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松尾

急勾配屋根のカバー工法と外壁 その3

By スタッフブログ, 松尾

一軒のお客様宅の屋根と外壁の施工を別々にこれまでに紹介をしてきました。お客様宅はサイディング(建物の外壁に貼り付ける外壁材)の外壁でした。

サイディングというのは、板状の外壁材を貼り合わせた構造のため、板と板の間に隙間ができてしまいます。この隙間から雨水が侵入すると建物の内部に影響が出てしまう場合があるので、シーリングはその隙間を埋めて雨水の侵入を防ぐ役割を果たしています。

今回はシーリングについて、シーリングの補修時期の目安、シーリングの重要性とシーリング専門の職人に施工してもらう重要性などについてのご紹介をさせていただきたいと思います。

関連記事 急勾配屋根のカバー工法と外壁 その2

急勾配屋根のカバー工法と外壁塗装 その2

家全体でみたとき主にシーリングが使用されている場所は、外壁同士の隙間を埋めることだけではなく、窓やサッシの周囲、屋根やベランダの周囲、外壁の角や入隅、外壁のひび割れや亀裂の補修などにも使われています。

シーリングを入れたばかりの時は肉厚でしっかりとしたシーリング材ですが月日が経ち雨風や紫外線などの影響を受けて、徐々に劣化していきます。

劣化の症状としてはシーリングのひび割れ、痩せ、亀裂、剥がれ、変色、汚れなどが挙げられます。こちらのお客様宅では黒い汚れ(ブリード現象)と細かい亀裂や痩せの症状が見受けられました。

こちらの状態をお客様にも確認してもらい、今回は先々のことも考慮して高耐久シーリングでご提案させていただきお客様に選んで決めていただきました。

今回お客様のシーリングを担当している職人の現調様子です。施工の10日前から見積担当松尾と入念な打ち合わせをしました。

日ごろから見積担当松尾は現場での対応はもちろんのこと、電話やメールでも密に職人たちと打ち合わせをして妥協を一切許さない姿勢で完工まで職人たちと現場をまとめていきます。

見積担当松尾の普段の仕事がみえるこちらの記事も紹介させていただきます。

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工事の質を高めるために 班から班への引き継ぎが重要

いよいよシール班の作業が始まります。シール班も屋根へ登っての作業となるため、急勾配であるための注意喚起を共有しています。

屋根中央にある窓枠の既存シーリングの撤去作業をしている様子です。中央の辺りは勾配が緩やかですが急勾配なところを材料や道具を持って行かなければならないのでロープ(親綱)しかない状態で、注意が必要でした。(屋根を傷つけないためにここにはわざと足場を立てませんでした)

屋根の工事も終わった後からのシーリング作業のため、屋根に上る際は傷つけないように靴を脱いで細心の注意を払いながら作業をしていきます。

既存シーリングを撤去した後は、養生テープを正確に貼っていきます。シーリングを充填するところに目地刷毛を使いガラス専用のプライマーを丁寧に塗布していきます。

シーリング材もガラス専用のものを充填していきます。外壁などに使用するシーリングは外壁に合わせた色が付いているものが多いですがこちらのガラス用シーリング材は透明になっています。

こちらは外壁の既存シーリング撤去の様子です。残しが無いように丁寧に撤去していきます。

既存シーリングを撤去したあとその周りを刷毛で清掃をします。

養生テープをしたあとにプライマーを塗布していきます。

お客様宅の外壁塗装は難付着対応のクリヤー塗料を使用しました。クリヤー塗料は色がないため、外壁の色に合わせた目地の色合わせが美観的に非常に重要になってきます。クリヤー塗料の場合は特にシーリングの仕上がりが露出するため、職人の技巧が問われます。

こちらの動画では実際にシーリングの色合わせをしている様子を紹介します。

関連動画 継ぎ目のシール色合わせもバッチリ。サイディングクリヤー塗装

今回のお客様宅のようにシーリングを塗装のあとにする工程の場合、シーリングの色がそのまま露出することになるため新築の時に使われている色と近い色か同じ色を打たなければ美観が損なわれることが考えられますので色をしっかりと設定していく必要があります。

関連動画 ガルバリウムの屋根と外壁 シーリングと塗装

弊社ではその道を熟知した職人を揃えております。お任せいただければお客様にご満足いただけるような施工をお届けできます。

シーリングや外壁、屋根のお悩みもお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

急勾配屋根のカバー工法と外壁塗装 その2

By スタッフブログ, 松尾

今回は以前の続きのお客様宅の外壁塗装についてご紹介させていただきます。

関連記事 急勾配屋根のカバー工法と外壁塗装 その1

急勾配屋根のカバー工法と外壁塗装 その1

今回ご契約をいただいたお客様のお宅は都心部の住宅街でしたので、隣接の建物に密着している構造でした。現調の際に見積担当松尾が、施工時に懸念される箇所を細かに下調べしたことを各班に伝達して作業を進めていきます。

高圧洗浄機の音や水の飛散で近隣の迷惑にならないように気を付けて作業をする豊永班の様子です。

急勾配な屋根の場合(6寸勾配以上なので本来ならば足場があってもおかしくない)ですが、お客様のご希望で屋根のカバー工法の施工をさせていただくため屋根材に傷がつかないようにロープ(親綱)を張って高圧洗浄の作業をしました。

高圧洗浄は扱いに注意が必要です。文字通り高圧なため洗浄機の圧力を適切に調整することや外壁の劣化状態などを確認することなど細心の注意を払って作業を進めていきます。

外壁や屋根は日々雨風や紫外線、排気ガスなどの影響により汚れやカビ、藻などが付着します。これらの汚れや劣化した塗膜がある状態で新しい塗料を塗ってもしっかり密着せず、塗膜も剝がれやすくなってしまいます。

これらの汚れや劣化した塗膜を高圧洗浄でしっかりと除去することで新しい塗料がしっかり密着し塗装の耐久性と美観を維持することへと繋がります。

実際の高圧洗浄の雰囲気がわかる動画を紹介します。

関連動画 隣に迷惑をかけない正しい足場と高圧洗浄

高圧洗浄で塗装準備が整ったので、いよいよ外壁塗装の工程に入ります。お客様のお宅の外壁は比較的新しい外壁でしたので、難付着対応のクリヤー塗料を使用いたしました。難付着サイディングは通常の塗料では剝がれやすいという性質を持っています。

ですので難付着サイディングに使用が認められている塗料を弊社では採用させていただき二回塗りをさせていただきました。

クリヤー塗料一回目を塗っている豊永班の様子です。丁寧にローラーを転がしていきます。塗装で使うローラーにもたくさんの種類があります。毛足の長さの違うもの、サイズが違うもの、特殊なローラーもあります。

塗料を塗る方法は家ごとに形、凸凹の有無、模様、立地など様々な要素を考慮していく必要があるためローラー以外にも吹き付けや刷毛で行うこともあります。

塗装と言っても様々ありますので、お家の状態や状況に合わせた最適な方法で施工することによって、将来性ある長持ちする家を維持していくことが期待できます。

こちらは刷毛で一部分だけ補修をしている様子です。こちらはお客様が以前から気にされていた白化現象(エフロ)が見られていた箇所ですがお客様から「何とか落ちませんか?」とご相談をいただいたので今回サービスにてエフロ除去施工をさせていただきました。

部分的な施工(付帯塗装)は他にもシャッターボックスや雨樋など計10箇所を施工させていただきました。

付帯塗装も外壁や屋根と同じように家を守る大事な場所です。付帯塗装をしている様子がわかる動画がありますので紹介いたします。

関連動画 7年前にも部分塗装をさせていただいたお客様

付帯部分も3工程で施工をしていきます。付帯塗装を行う際には木部や鉄部などそれぞれの素材に合った塗料を使用することがとても重要です。

部分塗装についての記事がありますのでそちらを紹介します。

関連記事 家の塗装耐久年数はどの箇所も一緒?

家の塗装耐久年数はどの箇所も一緒? 知っておきたい塗装の常識

お家の塗装の工程について書きましたが、やはりお家の工事において職人次第でその仕上がりは大きく変わります。塗装技能士という資格には一級と二級がありますが経験と技量が無いと取得できない一級塗装技能士は国から認められた腕のいい塗装職人という証明です。

弊社では一級塗装技能士の職人を揃えております。職人は皆仕事に向かう姿勢はもちろんの事、人格的にも優れた職人揃いなことが弊社の自慢です。

今回のお客様宅の塗装を担当した豊永職人をご紹介します。

関連動画 一級塗装技能士 豊永職人

これからも新規のお客様、リピーター様やお客様のご紹介による工事依頼に適切な工事のご提案と施工ができるように最善を尽くしてまいります。家のお悩みご相談は是非一度弊社までご相談ください。

 

急勾配屋根のカバー工法と外壁塗装 その1

By スタッフブログ, 松尾

今回ご依頼をいただいたお客様は、世田谷区にお住いの方で弊社の前を通ったことをきっかけにこの度実際に東京店へご来店くださってお見積依頼をいただきました。

屋根と外壁塗装を検討されていたお客様から「どの様にしたらいいですか?」というご相談でしたので見積担当松尾がお客様宅を現調をさせていただき屋根・外壁・シーリングそれぞれにご提案をさせていただいた中からお客様に選んで決めてもらい受注をいただきました。

都心部などの住宅密集地では、隣接の建物に密着している構造を見かけることがあります。ご依頼をいただいたお客様のお宅でも隣接の建物に注意が必要だったため現調の際に見積担当松尾は、施工時に懸念される箇所を細かに下調べし実際の施工時にはどの様な対応が必要になるか等を確認してきました。

現調では、お客様のご要望を確認することや建物の状態を確認する以外にも、ご近所様への配慮や周辺の交通状況など多岐にわたり意識することが求められます。

お客様に喜んでもらえる工事をして無事にお引き渡し出来るまでには、事前の段取りがとても大事になってきます。

今回のお客様のお宅での事前段取りでは、お隣のお車が近かった為弊社で用意した車のカバーを職人に付けてもらい施工させていただきました。もう一つは、タイトルにもありますが屋根の勾配が急だという点です。

屋根足場をかけるほどでは無いのですが(6寸勾配以上なので本来ならば足場があってもおかしくない)ただしカバー工法の施工をさせていただくため屋根に傷がつかないようにロープ(親綱)で職人の安全対策をいたしました。各職人に現場情報を共有して安全に作業をしてもらう事も弊社では大事にしております。

見積担当松尾が職人へ屋根の安全対策について説明をして、職人がそれを確認している様子です。

屋根自体の状態はそこまで悪くなかったのですがお客様の意向によりカバー工法をさせていただく事になりました。

関連動画 雨漏り対策におすすめなカバー工法

カバー工法で使用する屋根材を梯子を使って上まで運ぶのですが、ただの梯子ではなくリフター(荷物や重量物の運搬に使用する装置)というリフトが付いた梯子を使います。

お客様宅の道路は人通りもあり、さらに通学路に指定されていた為使用材料の運搬の際には特に周囲に注意を払って作業をさせていただきました。

また、足場を組んだ際にお客様御家族の通行の安全とお車への配慮として保護管(黄色いクッションのようなもの)を取り付けさせていただきました。

関連記事 塗装工事でこれから起こることに対しての対策

塗装工事の養生はこれから起こることに対しての対策

お客様のご希望で屋根はガルバリウム鋼板の屋根材を使用したスーパーガルテクトという、耐久性・遮熱性・軽量性に期待できるものを使用しています。

既存屋根材の一部撤去をしてそこに新しい防水紙を貼っていきます。ライナールーフという防水紙を使用しました。

防水紙の上に本体となるスーパーガルテクトを貼り付けていきます。

棟木が木を使用する会社さんもありますが弊社では長持ちするように人工木(タフモック)を土台に使わせていただいて、釘ではなくビスで納めます。

屋根材が貼り終わり、天窓のシーリング既存撤去をしてからガラス用のプライマーとガラス対応のシーリングを充填していきます。シール職人が屋根に上がる際に屋根を汚さないように靴と靴下を脱いで施工させていただきました。

シーリング工程を外壁塗装の職人が施工する会社さんもおありかと思いますが、弊社ではシールにはシールの職人を採用しております。

なぜ弊社が専門の職人にこだわりを持ってやらさせていただいているかを解りやすくお伝えしている記事もありますのでこちらも合わせてご紹介いたします。

関連記事 専門の職人だからできること

なぜ弊社は塗装会社なのに家じゅうの補修工事の窓口になれるのか?

こちらが足場解体前検査に見積担当松尾が撮影したカバー工法完成の様子です。急勾配な屋根ではありましたが、見積担当松尾の事前の段取りと職人とで力を合わせてしっかりとメンテナンスをさせていただきました。

弊社では一つ一つの工程を専門職人が携わらせていただく為、可能な限り長持ちする家をご提供することができます。これまで施工をさせていただいた多くのお客様より仕上がりに大変ご満足いただき喜ばれています。

見積担当も職人もお客様のかけてくださるお言葉が大変励みとなり原動力になっております。

これからもお客様のお家のお悩みやお困りごとを最善の方法で解決できるようなご提案と工事に尽力してまいります。

壁カバー工法と追加の外壁塗装工事 その3

By スタッフブログ, 松尾

以前ご紹介させていただいた壁カバー工法から追加で受注をいただいたお宅の追加付帯塗装と下屋根塗装について今回はお話させていただきます。

関連記事 壁カバー工法と追加の外壁塗装工事 その2

壁カバー工法と追加の外壁塗装工事 その2

こちらは施工前の下屋根のアスファルトシングルの写真です。少しわかりづらいかもしれませんが紫外線による劣化と色褪せの症状が見受けられます。紫外線は、屋根の塗膜にもダメージを与え、色褪せなどを引き起こします。

屋根の縁切りをしないと雨水が屋根と下地の間に溜まっていきます。隙間のない状態では雨水は浸透していき次第に屋根の下地を腐食させ、最終的に雨漏りを引き起こす事も考えられます。

※スレートとは違いタスペーサーが使えないので素材を傷つけないように縁切りするのが苦労しました。

関連動画 手作業によるスレート屋根の縁切り

下屋根塗装で使用した塗料は、下塗りは水系アスファルトシングル用下塗り、中塗り上塗りは快適サーモWSI艶消しを使用しました。水系アスファルトシングル用下塗りは、下地基材の凸凹面に対して目止め効果が期待でき仕上がり外観に優れた特性があります。

快適サーモアイWSIは、紫外線を効率よく反射させ屋根の温度上昇を大幅に軽減することが期待できます。

カーボンニュートラルに貢献するとして、世田谷区では補助金が使える場合もあります。

下塗り、中塗り、上塗りの3工程が完了した施工後の写真です。塗装後の下屋根に足場のベースが当たらないようにテープでしっかりと固定をしています。

ここからは付帯塗装についてご紹介させていただきます。

付帯(ふたい)塗装とは何なのか?という事を簡単ではありますがご説明させていただきます。付帯塗装とは、外壁の外側に付属している家のパーツを指します。

今回こちらのお宅で追加で依頼をいただいた付帯塗装箇所は雨樋・配管・出窓・庇上・雨戸・ベランダ笠木(胴差スチール)です。付帯塗装が必要な理由というのもご紹介します。

・素材自体を長持ちさせるため

・美観を維持するため

・メンテナンス費用を抑えるため

家というのは、外壁以外にも付帯物も紫外線によって劣化してしまう事で破損の原因になってしまったりします。紫外線による劣化を防ぐためにも付帯物に合った塗料を使った塗装が大切になってきます。付帯物は塗装をしないと色褪せて、素材自体の劣化はもちろん美観が損なわれてしまう事が考えられます。

耐久性についていえば、ある意味外壁より付帯部分が先に傷んでくることが多いです。外壁の塗料に目を奪われがちですが、家全体の耐久性のバランスをとるという意味では付帯部の塗料選びも重要です。

また、付帯物の中には足場がないと綺麗に塗装が出来ないものもあります。外壁や屋根と同じタイミングで塗装することで余分な足場費用や経費が掛からず無駄なく綺麗な家にすることができます。

※通常、外壁塗装といえば付帯部の塗装も含めて費用を提示することが一般的なのですが業者によっては外壁のみで見積り、付帯部は後から追加という見積もりもあるので注意したいところです。

※付帯に関しては各所効果がまちまちです。

こちらの写真は、雨戸のケレン作業になります。ケレンとは塗装面の汚れや錆を落とす作業の事で、ケレンを行うことで塗料の密着性を高め、塗膜の耐久性を向上させることが期待できます。そのためケレンは、塗装を行う前の重要な作業の一つなのです。

ケレン作業が終わり次は、下塗りをします。スプレーガン(エアブラシ)を使用しての塗装になります。塗料を均一に塗ることができるため、塗膜が密着し耐久性が向上することが期待できます。また、手塗り塗装に比べて作業効率が良く、短時間で塗装を仕上げることができます。

関連動画 塗装職人の技、外壁ライン出しのスプレー塗装

こちらが雨戸の塗装完了写真です。均一に塗料が吹き付けられていることが見受けられます。

全ての塗装工事が完了すると足場を解体する前に検査の為、松尾が足場に上り家じゅうの隅から隅までチェックをします。施主様からの依頼通りの塗装がされているか、工事内容と相違がないか、破損などの箇所はないか等々細かに見ていきます。

関連記事 足場解体前検査 プロの目線とは(外部リンク・防水工事部)

足場解体前の検査 足場解体後の点検 プロの目線とは

足場解体前検査で問題等が無ければ、足場を解体しその後施主様へお引き渡しとなります。こちらの写真は足場解体時に家の周辺や道路のゴミや塵などを集めて掃除をしている様子です。

施工が例え良かったとしても、ゴミや塵を置いて行かれてはいい気分はしません。弊社では、施工以外にも施主様の目線となり家や周辺にも目を配る事を意識して取り組んでおります。

こちらの写真は、今回のお宅のビフォーアフターになります。

施主様が気にされていた外壁の増築跡ですが、カバー工法をした事と塗装により施工後は跡も殆ど解らないまでに綺麗になっています。

今回屋根や付帯も塗装したことにより、全体的にも細部までもピカピカになり一層明るい印象のお宅になった様子が見受けられます。

家の印象も大切ですが、大事な家を永く守る為にも定期的なメンテナンスが大切です。

弊社では、お客様宅の外壁や屋根、ベランダ防水等のお悩みお困りごとに対して専門知識と専門技術によって解決させていただけるよう、日々力を合わせ尽力してまいります。

壁カバー工法と追加の外壁塗装工事 その2

By スタッフブログ, 松尾

前回の壁カバー工法と施主様から弊社に追加受注をいただいた外壁塗装工事の続編をお話させていただきます。

関連記事 屋根カバー工法から追加の外壁塗装(外部リンク・塗装職人本店)

屋根カバー工法から追加の外壁塗装へ・・

施主様は以前他社で施工したクラックの補修跡を気にされていたのでそこのところを施主様と松尾でよく話し合いをして今回は壁カバー工法という施工を採用させていただきました。

窓一個が不要となる為施主様と松尾と板金班で入念な打ち合わせをしてから窓部分を埋める作業へと進みました。

施主様のリクエストでサイディングを貼るにあたり施主様から松尾へ「この窓使ってないんだよな」 というご意見がありました。

元々増改築の傷跡を気にされていたことがこの工事のきっかけでもあるので「いらない窓ならふさぎますよ」ということで下地処理として、窓をふさぐ算段をさせていただきました。

不要なものをあらかじめ取り除くことにより補修後が出ない工事なので美観を気にされてるところで対応させていただきました。

埋めた窓部分にはしっかりと防水シートを貼り付け。

当初は屋根カバー工法と壁カバー工法の施工予定だったのですが、大変有難いことに弊社で追加の外壁塗装と付帯塗装と下屋根塗装の受注をいただきました。

予定していた工期が変更になる為、稀なケースではありますが工事の期間が延びることでご近所様にご迷惑をおかけしてしまう事になるので再度近隣ご挨拶をさせていただきました。

外壁塗装をする際には外壁の色決めをします。色決めは室内だけで決めると明るさや印象が違うので、表で行なう方がベターなのでご自宅前で施主様と一緒に行います。

今回のこちらの写真はサイディングのお色選びの様子です。実際に屋根壁の板金をする職人と一緒に色を選んでいる様子です。

関連記事 外壁塗装の色決めはご近所の色を参考に(外部リンク・塗装職人本店)

外壁塗装の色決めはご近所の家を参考に

サイディングのお色選びも決まり、外壁塗装の準備がスタートします。一日かけて高圧洗浄で外壁等の汚れを落とすことから始まりそれが終わると次に養生をします。(塗装がついてはいけないところをビニールで保護することを養生と言います)この作業が終わってはじめて塗装が出来る状況が整います。ここから外壁塗装についてご紹介いたします。

まずは、外壁のクラック処理から始めます。既存のシーリングの油を消すためにミラクファンドとペインター20という二つの材料を選んで使用しました。

クラック処理の次は下塗り、その後中塗り、上塗りの順番で塗っていきます。下塗りにはアンダーサーフDS・中塗り上塗りにはプレミアムシリコンを採用しました。下塗り塗料で使用したアンダーサーフDSは、優れた付着性と透湿性を持ち自然な仕上がりが期待できます。中塗りと上塗り塗料で使用したプレミアムシリコンは、優れた耐候性・耐久性と低汚染性により老化要因から建物を保護する効果が期待できます。

使用塗料の性能と同じくらい大事なことは、塗料を塗る人の技術です。外壁塗装を行う際には、使用する塗料や施工方法を十分に検討し、最適な方法で施工をします。

また、現場での様々な事態に応用できることも必要になってきます。一級塗装技能士は国家資格であるため、高い技術と知識と現場での応用能力を有していることが証明されています。

今回外壁塗装と付帯塗装と下屋根塗装を担当したのは丁寧な仕事と人柄の良さで定評がある一級塗装技能士の豊永職人です。

関連動画 一級塗装技能士豊永職人

外壁塗装は、家の美観を美しく保つだけではなく、耐久性を向上させ、家を守る役割も果たします。外壁塗装をすることで次のようなメリットがあります。

・家の外観を美しく保つ

・耐久性を向上させる

・防カビ防藻(全てのカビ藻に対応はしていません)

・紫外線から家を守る

・塗料の色を変えて、おしゃれな雰囲気にする

・メンテナンス費用を抑える

外壁塗装は、家の立地や気候によって塗装の耐久性は異なります。そのため、塗装の時期については信頼できる会社を選びご相談することをおすすめ致します。

関連動画 外壁塗装の業者えらぶポイント

弊社では、ご自宅に合わせた最適な塗料の御提案と専門の職人とで力を合わせ、お客様に満足していただけるよう全力で取り組んでまいります。

屋根カバー工法から追加の外壁塗装へ・・

By スタッフブログ, 松尾

「お隣の敷地内にうちの屋根の破片と思われるものが落ちていたのですが、コロニアル屋根の差し替えはやっていますか?」

と先日弊社までご相談をいただいたお客様。弊社の松尾がお話を詳しく伺ったところ建物自体は15年前にメンテナンスをされたらしく、屋根の破片と思われるものが落ちていた事がきっかけで、棟板金だけを数か月前に40万円ほど掛けて修理。

(あくまでも施主様のお話です)実際に弊社が屋根を拝見したところ、傷みが進行している状況と合わせて棟板金を直したというお話でしたがその形成がこちらの写真の通りお見受けできなかった状況でした、、。

関連記事:近所での工事を装い、無料で屋根板金の浮き修理を提案する業者(外部リンク・塗装職人本店)

近所での工事を装い、無料で屋根板金の浮き修理を提案する業者

このように、あたかも施工したように見せかけて実際は何もせず代金だけをいただくという悪質なケースは、訪問販売主体の業者に目立ちます。

訪問時の言葉として多いのが「近くで工事をしているものですが屋根の剥がれが見えたので・・」というこのままでは雨漏りしてしまうなどのような注意喚起。

詳しくはこちらのブログでもお話していますので、突然訪問してくる業者には慎重な対応が必須です。

関連動画:外壁塗装の勉強会セミナーの注意点

 

お話を戻しますが、屋根の傷み方も端っこのほうが特に進行していましたので、施主様には気の毒でお伝えしにくい気持ちではありましたが状況や年数的な事をみてもここは将来性のあるきちんとした工事をされたほうがいいのではないかと思い施主様のご希望は差し替えでしたが、カバー工法をご提案させていただきました。

希望通りの施工とは違いましたが、施主様も今の屋根の状況はちゃんとした工事がされていない事を認識されていて快く承諾していただきました。

また、施主様から「どうせ足場を立てるのであれば・・」と外壁塗装の提案もあったのですが(2メートル以上の施工は足場が必要です)

以前から外壁の下地材料から出ている油が再発しないかを気にされていたご様子でしたので弊社の松尾は「確実な方法としましては覆ってしまう事ですよね」と施主様とのお話の中で、今回の施工内容は屋根のカバー工法と壁の一面カバー工法で受注をいただきました。

工事が進んでいく中、施主様と奥様の会話の中で「せっかく綺麗になっていくんだから他のところはやらなくていいの?」というような事を奥様が施主様に話していたようです。

そして再び松尾が施主様とお話しましたところ、大変有難いことに追加の外壁塗装と付帯塗装(雨樋/出窓/庇上スチール/雨戸戸袋/ベランダ笠木)と下屋根塗装の受注をいただきました。

下屋根塗装ですがこちらは素材が違うアスファルトシングルという屋根でした。(ざらざらしているのが特徴)

アスファルトシングルは雨漏りを防ぐためにも縁切りをしっかりする必要もあるためひとつひとつの工程を弊社の松尾が監督し、職人へ直接現場にて指導するという事もしました。

また、棟板金には人工木といって腐らない木を使いました。(水に強く、しなやかで折れにくい)

使用材料を的確に選らぶことは最も大事なことではありますが、塗装改修工事は施主様と近隣の方々への配慮等も大事なポイントです。施工前に弊社で行う事前の近隣ご挨拶もその一つです。

実際に工事が始まると様々な状況が想定されます。

  • 塗料の飛散やにおい
  • 足場組立解体時の騒音
  • 業者の車が道路をふさいでいる
  • 高圧洗浄時のエンジン音や汚水の飛散
  • 職人の会話等の声等々…

上記のような事をきっかけにトラブルにつながることもある為、未然にトラブルを防ぐために今回は施主様のお車を守るため、承諾をいただいたのちに万全を期して他の駐車場へ移動させていただきました。

実際の現場ではトラブルとは逆に、近隣の方より温かいお心遣いをいただく事もあります。例えば、道の狭いところでは敷地前の道をお貸ししてくださったりなんていうこともあります。

また、施主様が二次的に費用が掛かってくる場合も否めない為なるべく施主様の負担にならないようにと弊社では考えています。

多くの方の御協力と御理解をいただきながら、施工前から施工後まで皆様が安心してお過ごし出来るように弊社では力を合わせて取り組んでまいります。

画関連動画:スーパーガルテクトによる屋根カバー工法

 

戸建てによって原因いろいろ 雨漏りの事例

By スタッフブログ, 松尾

お客様から、雨漏り工事についてのご質問をよく頂きます。

ネット上に掲載されている事案を引き合いにだされるのですが、実は雨漏りの補修工事や防水工事というのは、家によって補修箇所が違うためネットの事案は目安になりません。故障した車のように原因が明確であればいいのですが、家は非常に大きく複雑な造りゆえに、おさめかたも一つではないのです。

また雨漏り工事をする上で、大切な壁の下地やベースとなる新築時の施工について知らない方も。

今回は外壁の防水についてと、さまざまな原因でおこる雨漏りについてご説明いたします。

サイディングとモルタルの雨漏り原因

外壁の防水工事は、サイディング壁もモルタル壁も下地の仕様は同じです。

上記写真のように構造壁に透湿防水シートを張り、胴縁とよばれる外壁材と構造壁の通気層を作るための枠組みを入れて、サイディングの場合はその上に外壁材を重ねます。

防水工事とは言いますが、何も雨水の浸入を止めることだけが防水工事ではありません。

このように、壁の中に入り込んだ雨水を逃がすのも立派な防水工事なのです。


(写真は通気ラス工法)

さらにモルタル壁の場合は、先ほどの防水加工を施した下地の上にラス網と呼ばれる網状の素材を1枚入れ、それに引っかけるようにしてモルタルを塗ります。

しかしモルタル壁の場合、このラス網(ラスカット)がクラックの原因となるのです。

モルタルを壁に固定するためのラス網は、板状のため継ぎ目があります。

どんなに上手く処理をしたとしても、家の壁は湿度や気温、振動などで動くので結合部分からクラックが入ってしまうことに。クラックは放置すると雨漏りの原因となります。

しかし、このクラックに恐怖を抱く必要はないのです。

ネットに掲載されているクラックについての情報は、クラックができることが悪であるように書かれていますが、モルタルの壁を選ぶ上ではクラックが入るのは仕方がありません。

このクラックに対して定期的に処置さえ出来れば、雨漏りを最小限に抑えながらモルタル壁と上手に付き合って行くことができます。

このように書きますと、まるでモルタルは補修の手がかかるから、サイディングの方がいいのではないかと思うかも知れませんが、サイディングにも同じように利点の裏に欠点もあるのです。

その欠点の中でも良くでる問題が、サイディングボードとサイディングボードをつなぐシーリング。

このシーリングは、定期的な処置をせずに放っておくと劣化して亀裂が入り、そこから雨水が浸入します。最近では15年持つシーリング…などもありますが、シーリングが長期間持っても今度は壁材が持たないためバランスがとれず、結局雨漏り原因となることも。

さらに、以前こんな例もありました。

壁の近くにエアコンの室外機を置いていたことで、室外機が送風機の役目になってしまい水が壁の上まで上がってしまいサイディングが腐ってしまったというお宅が。

つまり、どんな壁材を選んでも必ず定期的なメンテナンスが必要なのです。

【あわせて見たい:ラス網を使用したモルタル擁壁の改修  関連動画】

外壁材の問題点だけはない、施工も問題になる

先ほどモルタル壁とサイディング壁のクラックや雨漏りが起きる原因についてお話しいたしました。次は工事の状態についてです。

上記の写真をご覧ください。壁には必ず防水工事の一環として水切りの上で水が抜ける隙間を作ることになっています。

写真を見ますと、上からサイディング壁、その下に水が抜ける隙間、水切り(アルミなどの金属製カバー)、土台の順になっているのがお分かりいただけますでしょうか?

この隙間が、壁の中に侵入した雨水を外に出す際に非常に重要なのです。

サイディングの場合は水切りの上に隙間を作るのは比較的作りやすいのですが、モルタルの場合は隙間が塞がり雨水の逃げ場がない仕上げになっていることもあります。

こちらの写真のモルタルも、水切りの上までモルタル壁がピッタリくっついていて隙間がありません。

実はこの家は壁の中に入った水の抜ける隙間が無いため、壁中で湿気が溜まり雨漏りの原因となりました。

この壁を施工したハウスメーカーは、構造壁とモルタルの間に隙間があると言っていたのですが、塗料で塞がれたとされる隙間にカッターをいれてみると、新築工事の際に構造壁とモルタル壁の間に養生テープとして挟んだガムテープが……。

本来であれば、このガムテープを工事後に取ることで壁の内側に隙間ができ水が抜けるのですが、ガムテープで塞いだままだったのです。

しかし、モルタル壁で隙間がない壁は多くあります。

もともとの施工で、水切りの処置が上手くいっていないために雨漏り原因となることもあるのです。

この場合、いくら壁内部に防水処理をしてあっても意味がありません。

水切りの隙間が空いていないと、どのようなことになるかというと、この写真の壁のようになります。

フェンスの奥に、家の外壁が写っているのですが、水切りの上が黒くなっているのがお分かりになりますでしょうか?

壁の中に入った水が出られず、水が溜まったことでこうなってしまったのか、はたまた水を吸ってしまったのか。

こうなってしまっては、大がかりな補修工事もしくは壁の貼り直しをするしか方法が無くなってしまうのです。

次にご紹介するのは、特殊な雨漏り原因です。

つい雨漏りがあると、雨漏り原因の代表的なものに自分の家が該当するのではないかと思いがちですが、雨漏りというのは必ずしもセオリー通りの症状がでるとはかぎらないのです。

施工不良などによる予想外な雨漏り原因には、以下のようなものがあります。

施工不良などによる雨漏り原因

例えば、壁の中に通常であれば打たない箇所に釘が打ってあったことで、雨漏りになってしまったこともありました。釘とその釘穴をつたって水が侵入し、ポタポタと水が1点に垂れ続けたことで雨漏りとなったのです。

他にも、トイレの配管のつなぎ方にミスがあり、そこから雨漏りになっているお客様宅もありました。

さらに、防水紙の貼り方を上下逆にしてしまったために、雨漏りになっているお宅も……。

トイレの配管ミスによるお客様宅などは、他の業者にも見せたところ屋根の不具合による雨漏りと診断され、屋根の葺き替えを提案されたのだそうです。

たしかに、雨漏り原因として屋根は問題点が多い箇所ではありますが、あまりにも的外れといえます。

また施工不良とは少しちがいますが、雨漏り原因を探す際に、間違えた散水試験をしたことで雨漏り原因が見つけられないことも。

実は散水試験は下から順に水をかけていかないと、外壁にある雨漏り原因を探し出すことができません。

しかし、『雨漏り原因のほとんどは屋根』と思い込んでしまうと、屋根からザーッとかけてしまうのです。

こうした要因から、雨漏り工事をしても雨漏りがおさまらず何度も工事する羽目になるお客様もいらっしゃいます。

 

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雨漏りはネットにの事例に当てはまるとは限らない

ここまで紹介しましたように、雨漏り原因は壁が持つ特性や、施工方法、施工不良など、原因は千差万別です。

良くお客様から、雨漏りが「直る」「直らない」の2択で返答を迫られることがあります。

もちろん仕事が欲しいだけで、工事が終わったら関係が切れてしまう業者であれば「直ります!」と満面の笑みで答えるでしょう。

しかし、僕は水の怖さを知っていますし、家というのはさまざまな雨漏りポイントがあり、家の環境もどの家一つ取っても同じでなく、雨漏り原因の特定は難しいため「絶対直ります」とは言えないのです。

雨漏りを止める努力はもちろんしますし、職人としては「必ず雨漏りを止めてみせる!」という気概をもって挑んでいます。

それでも、雨漏りというのは家によってさまざまな要因があるため、YES・NOではお答えできません。

しかも、雨漏りは一度補修をしたからといって新築と同じ状態にはならず、その後は雨漏りをどうにかなだめながら付き合っていくことになります。

だから雨漏りは、「直す」ではなく「おさめる」と僕はお客様にお伝えするのです。

ここまでご紹介したように、雨漏り原因は実にさまざまと言えます。

ネットに載っている雨漏りの原因は、あくまでもまったく状況の違う家の一例です。

家が建っている環境、太陽の当たる方角、建てた施工会社や職人、すべての条件が同じ家はありません。

ご自身の家の状態に向き合えるかどうかで、防水工事と雨漏り補修は大きく変わります。

ネットの不確かな情報を無理矢理自分の家に当てはめるのでは無く、ご自身の家の状況に向き合ってみてください。そして、私達業者の提案にも耳を傾けて見て下さい。

誠実な業者であれば、なんのために必要な工事なのかしっかりと説明をしてくれるはずです。

そうすることで、必要な箇所に必要な防水工事を行い、雨漏りをおさめながら家を長く持たせることができるでしょう。

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