今回お話をさせていただくお客様宅は築12年になるお宅で、家にはこだわりを持っていらっしゃったため部分的に素材が違う外壁をお使いになられていました。
それぞれの外壁材に対しどのような塗装をしたのかについてご紹介をさせていただきます。
塗装において気を付けたこととは
外壁塗装において大事なことは、素材に合った塗料を使用するということです。建物には様々な素材が使われているためそれらの素材に合わない塗料を使用してしまっては一時的に綺麗になったとしても、素材が次第にダメージを受けたり塗料の効果が得られず建物の劣化を総合的に早めてしまう可能性もあります。
しっかりと素材を見極め、素材に合った塗装をすることで建物の劣化を阻止することが可能になります。具体的に得られるメリットや効果としましては・耐久性の向上・美観の向上・機能性の向上などがあります。
お客様宅では、外壁材の一部と屋根材に化粧スレートという素材をお使いになられていました。
外壁と屋根が同じ素材ならば、同じ塗料で塗装してもらえるのか?と疑問に思われるかも知れませんが、外壁には外壁の塗料を使用します。
なぜ同じ素材にも関わらず塗料を変える必要性があるかと言いますと、屋根の塗料と言うのは勾配がある場所に対して塗りやすいように作られていて勾配のない垂直な場所に塗るようには作られていないというメーカーの意図があります。
ですから、いくら同質の素材であっても同じ塗料で塗ることは出来ないのです。
また、お客様宅の外壁の写真を見ていただけるとお分かりのように窓枠から黒い線のような雨だれが発生しています。
お客様はこの汚れを大変気にされていましたので「濃い色にして汚れが目立たないようにしてほしい」という色のご要望をいただきました。
汚れが付きにくく、尚且つ化粧スレートにも使用できる塗料として今回菊池がご提案をさせていただいた塗料は、水性高機能エコ塗料として人気の高いナノコンポジットWです。
ナノコンポジットWは汚れにくさや塗膜の変色を防ぐ効果が期待できる塗料となっていますのでお客様のご要望にもお応えできる塗料の為採用させていただきました。
中塗りと上塗り塗料に使用したナノコンポジットWの機能をしっかりと発揮するためにも重要なポイントは下塗り塗料選びになります。下塗り塗料にはミズタニ高密着シーラーという水性シーラーを採用しました。
ミズタニ高密着シーラーの効果は下地の状態を整え、塗膜の密着性を高め塗膜の剥がれを防止をする機能が期待できます。塗料には相性があり適切な組み合わせで塗装をすることで効果をしっかりと発揮することができるため塗料選びと塗る素材を見極めるということが大事なポイントになります。
こちらの写真は外壁上塗りの様子です。
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異なった素材の家の塗装
お客様宅の外壁は化粧スレートと南面だけはモルタルを使用されていました。他にも塗装をさせていただく駐車場内はコンクリート使用になっていましたので、同じ建物ですがそれぞれ素材が違った創りになっていましたので素材に合った塗料を使用させていただきました。
モルタルに対しては化粧スレート同様ナノコンポジットWを採用させていただきましたが、下塗り塗料にはナノコンポジットシーラーⅡを使用いたしました。
コンクリートに対してはランデックスコートFC特殊工法というコンクリートに適した施工方法を採用しました。ランデックスコートとはコンクリートの劣化から保護する半透明カラーの仕上げ剤のWS疎水剤とFCコートを使用した特殊工法です。表面を自然な形で再現するパターン付けを行います。
劣化や汚れなどで傷んだコンクリートも職人の丁寧な作業によって綺麗に蘇ります。
ランデックスコートの施工動画がありますので合わせてご紹介します。
関連動画 黒ずんだコンクリートが新築のように
ご要望に応える塗装を
お客様からいただいたご要望には出来る限りお応えするため日々塗装職人は邁進してまいります。
今回のお客様宅の塗装が無事に完了し仕上がりにもご満足いただけて大事なお住まいを守るお手伝いをさせていただけたことに見積担当菊池も職人も大変光栄に思いました。
塗装職人はこれからもお客様のご要望に寄り添いながら大事な建物を守るお手伝いを精一杯させていただきたいと思います。部分的な塗装工事から大規模塗装工事まで幅広く対応をさせていただいております。家のことでお困りなことや分からないことなどがありましたらお気軽にお問合せください。
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