外壁塗装

外壁塗装における「品質の違い」とは?

外壁塗装は、使用する塗料にある程度の品質差がある一方で、「工事全体の品質」を明確に定義する基準が存在しないため、施主様にとっては判断が難しい工事のひとつです。実際の仕上がりは、職人の技術や施工部位ごとの処理方法、建物の構造、下地素材など、多くの要因によって左右されます。以下では、外壁塗装の品質を左右する6つの主な要素についてご紹介します。

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1. 塗料の選定

外壁塗装と聞くと、多くの方がまず注目するのが「塗料の種類」です。無機塗料、フッ素塗料、ラジカル制御型塗料、シリコン塗料など、それぞれに耐久性や機能性に違いがあります。また、水性か溶剤かといったタイプの違いも、仕上がりや環境への配慮に影響します。ただし、重要なのは「今の建物にとって適切かどうか」という点です。たとえば、外壁にクラックやカビなどの劣化症状がある場合、単に「超耐久」というキャッチフレーズに飛びつくのではなく、それに適した塗料を選ぶ必要があります。

2. 外壁素材(下地)

戸建て住宅の外壁は、主に「サイディング」「モルタル」「ALCパネル」の3種類に分類されます。これらの素材によって、適した下塗り塗料も異なり、塗料の密着性に大きく関わってきます。さらに、同じ素材であっても、立地環境や劣化の度合いによって最適な下塗り材は変わります。的確な下塗りを行ったうえで、相性の良い上塗り塗料を選ぶことが、長持ちする塗装につながります。

3. 施工部位ごとの処理

塗装工事では、外壁以外の「付帯部」の仕上がりが全体の耐久性に大きく関係します。たとえば「軒天」「破風」「鼻隠し」「雨戸」「鉄部」「木部」などは、動きが多く、構造的にも劣化しやすいため、手を抜けないポイントです。付帯部は細かく複雑な形状をしていることが多く、ここで職人の腕が試されるとも言えます。外壁ばかりに目が行きがちですが、こうした部位の丁寧な仕上げこそ、全体の品質を左右します。

4. 塗装工法

外壁塗装には主に「ローラー工法」と「吹き付け工法」があります。リフォーム時の塗り替えではローラー工法が主流で、耐久性・仕上がりの面で優れた選択肢です。ただし、新築時に施された「多彩吹き仕上げ」や「パターン付け」を再現したい場合は、追加の技術や材料が必要になることもあります。特にハウスメーカー系住宅(ヘーベルハウス、セキスイ、大和ハウス、三井ホームなど)は、初期の仕上げにこだわりがあるため、工法の選択には注意が必要です。

5. 色選びと全体のバランス

色は見た目の印象を大きく左右し、塗装の満足度にも大きな影響を与えます。外壁と付帯部の配色バランスだけでなく、サッシや玄関ドア、屋根との調和も含めてトータルでの色設計が重要です。特に急勾配の屋根や、ツートンカラーを希望される場合には、色見本だけで判断せず、カラーシミュレーションなどを活用することで失敗を防げます。色は住まいの印象だけでなく、心理的な効果にもつながるため、慎重な選定が求められます。

6. 職人の技術と意識

塗装の品質を決定づける最後の要素が「職人の技術力と丁寧さ」です。国家資格を持っているかどうかはひとつの判断材料ですが、それ以上に重要なのは、現場での経験と責任感を持っているかどうか。資格があれば必ず上手とは限りませんが、少なくとも資格取得に至るまでに努力してきたという点は信頼の根拠になります。実際には、下地処理の丁寧さや、塗膜の厚みの管理、細部への配慮など、見えない部分に差が出るのが「職人の質」です。  

外壁塗装を行う理由

一軒家のサイディング外壁を下塗りしている職人の様子

防カビ・抗菌効果

高圧洗浄で十分にカビや藻を落としながら、防藻・防カビ機能入りの塗料によってカビや菌の繁殖を制御し見た目も外壁をきれいに保ちます。

節約効果

遮熱や断熱塗装を使用しすれば冷暖房費の節約にも貢献します。断熱塗装は「外気温を遮断」、遮熱塗装は「太陽熱を反射」して室内温度の上昇を抑制します。世田谷区も含めた多くの都内の自治体では脱炭素に貢献する断熱や遮熱塗料を使用すれば補助金ができる制度もあります。

外壁塗装で気になる4つのポイント

費用面

塗装職人の見積書

安さだけにとらわれないようにする

価格面を重視するなら外壁塗装の一括見積りサイトを使うのも手ですが、塗装職人・東京店の外壁塗装は低価格ではないものの必ず一級塗装技能士が施工をし品質に徹した作業をしています。

複数社から見積もりを取る

複数の施工会社から見積もりを取得することで相場を把握しやすくなる一方、数字だけでは品質を図ることができないのも外壁塗装の特徴です。塗装職人・東京店では、施主様が見積り依頼をする前提条件として業者に求める要素が強い「実績」「国家資格」「創業年数」の3つを備えています。

追加費用が発生する可能性があるかどうか確認する

最初はお手頃価格に契約し、次々と追加工事が発生する営業方法をとるような工事も存在しますが、例えば大工による腐食部修理などの必要な工事をスキップさせて仕上げてしまう工事も問題です。通常は追加工事が発生しないための見積もりのため、例外ではありまずか塗装職人・東京店では、品質を追い求めたい施主様のご意向に沿うため補修工事などの追加工事の発生もご納得いく説明のもと透明性のある手順を踏んだ施工をさせていただきます。

工事期間

塗装職人の工程表

綿密な打ち合わせで進める工事工程

あまりにも工事期間が短い工事にも注意が必要ですが、長期間足場を組まれた工事も生活に影響を及ぼします。外壁塗装は家の仕様や工事種類によって「塗装の職人」「シール職人」「防水職人」「屋根職人」「大工」などそれぞれの専門の職人が入ります。塗装職人・東京店では隙間のない効率的な工事を進めるため、各専門の職人と綿密な打ち合わせのもと行程を組み工事進めています。

天候の影響

外壁塗装の施工品質において重ね塗りごとの乾燥時間は重要です。雨だけでなく風などの天候や気温などに気を配りながら無理のない作業をする一方で、着実に行程を守りながら作業を進めていきます。

近隣への配慮

足場資材を積んだ足場屋のトラックと交通誘導員が立っている様子

外壁塗装でご近所に影響を及ぼすのは、足場作業時に発生する組立音や高圧洗浄時のエンジン音のほか塗料や洗浄水の飛散です。作業音は防ぐことは困難かもしれませんが、事前にご近所のあいさつは徹底しご理解のもと工事着工と進みます。都内の住宅は狭小地の都合で境界での足場作業にも影響を及ぼしてしまう場合がありますがいずれもトラブルにならないように徹底した配慮の上で施工をします。

総合的な一級の技

塗料・日本ペイントファイン4Fセラミック3分艶

マナー

マナーが良い職人は、プライドも持ち合わせ技術的にも優れた職人というのはあながち間違いではありません。弊社職人も同様に現場の整理整頓やご近所に迷惑をかけない作業車両の配置など、施工以外のことに関してもマナーを守りながら作業しています。

安全管理

足場を組んで高所で作業する以上安全管理は外壁塗装を行うためにも重要な要素です。「ペンキを飛ばして汚してしまった」「強風で外壁に足場がぶつかって損傷した」「材料が落ちて人を傷つけた」などの工事損害保険による事故対応の備えも、外壁塗装の品質のうちです。

報告

工事が適切に進められているのか作業状況を随時報告いたします。また質問や懸念がある場合も即座に対応することで工事期間中も安心して工事をお任せいただいています。仮に工事後に問題が生じたとしても対応可能な準備が整っている場合で都内近郊であれば、店舗の世田谷区から即座にお伺いご対応させて頂きます。

保証

塗装職人・東京店では、理由を持たせ事実上保証しない大きい数字の保証年数ではなく最高10年保証の中で万が一弊社の仕事に問題があれば、完全な責任を持って対応いたします。

外壁塗装に最適なタイミングを見極める

戸建て住宅の外壁塗装が必要になる時期は、以下のような状況やサインがあります。ただし、使用されている塗料の種類や建物の状況、気候や環境によって、塗装の寿命が異なることがあります。

経過年数

弊社のお客様の外壁塗装をするタイミング的な築年数は12年~15年が多いです。家の構造や外壁や屋根材などを含めた各付帯部の素材、新築時の塗装などの状況により必ずしも築年数だけで、塗装のタイミングが計れるわけではありませんが、やはり一番大きな指標として築年数を見ることが多くなります。

色褪せ・チョーキング

外壁劣化症状・チョーキング

外壁に手をこすって粉のようなものが付着していたらそれは塗料成分中の顔料が樹脂の上に浮き出てしまう現象のチョーキングです。チョーキングは外壁が紫外線によって劣化し、色が褪せたり粉のような成分が表面に現れます。特別な緊急性はありませんが、塗装時期のサインの指標としてとらわれることがあります。

ひび割れ

モルタル外壁・クラック発生

サイディング外壁の場合はボードとの継ぎ目である目地やサッシ廻りなどに打っているシール材(コーキング)が、日光をよく浴びる側面を中心にしてひび割れてきます。モルタル外壁の場合は家の構造や地震などの自然災害などで発生することもありますが、新築時の感想過程においてのヘアークラックなどがあります。いずれも割れ幅が大きい場合は早めの塗装を心がけましょう。

カビ・藻類の発生

サイディング外壁・全体的に藻やカビの発生

外壁にカビや藻類が発生している場合、外観的な見た目な問題はありますが緊急的な問題はほぼ無いと考えて問題ありません。ただしセメントと繊維質を圧縮して製造されたようなクラックがある窯業系サイディングの場合では、湿気がいつまでもクラック内に残ってしまいクラック被害を大きくさせてしまう原因にもなりかねないため早めの外壁塗装をお勧めします。

雨だれ汚染

窓やサッシ周り・黒い筋の雨だれが発生

窓などのサッシ上部やひさしなどにたまったほこりなどが雨によって洗い流され、雨だれ汚染として外壁に黒い筋などが残ります。外観的なイメージが損なわれてしまいます。

施工事例