外壁塗装をするメリットは、耐久性をのばすことはもちろん、外壁塗装の色を変えて雰囲気を変えるというのもワクワクする事のひとつだと思います。

色は色見本調から希望の色を見つけるわけですが、色見本調は数センチの面積しかないため外壁を塗ったとしてもそれだけではイメージがわかない人もいます。

なので、ご契約後の打ち合わせでは大体色見本調で目星をつけて置き、ほぼ決まったらさらにイメージがしやすいように塗料メーカーにA4サイズほどの大きさの「塗り板見本」発注をし取り寄せます。

そのほかには、今まで通り既存の色で塗り直してほしいというお客様もいてそれは様々です。

下に上げる様々な外壁塗装の色はうちで施工した中でも特徴的なものですが、外壁全面単色の色もあれば、1階と2階の上下で塗り分けているお家もあります。

屋根は傾斜によって外観から良く見える場合とほぼ見えない場合がありますが、外壁との色のバランスを考えて塗装します。

全面単色塗り

外壁全面を1色の単色で塗る塗装です。いわゆる一般的な塗り方です。

ツートンカラー

通常は外壁の帯板を境に上下に塗り分けます。いずれも塗り分けをするためには、凸部のような境が必要です。

下記の写真であれば、塗り分けの境にレンガがあったり帯板がなければ塗り分けはできません。

強制的にできなくもありませんが、塗装のラインをまっすぐにすることは手間と時間が掛かってしまい費用も上がってしまうのであまり現実的ではないですね。

2色意匠塗り(化粧)塗装

中にはクリヤー塗装で透明なものもありますが、それはサイディングの外壁の場合です。

少々費用が張る現場でしたが家が大きくシールと屋根、バルコニーのトップコート、フッ素塗料を使ったりなど上位仕様の塗装です。

こちらの動画はクリヤー塗装です。

契約後の色変更

契約後、一度色を決定しまうと後で変更はできないため慎重に選ぶ必要があります。厳密にいえば、メーカーに発注をしてしまうと返品が効きません。

現場が始まる前なら塗料代の費用負担だけで済むのですが、足場を立てて塗装作業が始まってからの色変更などになると職人の手も止めざるを得ないのでさらに負担が増えてしまう可能性があります。

これまでいくつもの現場をこなしている中でも、そのような例は片手の数に収まりますが、色というものはこちら業者側から丁寧な説明をしていかにイメージをしてもらうのかにも掛かってきますが、最終的にはお客様の判断です。

屋根塗装の色

家のイメージカラーを良く見せるには外壁の色選びだけではなく屋根とのバランスも重要です。

屋根の場合は見た目の色選びだけでなく、東京都内の各自治体の制度でもあるように省エネに関係する補助金を使う場合などは、機能的な色選びも考慮に入れる必要も出てきます。

遮熱塗装の色選びは「日射反射率」という、いわゆる色によって太陽光を跳ね返すレベルにも影響してきます。

付帯塗装の色

さらに言えば家は外壁と屋根だけではありません。雨樋や破風板などの「付帯部」もあります。

例えば外壁の色と同じ塗料を雨樋や破風板に使うことはお客様の要望がない限りほぼありません。

もし外壁も付帯部も同じ色で塗ってしまえば、家全体としてみたときにまるで「のっぺらぼう」のような単調すぎる仕上がりとなってしまうからです。

なので、他の付帯部のシャッターボックスや基礎土台水切りなどの場所場所には違う色を使って、家全体を締めたりバランスを整えたりして仕上げていきます。

カラーシミュレーション

カラーシミュレーターなどのコンピュータ処理によって、塗装前におおよそのイメージを表現することも可能です。(こちらはご契約者様専用の処理になります。)

外壁塗装の色は心理的な効果もあるため色に悩んだらぜひご相談ください。