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スタッフブログ

お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・②

By スタッフブログ, 松尾

前回に続き美容室を営まれているお客様宅のお話をさせていただきます。

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塗装前に必要な補修とは

お客様宅の外壁には部分的に浮きがあったり割れて破損している箇所が見られたため塗装の前にしっかりとそこを修正していきます。

割れてしまっていた部分を除去した後に刷毛を使い清掃をして、そこに止水材を注入して水の侵入や流出を防ぐ処置を行います。そのあとプライマー(仕上げ塗料との密着性を高める役割)を丁寧に塗布していきます。

断面修復材を充填して鏝で元の形状と同じように均したら補修完了になります。

外壁浮きの修理はまず最初にケレン(汚れや古い塗料などを落とす作業)をします。表面に残った汚れなどは刷毛で丁寧に落として、専用のプライマーを塗布します。そこに下地補修材を塗り均して補修は完了となります。

補修が完了後に外壁塗装をするのため、表面を平らに整えます。塗装の仕上がりにも影響してしまうので丁寧に作業をしていきます。塗装前にこのような破損などがあった場合、外壁補修を行うことで塗装もより綺麗に仕上がりましす、家自体を守り長持ちさせることにも繋がっていきます。

塗装職人では補修に関する専門の職人がいるため、塗装前の補修工事にも対応させていただいております。

実際に外壁補修の様子がわかる動画がありますので合わせてご紹介いたします。

関連動画 マンション外壁の爆裂補修

鉄部の錆びを悪化させないためにできること

鉄部の錆びが発生してしまう要因は金属表面が空気や水に長期間触れて酸化することで起こる現象です。鉄部の錆びは一度発生すると、残念ながらその後も繰り返してしまう可能性があります。

錆びた部分をそのままにしておくと症状はどんどん進行してしまい、さらに進行が進んでいくとボロボロと崩れたり穴が開いてしまって撤去や交換が必要になってしまう状態にまでなることもあります。

しかし、錆びに対して適切な処置をすれば今以上の悪化や劣化を一定期間ではありますが防ぐことは可能になります。まずは、錆びの箇所に対してケレン(旧塗膜や錆びを落とす作業)をしっかり行っていきます。ケレンは錆びの度合いや状態に合わせて使う道具も様々あります。

錆びが全体的に広がってしまっているとケレンは大変手間もかかり苦労する作業ではあるのですが、しっかりとひとつひとつ丁寧にケレンをしていきます。ケレン作業の後は金属の腐食を防ぐために錆び止め塗料を塗っていきます。

錆止め塗料が乾いたら中塗り作業をします。細かな部分や塗りにくい場所は小さな刷毛に道具を変えたりして面に合った道具をうまく使い分けて塗り残しがないように全体を塗っていきます。

仕上げの上塗り塗料を丁寧に塗り込んでいきます。

建物には創りや使用箇所によって鉄を使っているという部分が意外と多くあります。例えば屋根・雨樋・雨戸・門扉・柵などがあります。錆びが発生することで外観の雰囲気が変わってしまうこと、鉄部の腐食が他の建材に伝染することも有りえます。

鉄部に関しては他の建材とは違い腐食のスピードが速いため、特に注意が必要となってきます。錆びが発生しやすい箇所をチェックして、タイミングを逃さず適切な塗装をすることで錆びの進行を止め建物を守る事ができますので、塗り替えの時期などわからないことがありましたらぜひ塗装職人にご相談ください。

鉄部の塗装に関しましてもお力になれると思います。

ここで鉄部塗装の作業内容がわかりやい動画がありますのでご紹介いたします。

関連動画 錆びて穴だらけの階段の新品仕上げ

 

塗装と同じくらい大事なシーリング

シーリングとは、建物の隙間や接合部を密封するために行う作業で、建物の構造的にも外壁塗装においても重要な役割を担っています。建物の外壁材や窓枠などにシリコンやウレタン系の密着剤を使います。

外壁のクラック(ひび割れ)や雨水や風などの侵入を防ぎ、建物の維持には欠かせない作業となります。

増し打ちと打ち替えという方法がありますが、塗装職人では基本的に打ち替えでのご提案をさせていただくことがほとんどです。なぜなら、古いシーリング材をしっかり撤去して新しいシーリング材を充填することで耐久性も良くなるからです。

逆に、増し打ちの場合は傷んで固くなったシーリング材の上に新しいシーリング材を充填してもうまく馴染まず剥がれてしまう可能性があったり、必要な厚みを確保することが難しい場合もあります。

しかし、建物の状態や家の建て替えが近いなどという場合には応急処置という意味で増し打ちを検討されるのもプロと相談したうえではおすすめです。

打ち替え工事ではまず、既存シーリングの撤去から始めます。撤去後清掃をしてしっかりとプライマーが塗布できるように専用の刷毛を使い塗布していきます。

シーリング材を肉厚に充填していきます。

充填後は専用のヘラを使い正確な肉厚さと丁寧な作業で仕上げていきます。シーリング材が乾燥する前に養生テープを剝がしたら完了です。

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関連動画 シーリング職人完全版

建物は様々な素材が使用されていて、工事となるとそれぞれの箇所で専門の知識が必要な場合がほとんどになります。そうして素材に適した工事をすることで建物は長持ちするようになるのです。

塗装職人では専門の職人を揃えているため、建物の様々な箇所の工事に対しても対応することができます。塗装工事と合わせて細かい部分的な工事もお任せください。

建物に合った最適な工事のご提案をいたしますのでお気軽にご相談ください。

 

 

お母さんとの思い出を再現させた工事とは・・①

By スタッフブログ, 松尾

今回工事のご依頼をいただいた場所はビルの一階で代々美容室を営まれているお客様からでした。

見積担当松尾が現調へお伺いした際にお客様から一枚の写真を見せていただきました。そこでお客様から『お母さんが建てたばかりの新築の頃に戻したい』というご希望があって今回塗装工事を依頼してくださったことなどを教えていただきました。

内容を詳しくお聞きしたところ、お客様のあとに後継ぎがいないためご自身の代で最後になるとのことでこちらの美容室を『最後にお母さんのほうへ戻したい』というお客様の思いが込められていました。

お客様の思いを実現するため、お客様とお母さまの大事な思い出の美容室を蘇らせるため早速松尾は各職人たちとの打ち合せに動き出します。

立地環境の課題

お客様の美容室は真ん中の建物になりますが、両隣との間隔を見ていただくとお分かりだと思いますが人一人通れるのがやっとなほどの間隔しかありません。

しかし、このような限られた間隔であってもプロの足場職人は打開策を考え建物に合った最適な組み立てを実現させます。まず足場職人がやることは足場を組む前の周辺物のチェックです。

足場をどのように組み立てるか、障害物の有無、破損しているものが無いかなど細かくチェックしていきます。足場の邪魔になりそうな物は事前に撤去していただく場合もあります。

次に気を付けなければいけないのは電線です。足場は金属でできているので屋根付近の高い位置で万が一電線と足場が接触してしまったら感電してしまう恐れがあります。危険を防ぐために電線防護管という黄色いカバーを電線に取り付けます。

実際に足場組み立て後の様子です。電線防護管も取り付け安全対策もしっかりしています。お客様宅のご近隣のご協力があり無事に足場を組み立てることができました。

関連動画 足場の設置から解体までを五分で紹介

着手してから出てくる次の課題とは

美容室の入り口の左側に見える窓枠が傷んでいるため、お客様のご希望で新しく作り直すことになりました。こちらは施工前の状態です。

窓枠を撤去していると窓枠部分の木がぼろぼろとほぐれていたため詳しく見てみるとやはりそこにはシロアリが大量に発見されました。その範囲は壁の下地である間柱も全部シロアリに喰われている状況でした・・・。

このままシロアリを放置するわけにはいかないため緊急でシロアリ駆除をすることになりました。(お客様へはすべてご報告の上作業をさせていただいております)

シロアリに喰われている部分は全て取り払ってからシロアリ駆除作業をすることに。

実はお客様宅は鉄骨造でしたがなぜ今回シロアリの被害に遭われたのか、その要因についてご説明します。

確かに鉄骨自体にはシロアリは寄ってくることは無いのですが家の土台や地面にふれている部分には木材が使われていることがあるため一階という雨が溜まりやすく湿気やすい環境であったことが原因に考えられました。

シロアリ駆除に入る前に撤去した木部箇所に新しい壁下地を設置しました。

ここからはシロアリ駆除のプロが薬液を塗布していきます。

シロアリは一度駆除しても後で移動してきて再度被害に遭ってしまう場合も有りえるため駆除と同時に予防対策もしていきます。ガス状の薬剤を注入していきます。

この作業によって見えない外壁の裏側まで薬剤が浸透していきシロアリを予防することができます。

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塗装前には修理箇所を確認

お客様宅では塗装や防水工事以外にも修理のご要望をいただきました。修理が必要な箇所などがある場合は塗装前の前に直してから塗装をさせていただいております。

せっかく綺麗に塗装で仕上げた後ですと、傷が付いたり汚れが付いてしまう恐れがあるからです。

お客様宅では二階の外壁部分に穴が開いてしまっていてその穴に頻繁にハトの出入りがあるということでお客様はお困りでしたので、対策として今まではカラスの飾りを付けて対応をされていたそうです。(飾りの効果はしっかりあったそうです)

しかし、今回塗装をするにあたりこの穴を塞いでほしいというご要望があったので大工職人によって穴を塞ぐ作業をさせていただき、この上に塗装をしてしっかり保護をしていきます。

他にも傷みがはげしい箇所についても修理補修をさせていただいています。こちらはエアコンホースになりますが、保護テープが傷んで場所によってはむき出しになっていて危険なため新しく保護テープを巻き直す作業をさせていただきました。

お客様は美容室を営んでいらっしゃるので設備関係の管が様々ありました。その中の冷媒管ですが、本来であれば断熱材で保護が必要なのですが経年劣化や鳥が来てぼろぼろになってしまっていたとのことでした。

新しい断熱材を取り付けテープで固定をしてしっかりと保護をさせていただきました。

このように外壁塗装の前に必要な修理や補修を済ませておくことでより綺麗な仕上がりとなり、家の状態も同時に良くなるため一緒に行うことをおすすめしております。

次回は外壁塗装と付帯塗装についてお話させていただきたいと思います。

 

お客様に寄り添った工事とは

By スタッフブログ, 松尾

今回は築14年目のお宅で外壁と屋根塗装のご依頼をいただいたお客様宅のお話をさせていただきたいと思います。

お見積りの現調の際に松尾がお客様宅へ行ったときのことですが、お客様宅では日頃から奥様が家のお手入れなどを熱心にやられているご様子でしたので今回の工事のお話もすべて奥様とお打ち合わせを進めさせていただきました。

外壁の色決めから塗料のことなど、女性ならではのきめの細かいご要望があったのでそちらに沿う形でいくつかプランをご提案をさせていただきご契約をいただきました。

今回に限ったことではありませんが、お客様とのお打ち合わせはそれぞれのご家庭のご都合がありますので奥様だけであるとかご主人様だけで進めさせていただく場合もあり得るのです。

塗装職人の見積担当はどなた様であっても『塗装のことがまったくわからないけど・・』ということであってもお見積の際に今のご不明点などお気兼ねなくお話いただけますと、可能な限りご協力をさせていただくことができますのでご安心ください。

お客様とご近隣の方々のご協力

都市部の住宅街にあるお客様宅ですが家の前の道幅が車一台分ほどの間隔しかない場所にありました。

道幅が狭い場合、下の写真のように足場班の車で道が塞がってしまう状況になります。通常足場の設置・解体は工事の最初と最後に行われますが半日ほど(現場によって異なります)通行困難な状況が発生してしまいます。

また足場の設置は朝は8時頃からスタートすることが多いのでその時間帯に道が使えないとなると工事自体にも影響が出てきてしまうため注意が必要です。ですから事前の近隣への工事告知が大事になってきます。

塗装職人では近隣ご挨拶は、お客様からご指定のあったお宅へ工事の時期や内容を詳しくまとめた資料を持参して一軒一軒お伺いします。

また、工事期間中は職人が使う材料を乗せた車を停める場所が必要なことと足場設置の際に運搬作業があることから、一時的にお客様宅のお車の移動にご協力をただきました。

お客様とご近隣の方々のご理解と御協力があって、安全にトラブルなく工事を進行させることができたと言えます。

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外壁を守る塗料選び

お客様は外壁の白さを大事にしたいとおっしゃられていましたので外壁の塗料には汚れに強いナノコンポジットW防藻+をご提案させていただきました。タイル部分にはウォータープルーフという浸透防止剤を二回塗りで対応させていただきました。

浸透防止剤をタイルに塗ることでタイルを保護し雨水の侵入を防ぐことができますので雨水から家の素材を守ることに繋がります。

塗料によっても効果が様々あるため、お客様のご希望と立地環境などを考慮してお客様宅に最適な塗料をご提案させていただくように努めております。さらに言えば、塗料選びも重要ではありますが家を守る塗装には職人の腕がとても大事な要素になります。

塗装職人で揃えている塗装の職人は全員一級塗装技能士の資格保有者です。一級塗装技能士は国家資格であり、定められた経験日数と知識と技術が無ければ合格には及びません。もちろん、経験や知識と技術だけでも塗装をするのは十分ではあるかもしれませんが、塗装職人の職人は全員が人としてのマナーや礼儀、常識を大事にしています。

日々の結果として、お客様からは大変有難いことに「10年後にまた絶対に塗ってくださいね!!」と言っていただける塗装工事をご提供させていただけております。

その原動力は、お客様からのお言葉が励みとなっているからです。

ここで今回お客様宅の塗装を担当した豊永職人の動画をご紹介いたします。

関連動画 一級塗装技能士 塗装職人豊永

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塗装と合わせて気になる部分改修も可能

お客様のご希望で古く傷んでしまった雨樋を支える金物交換も今回依頼の内容に含まれていました。

もし、塗装をご検討の方がいらっしゃいましたらせっかく足場を立てて塗装するのであれば塗装以外に気になるところも一緒に改修されることをおすすめいたします。

もちろんそれはお客様のご判断にはなってきますが足場の際に普段届かないところや、あと数年で取り換えたほうが良さそうなものに関しては塗装の機会がベストだと言えます。

施工前と施工後の写真です。

ちょっとしたところに手を加えるだけでも家の見た目もそうですし、家の状態も長持ちし良くなります。塗装職人では、専門の大工職人がいますので部分改修のこともどうぞお任せください。

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お客様の思いを大切に

工事をさせていただくあたりお客様より一つ大事なお話がありました。写真の左側に茶色いサイクルポートがご覧になれると思いますが、こちらはお客様のお父様が手作業で生前お創りになられたものでした。ご家族の方にとって大切な思い出が込められているため、工事中はいつも以上に気を付けて作業をさせていただきました。

家は家族にとってかけがえのない大切な場所です。そんな大切な家を守るためにも、塗装職人はお客様の思いを大事に永く丈夫な家であり続けるためのお手伝いをさせていただくためお客様に寄り添いながら日々誠心誠意取り組んで参りたいと思います。

家のことでお困りごとなどございましたら、お気軽にご相談ください。

欧米漆喰を蘇らせる外壁塗装②

By スタッフブログ, 菊池

今回のブログでは前回の『欧米漆喰を蘇らせる外壁塗装①』の続きの工事内容をご紹介していきたいと思います。

関連記事 欧米漆喰を蘇らせる外壁塗装①

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足場を組むときも一工夫を

家や建物のデザインの多くは直線的な創りではありますが、お客様宅の創りはところどころに丸みを帯びた形をしているため曲線に対応した足場組立てをさせていただきました。

足場の役割としては安全性・品質向上・ご近隣への配慮といったことがあげられます。

塗装工事では職人が材料を持ちながら一階から二階へ移動したり、刷毛やローラーを持ちながら作業をしていくので職人が安全に作業できるかどうかが非常に重要になってきますので、足場の安定性や建物に合わせた位置を考えながら足場を設置していく必要性があります。

このように安全性が確保されることで作業効率が良くなり仕上がりにも影響するということです。

そして大事なのがご近隣への配慮です。工事の前には必ずご挨拶をさせていただくのですが(挨拶回りはお客様のご希望を確認します)

足場を組む際にお客様宅の敷地内だけに収まるのであれば大丈夫なのですが、例えばお隣さんの敷地内に入ってしまう場合は特に事前のご挨拶を大事にしています。

留守の場合はお話ができるまで時には何回もお伺いをする場合も・・・勝手に設置するわけにはいきませんから了承をいただいてから工事を始めさせていただくようにしています。

塗装工事では外壁などの汚れを落とすために必要な高圧洗浄の作業もあるためどうしても水しぶきが飛散してしまうのです。また、塗装中に塗料が飛び散ってしまう事もゼロでは無いのです。

それらを防ぐためにも飛散防止ネットを使用してご近隣の配慮やお客様の大切な車や持ち物を汚さないように努めさせていただいています。必要に応じて保護カバーを付けさせていただくなどの対応もさせていただいています。

お客様宅のような円形の家であっても、足場職人は家の形に合った最善の方法で足場を設置いたします。

合わせて足場設置の様子がわかる動画をご紹介いたします。

関連動画 安全な足場を組むためのひと手間

屋根カバー工法と破風板交換

お客様宅の屋根はコロニアルNEOという屋根材を使われていました。コロニアルNEOのメンテナンスにはひび割れや欠けの悪化が予想されるため塗装ではなくカバー工法や葺き替えをおすすめしています。

そのことをお伝えしましたところお客様宅の屋根はカバー工法を選択されて合わせて破風板も交換する工事内容で決定いたしました。

こちらはお客様宅の屋根と破風板の施工前写真になります。

ここで簡単にカバー工法についてお話します。屋根カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する工法のことを言います。特徴としては、既存の屋根材を撤去する必要がないため撤去費用や廃材処分などの費用がかからず工事費用を抑えられることや、屋根の断熱性や防水性の効果も期待できるという特徴があります。

昔のスレート屋根にはアスベストが含まれていることがあるので、その屋根材を解体・処分することにより費用が発生したり、解体時にご近隣の迷惑になる場合もあるかも知れません。

しかしカバー工法であればそういった工程を省けるため工事期間中も住環境が変わることもほとんどなく工事によるストレスなども軽減できます。

ただし、メリットの多いカバー工法ではありますがすべての屋根に対して可能ということではありません。例えば、屋根材の中で瓦・トタン(金属屋根)などの屋根材を使用している場合や劣化が進行しているコロニアルや、屋根も屋根下地そのものが傷んでしまっている場合には対応することが難しいと言えます。

しかし、塗装職人ではお客様のご希望があれば屋根だけに限らず外壁や防水工事なども様々な方向からアプローチをしてお悩みに対し最適な工事のご提案をさせていただくことが可能です。

なぜなら塗装職人では専門の職人を揃えているからです。屋根には大工の専門職人がいたり、塗装には一級塗装技能士の職人がいたり、シーリングにはシール専門職人がいたり、防水には防水専門職人がいたりすべてに専門職人がいるからこそ家のどの箇所であっても品質の高い工事をご提供することができます。

実際にカバー工法をしている動画をご紹介いたします。

関連動画 屋根の雨漏り対策におすすめのカバー工法

漆喰に最適な塗装とは

欧米漆喰という外壁材に対して今回どのようなアプローチをしたのかについてお話します。塗装において最も重要なことは塗膜の密着性を高め、それを維持することにあります。密着性を高めるためには、下塗り塗装(プライマー)を確実にしっかり行うことが大事になります。そこで今回下塗り塗装を三回に分けて丁寧に塗り込む作業を取り入れました。

古い漆喰は塗料の吸い込みがはげしい場合があります。そうなると通常のような一回塗りでは塗膜の密着性が不十分になってしまうことが考えられるため、塗装職人では外壁に濡れ感が出るまで下塗り工程を丁寧に三回行いました。

こうして丁寧に下地を作ることで次に塗る塗料の性能と耐久性を十分に発揮することへと繋がっていきます。ですから塗装職人ではそうした手間暇を一切抜かさず対応させていただいております。

こちらの写真は下塗り二回目の様子です。

こちらは上塗りをしている様子の写真です。お客様宅の外壁はこうして下塗りを三回・中塗り・上塗りの計五回の外壁塗装でまるで新築のような綺麗な仕上がりとなりました。

お客様の声

この仕上がりにはお客様も大変ご満足の様子でとても喜ばれていらっしゃったので、そんなお客様のご様子に営業担当菊池も工事に携わった職人も冥利に尽きる思いでした。

工事中はトラブルや悪天候などに見舞われることもなくスムーズに工事ができたことも、恵まれていたと思います。

塗装職人は、第一にお客様の思いを大事にこれまでも工事をさせていただいてきました。これからも塗装職人ではお客様にご満足していただける工事のご提供をお約束していきたいと思います。

家のことでわからないこと、お困りのことがございましたらお気軽にお話してください。

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欧米漆喰を蘇らせる外壁塗装①

By スタッフブログ, 菊池

今回ご依頼をいただいたお客様宅は、欧米漆喰という外壁素材をお使いのお宅でした。欧米漆喰とは石炭を主原料とし、セメントや樹脂などを混ぜ合わせて作られています。

外壁の特徴として以下があげられます。

●デザイン性が高く個性的な外観の実現も可能

●紫外線や劣化の耐久性が高い

●調湿性が高く結露やカビの発生を抑える

これらの特徴を見るととても素晴らしいのですが、欧米漆喰は実は汚れが付着しやすいというデメリットの要素も持ち合わせています。

実際に今回のお客様宅の施工前の外壁をご覧ください。

外壁の汚れ

欧米漆喰という特徴的な材質を大事にされていらっしゃるお客様ですから、家の美観にもこだわりがありこのような汚れを大変気にされていました。

一般的には施工したメーカーで再塗装をすることが多いのですが、大変有難いことにお客様は塗装職人を選んでくださいましたのでお客様のご期待とご要望にお応えするため外壁の塗料選びが肝となる工事になりました。

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素材に合わせた塗料選び

お客様宅は築約18年経過していることと欧米漆喰の素材であるということもあり下塗りには特に気を付けなければいけません。というのも10年以上経過している外壁や古い漆喰はスポンジのように塗料を吸い込むため数回に分けて外壁に下地塗料をたっぷり塗布することが大事になるのです。

上塗り塗料の機能を十分に発揮させ長持ちさせるために必要な厚さが得られなくなってしまうのを防ぐためにも、建物の状態などに合わせて下地塗料の回数を増やししっかり塗り込むことで上塗り塗料の効果を最大限引き出す事が可能になります。

例えば同じ素材の外壁の家であっても、築年数や立地環境は様々なため素材は同じであれお客様宅の状態に合った最適な工事内容をすることが重要になってきます。

塗料はお薬と一緒ですので、合わないものを使ってしまえば症状が良くなるどころか逆に悪化してしまったりする可能性がありますから、見積もりの際はしっかりと素材を見極めて症状に合わせた塗料をご提案させていただいております。

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工事全体の中で見る細やかな作業

お客様宅はとてもデザイン性に溢れた素敵な外観のお宅で外壁は欧米漆喰とタイルでできていて細部にも様々なこだわりが見受けられました。

塗装の際に必要になってくる作業の中には足場の設置や高圧洗浄や養生などがあります。今回お客様宅の足場設置の際に立地環境により道路通行許可の申請が必要でした。そのため警察署への申請と事前の近隣へのご挨拶のご準備をさせていただきました。

安全に塗装工事を進行するためにも足場の作業は重要ですので、足場の運搬にも十分な作業スペースがあることによってお客様宅やご近隣の方々への安全を確保できることに繋がってくるのです。

高圧洗浄や養生も塗装の前に行う準備として欠かせない作業になります。高圧洗浄では家全体を洗浄していくのですが水圧がとても強いため傷みが進行している箇所や窓枠などの場所では特に細心の注意を払い洗浄するように努めています。

養生もとても細かな作業で窓が多いお宅などの養生は特に大変ではありますが塗装で汚さないためにも丁寧にきっちりと養生していきます。大事なお車や植物などを汚さないようにカバーをかけさせていただく場合もあります。

また、お客様宅でも実際にいただいたお願い事ですが、こちらの写真に写っているのはクローバーなのですがお客様がとても大事にされているということで足場設置の際などに『重たい物を長く置かないでほしい』ということをおっしゃられていましたので、全班にこのことを共有して細心の注意を払って作業を進めさせていただきました。

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塗装工事前の準備は入念に

実際に塗装が始まる前には様々な事前準備が必要となります。作業計画の中には足場班が現地に来て設置する間の道路通行許可や道路占用許可の申請であったり、電線が近い場合ですと電線防護管の申請も必要になってきます。

もちろんこういった準備は弊社の方で段取りをさせていただきますのでご安心してください。

工事前の近隣ご挨拶も弊社では工事開始日の5~7日前頃にさせていただいております。事前に施主様からご挨拶が必要なところなどのお話をお伺いをして必要な対応を取らせていただきます。

外壁塗装工事は、足場組立や高圧洗浄の際に作業中の機械音や塗料のにおいなど気になる方もおられますので、事前にご挨拶に伺うことで不要なご心配やトラブルになることを避けることができます。

また、工事に携わる塗装の職人や足場班や防水班などそれぞれの専門職人とも現場の打ち合わせと段取りを密に共有することで、よりクオリティの高い仕上がりにすることへ繋がりますので職人たちとのコミュニケーションも日頃から大事にすることを心掛けています。

工事期間中もご不明点や気になることがございましたらすぐにおっしゃっていただけますと、即時対応をさせていただくように努めておりますのでお申しつけいただけますと幸いです。

次回は、お客様宅の外壁塗装についてのお話をさせていただきたいと考えております。

 

 

 

 

工事中の天候や状況の変化にも的確に対応いたします

By スタッフブログ, 菊池

今回ご依頼をいただきましたお客様はご自宅の外壁と屋根の塗装工事をご検討されていました。ご自宅は築年数約20年ほどでモルタルの外壁とコロニアルNEOの屋根の二階建てのお造りとなっていました。

ご依頼をいただいてから現場へお伺いをして実際に現調をする際に見積担当菊池は可能な限りお客様とご一緒に家を見て回ります。なぜそうするかと申し上げますと、お客様宅の塗るところ塗らないところを一緒に見て回りご説明をさせていただくからです。

お客様のお宅とはいえ、お客様ご自身でもどこまでが塗る場所なのか塗らない場所なのかということを知らない方もいらっしゃるため一緒に見て回ることでご不明点やご質問にもその時すぐにお答えできることでお客様にもご理解をいただくことに繋がっています。

こちらの写真はメジャーの先端が磁石になっています。このように実際に道具を使いながらのご説明もさせていただきます。

屋根は全体的に経年劣化による痛みなどから割れの症状や汚れが見受けられました。コロニアルNEOという屋根材は塗装に適さない屋根材のためカバー工法のご提案をさせていただきました。外壁についてはクラック(外壁のひび割れ・亀裂のこと)を補修した跡が数か所ありましたので、補修跡についてお伺いしましたところお客様(ご主人様)が目立つところだけを自ら施工されたとおっしゃっていました。

クラックをそのまま放置してしまうとその隙間から雨が入り室内の雨漏りに繋がってしまう可能性にもなります。また、内部の下地が雨水などによって腐食してしまった場合外壁材そのものを取り換えなければいけない状況もあり得るのです。

家は建てたときから何もしなければ劣化が進行していきますので建てたときの丈夫な状態を永く保つためにも定期的なメンテナンスが必要になってきます。

菊池が指をさしている箇所はお客様がクラック補修をされた箇所です。

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工事中は天候に注意

実際にお客様宅の改修工事をやらせていただいている間に台風が接近しているというニュースがありましたので、現場の足場はその影響を一番に受けてしまうため台風が接近している際にはメッシュシートの巻き上げを必ずさせていただいております。

足場につけているメッシュシートは飛散防止や落下防止などの安全確保のために役立っています。しかし、台風などの強風を受けるとメッシュシートが風を受けることで足場全体に大きな力が加わり最悪の場合は倒壊してしまう危険性があります。

さらに、塗装中に雨が降っていては悪影響になる可能性が高いため天候を考えての作業が非常に重要になります。

塗料が雨水で濡れたまま乾燥すると、塗膜に空気が入り込みカビやコケなどの原因になりかねませんし、塗料の耐久性も低下する恐れが考えられるのです。ですから、雨が降ってきた場合は作業を中断して塗料が乾燥するのを待ちます。

雨や台風は自然なことなので避けられないことではありますが、その時々の天候や状況のリスクを常に考えながら最適な方法でご対応をさせていただいております。

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お客様と密な打ち合わせ

お色決めは、お客様のご協力をいただきメールにて密なやり取りをさせていただきました。

今回のお客様のご希望で屋根はグリーン系と外壁は以前と同色がいいというお話でしたので早速色見本をご用意させていただきお客様に選んでいただきます。

こちらの写真は屋根材の色見本になります。スーパーガルテクトのSシェイドチャコールというお色に決定いたしました。

色見本を使用する際には是非太陽光の下で外壁と合わせていただきたいと思います。室内だけで色を見てしまうと明るさや質感といった印象が違うため室外の日当たりのよい場所と日陰となっている場所とでも見比べていただければと思います。

外壁塗装の色決めは家の雰囲気を大きく左右する重要なポイントでし周辺環境との両立も大事ですので、納得いくまでお考えいただきたいと思っております。外壁以外の屋根や付帯部との調和をとることも大事ですので、よりお客様がイメージをしやすいように弊社ではカラーシミュレーションのご対応もさせていただいておりますのでより精密にご自宅の塗装後をご想像していただけるかと思います。

色決めで悩まれた際には是非お声かけください。お客様がご納得いくまでご協力をさせていただきたいと思います。

 

関連動画 外壁の色に悩むならこの3つのポイントをおさえて600色から選んで塗装しよう

施工後に喜んでもらえることが何よりです

お客様宅の工事は途中台風接近など急遽対応が必要な場面もありましたが、無事に工事を終えることができました。家の仕上がりについてお伺いしましたところお客様には大変ご満足をいただけました。

お客様の大事なお家が永く丈夫な状態を維持できるように、弊社はそれぞれの専門職人と力を合わせて工事をさせていただきたいと思います。

 

こだわりの色 屋根色、破風、帯などをそろえる塗装工事

By スタッフブログ, 菊池

先週からカバー工法の工事がスタートした、世田谷区のお客様宅。

金曜日に足場が組み終わり、土曜日の高圧洗浄を経て、その翌日から棟カバーや棟木を全部取り除いて防水シートを敷き、カバー工法を行います。

 

実は、こちらのお客様。今回の工事をするにあたって、屋根色に非常にこだわりがありました。

今回は、カバー工法をする際の色味を中心にお話しいたします。

併せて観たいYouTube 屋根の重ね葺きリフォームは遮熱と静かな雨音を実現させた天然石融合の金属屋根材が強い

塗装ができない屋根のカバー工法

 

以前のブログでもお話していますが、ノンアスベストの屋根材の中には数年たつと割れてきてしまうものや、もろくなってしまうものがあります。

そうした屋根は、通常の屋根のように塗装することができません。

そのためカバー工法か葺き替えかの選択となります。

 

ほとんどのお客様は塗装工事をしようと思った際に大体の方が予算150万円くらいを想定されるのですが、カバー工法になると200万円超えに…。

そのため、カバー工法のお話をすると躊躇されてしまうお客様もいらっしゃるのです。

今回のお客様は、やはりノンアスベストの屋根でしたので、塗装ができずカバー工法となりました。

菊池がお客様の元へ打ち合わせに伺った時には、すでにさまざまな業者で見積もりをとり、多くの業者からカバー工法の提案をされていたことで、「カバー工法は致し方ない」と思っていらっしゃったようです。

費用についても各業者からだいたいの金額を聞いていたからか、非常にスムーズにお話が進みました。

 

しかし、ここで一つお客様からリクエストが。

それは、カバー工法で使う金属屋根の色を選びたいとのことだったのです。

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カバー工法では難しい色選び

 

カバー工法で使用する屋根材は、基本暗い色です。いろいろ種類がありますが、その中でSGL鋼板という金属板を屋根材として使用するのですが、シェイドブラック、シェイドモスグリーンなど。シェイド…影、濃淡、陰影などを表す言葉が冠に来る通り、暗い色味となります。

もちろん、そうした色の中から選んでいただくことは可能です。

しかし、今回のリクエストは淡いグリーンでした。

これには…各業者みな頭を悩ませたようです。

 

そこで、お客様から張り込む屋根材を塗装してはどうかというご提案もありました。

しかし、メーカーのほうではまだ新品の屋根材を塗装するということに、あまり肯定的な反応はなく…。どちらかと言えば、反対意見が多かったです。

なぜなら、もともとガルバリウム鋼板は、20年ほど持つ屋根材です。その屋根材にわざわざ塗装をするということは、やすりで『目荒らし』をして細かい傷をつけ、塗料を食わせながら塗ることになります。

新品の屋根材をわざわざ傷つけるなんて、もったいないことです。

菊池もかなり悩みました。

 

しかし、ここで一つ思い出したことが……。それは、セキノ興産というメーカーが出しているSGL鋼板です。

 

実は数十年前に一度ここの屋根材を使ってカバー工法をしたことがあり、その際にお客様が何色でもいいからと選んだ際に、明るい鶯色のようなSGL鋼板があったことを思い出しました。

初めてのメーカーだったので、サンプルから選び実際張り込んでみたところ、面積効果で実際よりもかなり明るい色味に見えたことが印象に残っていたのです。

そこで、セキノ興産のSGL鋼板を調べてみたところ、ノーブル15SGL「ロクショウ」という鋼板がまさに、薄いグリーンがありました。

そこで、急いでお客様にご提案してみたところ、こちらのメーカーの屋根材を使ってカバー工法をしてほしいとご快諾頂けたのです。

ここまでで、カバー工法の部材であるSGL鋼板の淡い色を選ぶ難しさについてお話しいたしました。

このあとは、いよいよ色が決まりましたので、外壁と屋根、破風、帯などで色合わせを行っていきます。

 

こだわりの塗装がどのように行われるのか、ご覧ください。

また業者を決めるポイントのお話も伺いましたので、それもふまえてお話したいと思います。

 

相見積もりの際の決め手とは

 

お客様は、非常に色にこだわりのある方でしたので、カバー工法のSGL鋼板の色が決め手になったことは間違いないのですが、それ以外にも他の業者を選ばない理由がありました。

最初の業者は、持ってきた見積書からタバコの臭いがしたそうです。

タバコを吸っている…ということは別にいいのですが、見積書にまで臭いが移っても気が付かないということが、すこし配慮がないかな…と。

 

次の業者は、屋根上に上る現場調査をしてくれたのですが、施主様としてはもうカバー工法にすることは決まっていたし夏場の暑い時期だったので、上らないで大丈夫ですとお伝えしたのだとか。

しかし、どうしても上らないと…と言って、上って調査をされたそうです。

もちろん、きちんと調査をしてもらえたのは嬉しかったのですが、それでも「やらなくてもいい」と言ったことを押し切られてしまって不安を感じてしまったのだとか。

微妙な思いのバランスではありますが、お客様と意思をきちんとくみ取るということは、工事においてとても大切なことだと思います。

 

最後の業者は、図面だけを見て現調などはせずすぐに見積もりを持ってきたそうです。

今度はあまりにもシステマチックな対応だったことで、不安を感じたのだとおっしゃっていました。

そうして、相見積もりを取った業者の中から、弊社が残ったのだそうです。

屋根上のチェックは、ベランダから亀棒に取り付けたカメラで撮影させていただき、図面と合わせてチェックをし、家の周りの現調は旦那さんと菊池で回りました。

(写真は別の現場です)

その際にも、塗る箇所と塗らない箇所についてひとつひとつ確認をし、最後にお見積もりを作成し、お届けしたのです。

業者の選び方というのは、本当に人それぞれですが、ご自分の考えややりたい塗装工事を行える業者を選ぶべきだと思います。

 

たばこの臭いや、言葉のやりとりなど些細なことではありますが、小さくともそうした気になるところは、工事中なにかしらのヒズミとなるでしょう。

お客様自身が、工事内容や営業の対応などしっかりと見極めて納得して依頼することが、何よりも大切なのです。

併せて観たいYouTube 失敗しない業者選びは塗装会社を訪問すること

 

家の塗装 色を揃えるためにすること

 

屋根色選びが難航したお客様でしたが、その後破風と帯も屋根と同じ色にし、さらに壁色も薄いグリーンのご希望がありました。

そこで、まずは破風と帯は金属板を巻き付ける破風巻き、帯巻きの工事をするので、屋根のSGL鋼板の手配をしたセキノ興産に、同じ色で金属板(コイル)を注文し、カットして工事を行うことに。これで、色を揃えることができます。

さらに、屋根と同じ色味にした箇所の塗料も、塗料メーカーにコイルを送り、同じ色味で作ってもらいました。

外壁も淡いグリーンで統一し、こちらの色味は塗料のサンプルからお客様に選んでいただいたものです。

 

白に近いグリーンですが、非常にきれいな色になると思います。

こうして色味を揃えて、工事がスタートとなったのです。

お客様の理想の色を実現するために

 

塗装工事は、家を10年~15年先までさらに寿命を延ばすための工事でもありますが、色選びもお客様の思いを形にできるポイントのひとつです。

塗装工事の際には、お客様の思いをお聞かせください。

長年この塗装職人で培った菊池の経験や知識から、ご提案できることがあると思います。

 

塗装職人の工事は、お客様の思いに寄り添う工事です。

是非一度、お問い合わせください。

併せて観たいYouTube 塗装の色

家の基礎を守る改修工事と塗装

By スタッフブログ, 菊池

今回は鉄部の補修工事と鉄部の塗装をさせていただいたお客様宅のお話をさせていただきたいと思います。

『家の二階部分を支えている鉄骨の基礎部分が錆びて脆くなっていて、家がつぶれてしまうのではないか不安なので直してほしい』というご依頼を弊社までいただき見積担当菊池は現場へお伺いいたしました。

実際に問題の鉄部を拝見したところ、錆の進行はかなり進んでいる状態で鉄部だけではなく鉄部を支えている基礎も脆くなっていたためまずは原因を調べました。

お客様宅の鉄部で支えている二階部分は台所になっていたため、もしかしたら二階の水が鉄骨にきているのではないかということを鉄骨の職人とも現場を見ながら話しました。

しかし、図面や現場を詳細に見たのですが漏水の可能性は低かったのです。

こちらはお客様宅の鉄部の写真ですが、見ての通り鉄部は腐食してしまい基礎も脆さが見受けられました。

鉄部に錆が発生したら、できるだけ早く塗装をするのが理想的ではあります。なぜなら錆は鉄と空気中の酸素が反応して発生するものなので放置をしているとどんどん進行していくからです。

初期段階で塗装をすることで錆びの進行が抑えられ、鉄部を長持ちさせることが望めます。

また塗膜は紫外線や雨などの外的環境から鉄を守る効果が期待できるので鉄部の耐久性を向上させることにも繋がりますので大がかりな工事と費用が掛かる前にメンテナンスをしておけば総合的に最小限に抑えられるということです。

※しかし、鉄は一度錆びてしまうと塗装をしても残念ながらまた錆が発生する可能性はありますので定期的なメンテナンスをお勧めいたします。

鉄骨柱の根元の腐食

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今回のお客様宅のようなご相談内容で塗装だけでは対応しきれない現場であっても、塗装職人では様々なプロの職人を揃えているため喜んでご対応させていただきます。

工事ポイントは、錆に対して正しい処理を行うということです。まずは既存の鉄骨部分と基礎を撤去する作業から始まりました。

基礎を取り除くために専用の機械でコンクリートを撤去していきます。コンクリートを削ったり、壊したり、穴を開けたりといった作業をするため騒音・振動・粉塵など周囲への影響を最大限にとどめることが求められます。

補強作業

鉄に穴が開いてしまうほど腐食が進行してしまっては塗装をしたとしても再度錆が発生する可能性が非常に高いので、こうなってしまうと塗装ではどうしようもできません。これを修理、補修するのが鉄骨工事です。

補強には溶接作業をします。腐食した部分を出来るだけ取り除き、その欠けた部分を補うように新しい鉄をあてがって溶接して補強します。

高温のアークや火花が飛散する金属片などの危険が伴うため周囲の安全を確認しながら作業をしていきます。

掘り下げたところに新たに基礎を作ります。

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鉄部塗装

補強作業のあとは塗装をしていくのですが鉄部は他の外壁などに比べて傷み方が違います。鉄部塗装でまず大事な工程は下地処理になります。

下地処理とはサビ落としのことですが、職人が手作業で行う場合とグラインダーという機械を使う場合があります。

どちらも錆びの箇所に対して丁寧にやすりをかけたり、機械を当てなければならないため時間も手間もかかる労力のいる作業となります。

しかし、この下地処理を怠ってしまうと塗膜が剥がれやすくなったり塗装の耐久性が低下してしまう恐れがあるため丁寧に作業をしていきます。

下地処理のあとは、下塗り→中塗り→上塗りの三工程で塗料を塗布していきます。下塗りには錆止め塗料をしっかり丁寧に塗っていきます。

ここで鉄部塗装の作業をわかりやすくまとめた動画をご紹介いたします。

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状態に応じて最適な工事のご提案

家屋や建物はそれぞれに使用材料も立地環境も違い同じものというのは一つもありません。例えば、人の体でしたら何か違和感があった場合にその状態に応じた科を受診して検査してもらい治療をすると思いますが、家屋や建物であっても同じように状態に合わせた処置が必要であると考えていただけるとわかりやすいのかも知れません。

同じ時期に似たような状況の中建てられた家であっても、それぞれに劣化の状態は違いますから工事の内容も変わります。

今と未来を考えたうえでの最適な工事をすることが素材そのものを丈夫な状態で長く保てることにも繋がっていきます。

さらに、家屋や建物も10年~15年ほど経った頃では家族構成やご近隣の環境に変化があり手の加えるところが変わってきたり、別の問題が出てくる可能性もゼロではないと思います。

塗装職人は、塗装と合わせての部分的な工事や雨漏り、シロアリ駆除、改修工事など様々な家のトラブルや補修にもご対応をさせていただいております。

なぜ塗装の会社なのにそこまでの工事が出来るのかというのは、一級塗装技能士の職人だけではなく防水・シーリング・大工・シロアリそれぞれプロの職人を揃えているからこそ実現できることなのです。

疑問やお困りごとがございましたら、いつでもお気軽に塗装職人へご相談ください。小さなことでも誠心誠意ご対応させていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

最適な施工お見積とご希望に沿った工事内容とは

By スタッフブログ, 菊池

10年前に他社様で外壁塗装などのメンテナンスをされたお客様から弊社にお見積依頼をいただきました。お客様宅は弊社(世田谷店)から比較的近い場所にありましたため二回ほどご来店いただき詳しいお話などを聞かせていただきました。

前回の塗装にあまり納得されていなかったようで、今回は慎重に塗装会社を選ぶためにも相見積もりをしているとのことでした。

ご来店の際にお客様は「金額よりも大事なのは信頼してお願いできるかどうか」ということをおっしゃられていました。弊社としましても何百万もする工事ですから、お客様が納得いくまで検討をしてほしいという思いがあります。

安くて良い工事だと謳っている会社も中にはいて、その安さなどが魅力的に見えることもありますが実際のところはどうでしょうか・・。塗装は塗った直後は例え粗悪な工事だったとしても気付きにくい点が挙げられます。しかし、年数が経つと仕上がりの状態が徐々に浮き彫りになってきます。たったの数年で外壁が剥がれてきたり、ひび割れがおきたり、酷い場合には雨漏りがおきたりもします。

そうならないためにも、正しい知識と実績のある会社を見極めて実際に話を聞いて納得されるまでじっくりと選んでいただければと思います。

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見積担当菊池がお客様宅へ実際に現調へ行った際の写真です。お客様はご自宅の外壁と屋根と木部の傷みを気にされていました。お客様宅の外壁にはカビや藻の発生が広範囲で見受けられました。

これらのカビや藻は高圧洗浄で洗い落とし、塗装により改善することが出来ます。

屋根に関しては、以前ご主人様自らでバルコニーに脚立を立てて屋根を覗いてみたところ屋根が非常に剥がれていたのを確認されていました。

見積担当菊池が実際にカメ棒を使い屋根の撮影をさせていただいたところやはり経年劣化による傷みが見受けられたため補助金を視野に入れてお見積りを出させていただきました。(お客様のご希望により補助金制度を活用させております)

そして、大変有難いことに今回の改修工事を塗装職人でやらせていただくこととなりました。お客様宅では、助成金を視野に入れてということですので、屋根は遮熱塗料をご提案いたしました。

補助金制度を活用する目的のほかに、遮熱塗料を使用することで室内温度が一定に保たれるメリットが期待できるため夏の暑さや冬の寒さの軽減に繋がります。

また、エアコンやヒーターの使用を抑えられることから、光熱費の削減や環境への配慮も期待できるという訳です。

ここで遮熱塗料の効果を目視確認できる動画がありますので合わせてご紹介します。

関連記事 遮熱・断熱塗料で塗り比べ 赤外線サーモグラディーで測った屋根温度は?

実際に工事にはいらせていただく前に注意する箇所がありました。それは足場設置の際に気を付けなければならないことでした。お客様宅のブロック塀は経年劣化から非常に脆い状態になっていたのです。

万が一足場の部品などが接触してしまえばブロック塀を傷つけてしまう恐れがあるため、足場組立と解体の際にはブロック塀に接触しないように足場班との共有認識として細心の注意を払いながら工事を進めさせていただきました。

お客様宅の屋根はアーバニーという屋根材を使用していました。アーバニーという屋根材は塗装の際に注意しなければいけない点があります。

スレート屋根の塗装の場合、縁切りとよばれるスレートとスレートの間に隙間を設ける作業をおこなうことがありますが、通常のスレートと違いまして屋根材の横幅がせまいため縁切りの作業を一枚ずつおこなわなければいけないのです。

こちらは職人が実際に縁切り作業をしている様子です。使用塗料はサーモアイSiクールベネチアブルーになります。上品で爽やかなブルーがとても綺麗に発色しています。

関連動画 屋根塗装をしたのに雨漏りトラブルを引き起こす、縁切り作業の不足と塗料選び

外壁上塗りの様子です。使用塗料はファインパーフェクトトップです。見積担当はお客様のご希望と、家の状態を考慮したうえで最適な塗料のご提案をさせていただきました。

見積担当だけではなく現場の職人もお客様からのご質問に対してお応えさせていただき、お客様がご満足いく施工工事を日々目指しています。

お客様宅の塗装を担当したのは、爽やかな笑顔でお客様からの評判も良い一級塗装技能士の曽根職人です。

関連動画 「職人紹介」

今回お客様宅では三回目の塗装改修工事でしたが、施工後に家をご覧になられて弊社での仕上がりに大変喜んでくださって見積担当菊池も職人もお客様のお言葉が励みとなりました。これからもお客様の家が長持ちするように、見積もりから工事まで誠心誠意ご対応をさせて頂きたいと思います。

実は重要 ベランダ防水や付帯部塗装について

By スタッフブログ, 松尾

ご自宅のベランダ防水や付帯部の塗装について考える機会というのは普段はなかなかないと思います。しかし、家というのは私たちが思っている以上に日々過酷な環境にあるのではないでしょうか。

家と言っても立地状況や環境によっても様々ですし、日当たりのよい場所と日陰になっている場所などでも家の課題は違うため立地状況をよく判断したうえで、適切なメンテナンスをしていくことが機能性や快適性を保ち家を長持ちさせるためには欠かせません。

今回は焦点を絞ってベランダ防水と付帯塗装についてのお話をさせていただきます。

前回のブログでもご紹介させていただいたお客様宅のベランダの写真です。経年劣化による色褪せなどの症状が見受けられました。

ここで前回のお客様宅の記事をご紹介いたします。

関連記事 一軒家の外壁塗装と勝手口増築工事の裏側

一軒家の外壁塗装と勝手口増築工事の裏側

経年劣化による症状をそのままにしておくと、建物の内部に雨水などの水分が侵入してしまう原因となってしまいます。そして、侵入したところから木造部分が腐ってしまったり、鉄部が錆びてしまったり、建物の強度に影響を与えてしまう状況になりかねません。

大がかりな補修工事になればなるほど時間や費用もかかりますので、そうならないためにも定期的なメンテナンスをすることで建物を丈夫な状態のまま永く保つことが可能になります。

ベランダ防水工事ではまず、下地調整のため全体的に丁寧に手作業でケレン清掃をして表面を整えていきます。塗料の機能を最大限発揮するためにも、仕上がりの美しさだけでなく、塗料面を長持ちさせるためにも丁寧なケレン作業は不可欠です。

下地調整を終えた後に、塗膜剥離の原因となる残存除去のためのアセトン拭き上げをしっかり丁寧に行っていきます。

次にベランダ床面の下塗りを塗っていきます。下地調整をしっかり丁寧に行うことにより下塗りが綺麗に仕上がります。

下塗りがしっかり乾いたことを確認し中塗り作業をしていきます。

最後の仕上げである上塗り塗料をローラーで丁寧に隅々まで塗っていきます。

ここでベランダ防水の作業がわかる動画がありますのでご紹介いたします。

関連動画 ベランダ防水トップコート

こちらがベランダ施工後の足場解体前検査の時の写真です。

施工前に比べベランダ床面の色は落ち着いた色合いの仕上がりとなり、外壁の色と合い全体的に明るい印象に仕上がりました。

あわせてこちらのブログをご紹介いたします。

関連記事 ベランダの床塗装からみる塗料選びの難しさ

ベランダの床塗装からみる塗料選びの難しさ

お客様宅の付帯部塗装箇所は破風・雨樋・水切り・霧除け・庇上スチール・雨戸(大小)・玄関木柱でした。外壁や屋根と一緒に付帯塗装をするメリットはいくつかあります。

・コストの節約になる

・何度も塗装工事をする必要が減る

・劣化の進行具合のズレが少なくなる

・建物全体の美観の向上

付帯塗装をする場合にはどうしても足場が必要になってくる高所での作業があるため足場が必要になります。その時に外壁や屋根も一緒に塗装することで一回の足場で家全体を塗装できるのでコストの節約が期待できます。

劣化した付帯部材は補修または交換が必要になります。付帯部を除いて外壁や屋根だけ塗装した場合付帯部だけ劣化が進行していくため、外壁と屋根との劣化の進行具合にズレが生じます。

しかし、一緒に全体的に塗装をしておけば劣化のズレは起こりにくくなるので、次の塗装も丁度よいタイミングで塗装を行うことができます。

美観的にも劣化したところを残してしまっては劣化しているところが悪目立ちしてしまうということがあります。これから塗装をお考えの場合は、美観性の向上のためにもコスト面や性能面においても外壁や屋根と付帯塗装は一緒にされることをご検討いただければと思います。

こちらの動画では、外壁と屋根と付帯塗装をして新築同然の綺麗なお家に変わった様子が見られますのでご紹介いたします。

関連動画 築39年・塗装で新築同然に生まれ変わる日

弊社では、お客様の家の状態を考慮しながらご要望にお応えできるように最適な塗装工事のご提案を常に考えて全ての工事に取り組んでおります。

創業32年となった塗装職人はこれまで多くのリピーター様とご新規様の皆様の支えがあり今に至ります。これからもリピーター様はもちろんのこと、ご新規様の信頼を大事にお客様が「塗装職人に塗装をお願いして良かった」と思ってもらえることを第一に精一杯努めて参ります。

塗装職人は一軒家以外にもマンションやアパート、施設などの大規模塗装工事や小工事という部類のドア・鉄階段などの部分塗装の工事も承っております。お住まいに関するお悩みご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。