外壁塗装時の電気配線、塗る?塗らない?塗装のプロが解説 判断基準と注意点

外壁塗装をしていると、意外と悩ましいのが「電気配線」の扱いです。特に、電気メーターから伸びている太いケーブルや、インターホン、照明、太陽光発電の配管など、後から設置された設備が絡むと「これって塗っていいの?」「外した方がいいの?」と迷う方も多いと思います。

今回は、現場で実際に経験してきたケースをもとに、「配線部分の塗装」についてお話ししたいと思います。

目次

外壁と一緒に電気配線を塗る?塗らない?

新築から十数年経った住宅の塗り替えでは、外壁の劣化だけでなく、配線まわりの傷みも気になる頃です。現場ではよく、電気メーターから出ている幹線(太い電気の配線)をどう扱うか相談されます。

これは外壁と同じ色で塗ってしまうことも多いのですが、実際には「塗らない方が見栄えがいい」と感じる方も少なくありません。

正直に言うと、サドルバンド(配線を壁に固定する金具)を外さない限り、きれいにマスキングして養生するのは難しいんです。ほんの少しでも隙間があると塗料が入り込んでしまうため、結果として「中途半端に塗料がつくくらいなら、いっそ壁と同色で塗ってしまった方が見た目がきれい」という現場判断をする職人が多いのも事実です。

配線を外して塗装、メリットと注意点

もし配線やバンドを一旦外して作業ができるなら、それが一番きれいに仕上がります。このとき大事なのが、サドルバンドのビス(ネジ)の状態です。

築16年も経っていれば、ビスが錆びていてドライバーが入らないなんてことも多々あります。無理に外そうとすると、壁を傷めたり、ネジ穴がバカになって再固定できなくなったりと、余計な手間やトラブルが発生することもあります。

あるお宅で外壁塗装中に配線をどうするかという話になり、施主さんのご希望でサドルバンドを外して元の配線色に戻すことになりました。

施工当初の電気業者さんが丁寧な仕事をしていて、シーラー(防水剤)処理がされていたため、ネジがまったく錆びておらずスムーズに外せたんです。こういったケースは本当に稀で、職人としてもありがたい限りでした。

ステンレス製のバンドとビスに交換、これも正解

どうせならということで、サドルバンドとビスをステンレス製に交換することになりましたが、これは大正解。

というのも、元々のバンドがスチール製だと、塗装しても時間とともに裏側から錆が出てきて、外壁に錆汁が伝ってしまうことがあるんです。見た目も悪く、せっかく塗装した外壁が台無しになってしまうケースも。

その点、ステンレスなら耐久性も高く、長く安心して使えます。ちょっとした部材の違いですが、こういう細かいところの配慮が、のちのちの満足度を大きく左右します。

細部までこだわると、塗装の仕上がりが変わる

外壁塗装は「色」や「艶」だけでなく、こういった細かい部分の仕上げや処理が、全体の印象を大きく左右します。

電気配線を塗るか塗らないか、バンドを交換するかどうか、こうした判断は正解がひとつではありませんが、「仕上がりの美しさ」「長持ちさせる工夫」「将来的なトラブルの防止」という観点から、丁寧に考えていくことが大切です。

外壁塗装を検討している方は、ぜひ配線まわりにも目を向けてみてください。小さなこだわりが、大きな満足につながるかもしれません。

外壁や屋根の塗り替えから、塗装と合わせた内装工事まで幅広く対応しております。お気軽にご相談ください。

目次