今回工事のご依頼をいただいた場所はビルの一階で代々美容室を営まれているお客様からでした。
見積担当松尾が現調へお伺いした際にお客様から一枚の写真を見せていただきました。そこでお客様から『お母さんが建てたばかりの新築の頃に戻したい』というご希望があって今回塗装工事を依頼してくださったことなどを教えていただきました。
内容を詳しくお聞きしたところ、お客様のあとに後継ぎがいないためご自身の代で最後になるとのことでこちらの美容室を『最後にお母さんのほうへ戻したい』というお客様の思いが込められていました。
お客様の思いを実現するため、お客様とお母さまの大事な思い出の美容室を蘇らせるため早速松尾は各職人たちとの打ち合せに動き出します。
立地環境の課題
お客様の美容室は真ん中の建物になりますが、両隣との間隔を見ていただくとお分かりだと思いますが人一人通れるのがやっとなほどの間隔しかありません。
しかし、このような限られた間隔であってもプロの足場職人は打開策を考え建物に合った最適な組み立てを実現させます。まず足場職人がやることは足場を組む前の周辺物のチェックです。
足場をどのように組み立てるか、障害物の有無、破損しているものが無いかなど細かくチェックしていきます。足場の邪魔になりそうな物は事前に撤去していただく場合もあります。
次に気を付けなければいけないのは電線です。足場は金属でできているので屋根付近の高い位置で万が一電線と足場が接触してしまったら感電してしまう恐れがあります。危険を防ぐために電線防護管という黄色いカバーを電線に取り付けます。
実際に足場組み立て後の様子です。電線防護管も取り付け安全対策もしっかりしています。お客様宅のご近隣のご協力があり無事に足場を組み立てることができました。
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着手してから出てくる次の課題とは
美容室の入り口の左側に見える窓枠が傷んでいるため、お客様のご希望で新しく作り直すことになりました。こちらは施工前の状態です。
窓枠を撤去していると窓枠部分の木がぼろぼろとほぐれていたため詳しく見てみるとやはりそこにはシロアリが大量に発見されました。その範囲は壁の下地である間柱も全部シロアリに喰われている状況でした・・・。
このままシロアリを放置するわけにはいかないため緊急でシロアリ駆除をすることになりました。(お客様へはすべてご報告の上作業をさせていただいております)
シロアリに喰われている部分は全て取り払ってからシロアリ駆除作業をすることに。
実はお客様宅は鉄骨造でしたがなぜ今回シロアリの被害に遭われたのか、その要因についてご説明します。
確かに鉄骨自体にはシロアリは寄ってくることは無いのですが家の土台や地面にふれている部分には木材が使われていることがあるため一階という雨が溜まりやすく湿気やすい環境であったことが原因に考えられました。
シロアリ駆除に入る前に撤去した木部箇所に新しい壁下地を設置しました。
ここからはシロアリ駆除のプロが薬液を塗布していきます。
シロアリは一度駆除しても後で移動してきて再度被害に遭ってしまう場合も有りえるため駆除と同時に予防対策もしていきます。ガス状の薬剤を注入していきます。
この作業によって見えない外壁の裏側まで薬剤が浸透していきシロアリを予防することができます。
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塗装前には修理箇所を確認
お客様宅では塗装や防水工事以外にも修理のご要望をいただきました。修理が必要な箇所などがある場合は塗装前の前に直してから塗装をさせていただいております。
せっかく綺麗に塗装で仕上げた後ですと、傷が付いたり汚れが付いてしまう恐れがあるからです。
お客様宅では二階の外壁部分に穴が開いてしまっていてその穴に頻繁にハトの出入りがあるということでお客様はお困りでしたので、対策として今まではカラスの飾りを付けて対応をされていたそうです。(飾りの効果はしっかりあったそうです)
しかし、今回塗装をするにあたりこの穴を塞いでほしいというご要望があったので大工職人によって穴を塞ぐ作業をさせていただき、この上に塗装をしてしっかり保護をしていきます。
他にも傷みがはげしい箇所についても修理補修をさせていただいています。こちらはエアコンホースになりますが、保護テープが傷んで場所によってはむき出しになっていて危険なため新しく保護テープを巻き直す作業をさせていただきました。
お客様は美容室を営んでいらっしゃるので設備関係の管が様々ありました。その中の冷媒管ですが、本来であれば断熱材で保護が必要なのですが経年劣化や鳥が来てぼろぼろになってしまっていたとのことでした。
新しい断熱材を取り付けテープで固定をしてしっかりと保護をさせていただきました。
このように外壁塗装の前に必要な修理や補修を済ませておくことでより綺麗な仕上がりとなり、家の状態も同時に良くなるため一緒に行うことをおすすめしております。
次回は外壁塗装と付帯塗装についてお話させていただきたいと思います。