塗装でメインになるのは窯業系のサイディングです。木造軸組み工法や2×4工法の木質系住宅の外壁材として、よく使われるようになった窯業系サイディングですがこれまで説明した通り近代的で意匠(デザイン)性にも優れています。
材質自体はセメントや繊維質を高温圧縮した素材です。

胴縁と貼り付け途中のサイディング

住宅用下地防水シートと胴縁の上から張り付け途中の窯業系サイディング

また一見表面上の見た目では判断しにくいですが、一口にサイディングと言っても「窯業系」「アルミ」「スチール」の3種類に分けられます。
窯業系は新築時に使用されアルミやスチールのサイディングはリフォームに用いられます。
ちなみに一級塗装技能士でもある代表の曽根はサイディングリフォームの職人としての経験もあります。

アルミやスチールは汚れず塗装も必要ないとの謳い文句で販売されていましたが、実際にはサイディング以外の付帯部などを考えると定期的に家のメンテナンスが必要になります。

窯業系

外壁塗装では一番多いタイプのサイディングの材質です。セメントと繊維質を高温で圧縮して形成されたサイデイングボートです。他のサイデイングに比べて重量も重い分頑丈で防火性に優れるというメリットはありますが、柔軟性が低いためビス部分や湾曲などによって欠損したりします。モルタルのように外壁自体にクラックが発生することは少ないです。

スチール系

スチールサイディングには錆び止め・プライマー・中塗り・上塗りと、窯業系と比較して下塗りのみ鉄部に合致させた塗料を使用します。ひと昔前に外壁リフォームとしてもてはやされた時期もありましたが最近では見なくなりました。断面の中身の材質は発泡ウレタンです。

アルミ系

「ぱっとサイデリア」という外壁リフォームが流行ったようにアルミ製サイディング材も軽くて流行りました。アルミサイデイングも塗装できます。断面の中身の材質は発泡ウレタンです。

ガルバリウム系

上記金属系サイデイングに含まれますが、塗料との密着性から新しい素材には適していません。

一級塗装技能士による施工

サイディングの塗装においては、特に2色意匠塗りやつやムラが生じやすいクリヤー塗装で技術が必要な場合があります。
普通の一級塗装技能士ではなくどのサイデイングにも万全に対応できるサイデイング塗装に実績豊富な一級塗装技能士が施工させて頂きます。

建築塗装一級技能士の資格証と合格証書

一級塗装技能士資格証

付帯部

サイディング塗装の付帯部については、軒天はケイカルで破風板も窯業系などの耐久性の良い素材が使用されているため、大工による交換工事もほぼなく塗装とシールのみの工事で済む場合が多いです。

軒天の塗装

ケイカル板の軒天と窯業系の破風

価格例

サイディング塗装の価格は、他の外壁塗装に比べてシール工事がプラスされる分高くなります。

例えば同じ面積の大きさの家同士でも、モルタル外壁の場合は100万円だとしてもサイディングの場合は120万円になります。

  • モルタル外壁塗装:100万円
  • サイデイング外壁塗装:100万円+シール工事20万円

施工事例