築36年の3回目のメンテナンスの工事内容と色の話

築36年を迎えられたお住まいの3回目のメンテナンスを、弊社で担当させていただいた御宅のエピソードです。

お客様のお父様は緑色が大好きな方で、今回の外壁塗装の色もこだわりの緑色をご希望でした。

今回は全体的な工事内容と合わせて、外壁塗装の色についてと、追加でいただいた工事内容についてご紹介させていただきたいと思います。

目次

工事の流れと打ち合わせ

今回お客様宅では、屋根と外壁の塗装、雨樋交換と破風巻き工事の依頼をいただきました。

お客様とご契約後の打ち合わせの際に、お客様が「追加で屋根の棟板金交換もできますか?」というお申し出をいただき、別途棟板金交換の工事もさせていただくことになりました。

まずご契約をいただいたら、職人との段取りや工程作成、近隣挨拶準備など取り掛かる作業があります。

弊社の職人の場合、それぞれの部位に精通している、専門職人が施工を担当しますので(雨樋交換や破風巻き工事は大工班、棟板金交換には板金班が施工をする)各班に工事内容と工事にかかる日数を確認し、そこから工程作成を行います。

工事開始のご希望日時は、お客様にお伺いをたててから進めさせていただきますので、こちらが一方的に開始日を決めたり、お客様のご都合を無視して段取りをするということはございませんので、その点ご安心ください。

そして工事開始日程が決まったところで、お客様へのご報告と近隣挨拶の段取りを進めていきます。

工事をさせていただく際には、近隣のことを気にされるお客様もいらっしゃるので、近隣挨拶はどこの御宅にどのようなお声がけがふさわしいのか、事前にお客様と打ち合わせをしてから弊社が挨拶に行かせていただいています。

工事前に職人との段取りや近隣挨拶をしっかり丁寧に行うことで、工事の流れが止まることなく近隣とのトラブルも予防し、円滑に工事を進めていくことができるのです。

合わせてこちらのブログもご紹介させていただきます。

関連記事 施工技術だけではない、工事に必要な近隣への配慮とは

外壁の色

冒頭でもお伝えしましたが、お客様のお父様が緑色がお好きで、これまでのメンテナンスでもずっと緑色の外壁にされてきたそうなのです。

今回も緑色にしたいということで、使用する塗料からお好みの緑色を選んでいただくことに。

使用する塗料は下塗りにパーフェクトフィラーを、中塗りと上塗りにはパーフェクトトップを採用いたしました。

塗装の仕上がりに大きく影響を与える下塗りですが、パーフェクトフィラーは一液水性反応硬化型なため、既存塗膜との密着性に優れています。

中塗りと上塗りに使用したパーフェクトトップは、塗料を劣化させてしまうラジカルという物質を抑える独自の効果が高いラジカル制御塗料になります。

費用対効果も高く永くお住まいの外壁の美観を長持ちさせることが期待できるので、美観を重視し尚且つ色と艶のバリエーションも欲しいという方にはおすすめの塗料になります。

お客様宅では最初から緑色の外壁をご希望でしたので、パーフェクトトップ中彩色の中から35-40Dという深みのある落ち着いた緑色を選ばれました。

外壁の色は一度塗るとその後変えるのは、だいぶ先になりますので慎重に選ばれるかと思います。

そんな時に、どんな色にしたらいいか迷われた際には、ぜひ菊池までご相談ください。

お客様のご希望イメージを丁寧にヒヤリングさせていただき、屋根や付帯との色の相性、周辺環境との相性などを加味したアドバイスさせていただきます。

関連記事 外壁塗装の色選びに悩む方もご安心を。

関連動画 塗装の色

追加の棟板金交換工事

屋根は塗装工事の他、追加で棟板金交換もさせていただくことになりました。

屋根は本体と棟板金で成り立っていて、この棟板金は頂部分からの雨水などの侵入を防ぐ役割がありますが、劣化していくことで板金をとめている釘の抜けや飛び出しなどが起こり、そこから雨水が侵入する恐れが出てきます。

(※全ての屋根に棟板金が設置されているわけではありません)

棟板金の下には防水シートがありますので、万が一棟板金から雨水が侵入したとしても、すぐに雨漏りが発生することは考えにくいですが、この状態が長期に及べば防水シートの劣化が進行し、雨漏りにつながる可能性もありえるのです。

屋根を塗装する際に、合わせて劣化箇所を工事することで、工事費用(足場代や人件費等)を抑えることにつながり、まとめて工事できることでお住まい全体の耐久性のバランスも保たれるので、何度かに分けての工事ではなく一度にまとめての工事をおすすめしております。

(※もちろんお客様がお選びになることですのでこちらから無理強いすることは一切致しません)

関連動画 スレート屋根棟板金の釘塗り

工事の順番は屋根塗装の先に棟板金工事を行います。屋根塗装の後では汚れや傷がついてしまう可能性があるためそうします。

まず既存の棟板金と貫板を撤去します。

屋根は雨水の影響を受けやすい場所なので、木材の場合水を吸いやすい特徴があるため、劣化も早くなりがちです。

そうした背景を考え今回新しい貫板にはプラスチック樹脂製のタフモックという建材を使用しました。

タフモックはプラスチック樹脂でできているため、水にも強く軽量で尚且つ費用もそこまで高価ではないことも魅力です。

タフモックは取り付け位置が決まったら釘でしっかりと固定していきます。

その後棟板金を取り付け、こちらも釘でしっかりと固定します。

近年では屋根に関する悪徳訪問が問題になっていますが、棟板金の浮きや釘の浮きなどを指摘されて相手の心配を煽るような手法で近づいてきます。

仮に棟板金の浮きや釘の浮きがあったとしても、すぐに雨漏りになることは確率としては低いと言えます。

ですから慌てて契約などせずに、落ち着いて第三者の意見も取り入れてみる必要性があります。

関連記事 13年ぶりのリピーター様のご依頼 そしてよくご質問頂く訪問販売について

棟板金の交換工事が終わったら屋根塗装の工事をします。

下塗り塗料はサーモアイシーラー、中塗りと上塗りはサーモアイ4Fを塗らせていただきました。

遮熱機能が優れており、屋根への蓄熱を制御します。実際にサーモアイ4Fを塗られた別のお客様宅では、夏場の室内温度の減少を体感され大変喜ばれていた実例があるほどなのです。

サーモアイシリーズはサーモアイ4Fのほかにも種類がありますので、お住まいの条件に合わせたものでご提案することも可能です。

中塗りの様子
上塗りの様子

塗料がしっかりと硬化したことを確認したら最後に縁切りの作業を行います。

スレート屋根は元々隙間があることで雨水の排水の役目を果たせていますが、塗装後は屋根材のスレート同士の重なり部分に塗料が付着してしまいます。

そのままの状態ですと雨水の逃げ場が無くなり、屋根の内側に水が溜まり続けることになり、最悪の場合雨漏りにつながってしまうことも・・。

ですから、塗装職人では縁切り作業もしっかりと丁寧に行っていきます。

関連動画 スレート(コロニアル)屋根塗装後の縁切り

外壁塗装工事はお住まいによって立地環境も条件も、工事の希望内容も同じものはありません。

塗装職人は一つ一つオーダーメイド仕様で、お客様に丁寧にヒヤリングをさせていただき、トータルで理想の外壁塗装を叶えるお手伝いをさせていただいております。

外壁塗装のこと、そのほかの工事のこと、お気軽にご相談いただければ幸いです。

目次