今回のブログでは前回の続きとなる階段防水工事の内容をご紹介いたします。
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外階段に防水工事が必要なわけ
外階段や踊り場は常に雨風や紫外線にさらされているため非常に劣化が早い場所と言えます。※手摺や他の鉄部は塗装後のため塗料の色味で緑色になっています。
外気によるダメージから守るために塗装などによって防水機能を保持していますが、永久的に保たれるものではなく月日とともに劣化して機能を失っていきます。
階段や踊り場に水が溜まるようになってきたらそれは防水層が機能しなくなっているサインになりますのでメンテナンス時期が来たと捉えていいでしょう。
外階段や踊り場に少しくらい水たまりが発生したり錆びや破損があったくらいでその程度なら大した影響はないだろうと思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、これらの症状は既に防水の機能を失っているからこそ起こることでそのままにしておくと雨水が建物に侵入し内部にまでダメージを与えかねません。
メンテナンスを怠りトラブルが深刻化してしまえば大掛かりな工事は避けられずその分費用も高くなってしまうため、気付いた時点で早めに対応することでトラブルを深刻化させるのを防ぐことが可能になります。
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階段防水工事の施工方法
階段防水工事は既存の長尺シートを剥がすところから始まります。長尺シートは専用のボンドでしっかり密着されているため剥がす作業はとても労力が必要となります。
既存の長尺シートを剥がした後の凹凸を平らにするためにモルタル下地で調整を行っていきます。
下地調整が終わったら次にプライマーを塗布していきます。プライマーは季節や種類によって乾燥時間が変化するので乾燥状態をしっかりと確認します。
プライマーがしっかりと乾燥したらウレタンを塗布していきます。
カーブの部分も密着するようにローラーを丁寧に転がし細かなところも塗り残しがないように道具を使い分けて隅々まで塗料を塗っていきます。
ウレタントップコートを塗布していきます。
トップコートが完全に乾燥したらボンドを塗布していき、くし目ゴテで均等に伸ばしていく作業を行います。
長尺シートを貼り付けるためのボンドですので塗り残しがあれば長尺シートはしっかりと密着しませんので隅々まで丁寧に伸ばしていきます。
ボンドを均等に塗布したら長尺シートを貼り付けていくのですが、職人が持っている転圧ローラーというものを使いボンドと長尺シートをしっかり密着させていきます。
この時に浮きが無いように力を込めて転圧ローラーを使うため労力がいる作業になります。
錆びから守るために長尺シートを貼った端の部分を養生してシーリングの材料を丁寧に充填していきます。
もちろん長尺シートを貼る前にウレタンを塗布したので雨漏りの心配はありませんが、下に水が侵入してしまうと錆びやカビの原因になります。
シーリング材で隙間を埋めることで水の侵入をしっかりと防ぐことができます。
充填したシーリング材をヘラを使い均等に伸ばしていきます。
長尺シートの継ぎ目は溶接をして完成になります。
これまでの階段防水工事の施工方法の詳しい動画とブログ記事がありますのでそちらを合わせてご紹介いたします。
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建物全体を守ることに繋がる部分メンテナンス
建物を維持するためには自分自身で修繕計画を立てて、維持管理をしていかなくてはいけません。
建物は様々なパーツで構成されていますのでそれぞれのパーツに合ったメンテナンスが必要になってきます。メンテナンスは具体的に点検・維持・補修があげられます。
メンテナンスをする際には専門知識のある人によって今の状態や施工が必要であればその施工内容は塗装なのか、補修なのか、新たに交換が必要なのかなどを見極めてもらうことが重要になってきます。
間違った知識で適さない施工を行ってしまったらメンテナンスになるどころか、かえって悪化させてしまう可能性があります。ですから、建物を永く維持するために信頼できる業者に相談することがとても大事です。
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建物は様々なパーツで構成されていることを先ほどもお話しましたが、建物を構成する材料には寿命があり、方角や立地環境によって痛み方や劣化の速度が違ってきます。
ご自身で日常的にできるメンテナンスとして掃除の際に建物の周りを見て回るというのも一つあげられます。また、高湿多湿の日本では木材が腐朽しやすいためシロアリが発生しやすい環境と言えるので床下と室内の通気を良くすることでシロアリ対策やカビ対策ができて効果的だと言えます。
外壁や屋根、付帯部に関しては劣化の速度はそれぞれ違いますがクラックの発生・シーリングの亀裂・錆びの発生・塗膜が水を弾かないなどの症状があれば塗り替えのタイミングとみて間違いありません。
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弊社では、専門の職人を揃えていますので建物のどの部位であってもご対応させていただいております。
メンテナンスのことでお困りの際には一度ご相談ください。じっくりとご検討していただいてお客様が納得のいく工事をしていただきたいです。
そのために弊社は、お客様の建物に適したお答えをさせていただき、弊社でできる限り全力を尽くしてご対応させていただきます。