【2024年度版】杉並区の屋根塗装・外壁塗装助成金(補助金)

杉並区民を対象にした、屋根の遮熱塗装と外壁塗装に対する助成金があることをご存知でしょうか。

エコ住宅促進助成」という制度です(正式名称「杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成」)。

本制度は二酸化炭素排出が無い、あるいは少ないエネルギー機器の導入経費を区が助成するという制度です。

助成には「断熱改修等省エネルギー対策助成」という区分が設けられていて、屋根や外壁への「高日射反射率塗装」もその対象に含まれています。

遮熱塗装と一般的な塗装の違い

屋根・外壁に遮熱塗料を使用することで、真夏でも屋内の温度の上昇を低減できます。それによってエアコンの温度設定を過度に下げる必要性が無くなるなど、「省エネルギー化」に寄与することになるのです。

この記事では、杉並区の「エコ住宅促進助成金」制度の概要と、遮熱塗装で助成金を受け取るまでの手続きについて説明いたします。記事の内容は杉並区のホームページで公表されている内容を、屋根・外壁工事のみに特化して分かりやすくまとめました(ホームページだけでは情報がやや不足していたり、少し分かりづらい内容も区役所に電話で問い合わせた内容を盛り込んでいます)。

杉並区の高日射反射率塗装に関する助成金は、近年利用しやすくなっています。ただし、助成金は年度の予算が決まっているので、予算を使い切った後は申請できません(2023年度は7月末で一度予算がなくなりましたが、途中で追加予算となりました。今年度は前年と比較して予算が倍になっているとのことです)。屋根や外壁の塗装をご希望の方は、この記事を参考に、早めの申請をご検討ください。

2022年度から屋根塗装のみだった助成対象が外壁塗装にも広がりました。また、それまでは窓口のみだった申請方法が、2023年度からは郵送でも可能になりました。

助成事業の概要

補助金の金額

屋根・外壁を合わせて、限度額15万円(導入経費の20%)

対象者

杉並区内建物に塗装する杉並区民の方(詳細は後述)

対象となる施工

高日射反射率塗装(屋根・外壁)

申請受付期間

2024年4月10日~2025年1月31日まで

完了報告締め切り

2025年3月19日(必着)

書類提出先

杉並区役所 環境部 環境課 温暖化対策係(西棟7階)
電話番号:03-5307-0672(直通)
【受付時間】平日午前8時30分~午後5時まで

「エコ住宅促進助成」に関する問い合わせ先

〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1-15-1
電話番号:03-3312-2111(代表)
FAX:03-3312-2316

※ 詳細は杉並区ホームページ

交付申請の要件

助成金の交付申請の要件は、下記の項目を満たした工事であることです。

  1. 塗装工事の3週間以上前の申請であること
  2. 高日射反射率塗装であること
    • 国内の第三者機関における日射反射率測定値が近赤外線領域において50%以上の未使用の塗料で、既存建物に施工すること。屋根立ち上がり部分を含む太陽光熱が反射する居室上の屋根、屋上部分、または外壁に施工すること。
  3. 申請者、契約者、支払者が同一人であること
  4. 2025年3月19日までに完了報告に必要な書類がすべて提出できること
  5. 施工した屋根や外壁は、10年の耐用期間中、適正に管理すること
  6. 国・都の助成と併せて申請できるが、合計額が助成対象経費を超えないこと(区の助成金+国・都の助成の額≦助成対象経費)

申請対象者(詳細)

以下に該当する方が、申請の対象者となります。

  • 杉並区内建物に施工する杉並区民の方
  • 杉並区外に居住で完了報告までに杉並区民になる方
  • 賃貸住宅を所有する方(区民が区内に建物を所有していること)

※ 各種法人、個人事業主、区内管理組合、管理者、町会、自治会、商店街組合等、も申請可能。詳細は杉並区ホームページへ

提出する書類

杉並区役所ホームページとPDF資料の内容から、屋根・外壁塗装に必要なものだけにまとめました。これらの書類を揃えて申請と完了報告を行います。

参照元情報

申請時

基本的な書類

  • 申請者の本人確認書類(写し)
    • 杉並区に居住していることが確認できる書類(有効なもの)
    • 運転免許証、マイナンバーカードの表面(裏面は不要)、住民票の写し(続柄、本籍、マイナンバー記載不要)、健康保険証、など
    • 社会保険証やパスポートなど「住所」が手書きのものは不可

施工に関する資料

  • 使用塗料のパンフレット・カタログ(写し)
    • 表紙等メーカー名が確認できる部分
    • 申請する型式や工事概要(第2号様式の2)に記載した導入要件を満たしていることが確認できる部分のみ提出する
  • 契約書または見積書(写し)
    • 導入する塗料などの金額の内訳が分かるもの
    • 宛名が申請者(苗字のみ不可)のもの
  • 建物全景または現況のカラー写真(撮影日入り):撮影日は手書きOK
  • 施工予定箇所のカラー写真(撮影日入り):屋根写真が申請時に提出できない場合は完了報告時に提出する、撮影日は手書きOK
  • 第三者機関による性能証明書:日射反射率50%以上の塗料と分かるもの、いずれか
    • (財)日本塗料検査協会、建材試験センター発行の試験結果報告書(写し)
    • (環境省)環境技術実証事業(ETV事業)ホームページの実証済み技術一覧から申請する塗料が分かる対象範囲を印刷したもの
  • 施工箇所が分かる平面図または立面図(写):外壁の場合は立面図 ※塗布面積の計算式は不要

完了報告時

  • 完了報告書(第13号様式)※ 区役所から郵送される
  • 交付請求書(第16号様式)※ 区役所から郵送される
    • 日付欄は記入しない
    • 振込口座は申請者の本人名義口座に限る
  • 領収書
    • 申請者が助成対象費用を支払ったことが分かる記載が必要
    • 領収書に但し書き(助成対象費用)の記載または領収内訳書を添付すること(必ず発行元に依頼する)
    • 宛名に申請者のフルネームが記載されていること
  • 出荷証明書の写し(申請した塗料の品名と塗料色が分かるもの)
  • 塗装に関するカラー写真(撮影日入り、手書き可)
    • 塗装前の塗装缶写真(塗料の品名と塗装色が分かるように撮影する)
    • 塗装中または塗装後の塗装缶写真(塗料の品名と塗装色と缶を開封したことが分かるように撮影する)
    • 塗装後の屋根・外壁の写真

書類提出に関する注意点

書類作成時は、以下の点にご注意ください。

  1. 申請者、施工の契約者、施工の支払者(領収書)、振込口座の名義人は全て同一人でなければならない(フルネームを記載する)。
  2. 交付申請と完了報告は、同じ印鑑(朱肉を使用するもの)を使用する。
  3. 消えるボールペン、鉛筆、砂消し、修正液等は使用不可。修正は二重線で消す。
  4. 書類はすべてA4サイズ(現像写真はA4用紙に貼付)で提出する。

なお、「代行者」として施工業者を立てずに、お客様ご自身で助成金の申請をすることは可能です。ただし、杉並区役所に問い合わせしたところ、代行者を立てずに申請される例は非常に少ないそうです。「一般の方では書類を揃えることや、面積を正確に測ることなどが難しいから」とのことでした。

必要な書類の一覧は前述しましたが、やはり自力で全て揃えるのは難しいかと思われます。本制度は、施工業者のサポートを受ける事を前提でご利用頂く方が現実的です。

郵送の注意点

書類を郵送する場合は、下記の点にご注意ください。
参照元情報:郵送に関する注意点(郵送のご案内)

  • 施工の3週間前までに提出する(GWや年末年始は注意が必要)。
  • 締切日必着(完了報告は2025年3月19日まで)
  • 郵便事故防止のため記録の残る方法で郵送する(レターパック、特定記録、簡易書類など)
  • 書類に不備があった場合は返送されない(再送か窓口に行く必要がある)
  • 申請書類を数件まとめて提出する場合は1申請ごとにクリアファイル等に入れて混ざらないようにする(申請数と申請者が分かる一覧を添える)
  • 提出した書類は返却されない(申請者用の控え・コピーを必ず手元に残す)

助成金申請→振り込みまでの流れ

助成金の申請から、振り込まれるまでの流れは下記の通りです。
※「代行者」を指定する場合です。

STEP
業者の選定(お客様)

お客様が、施工業者を選定します。本助成金制度を利用する場合、いくつかの業者から見積もりを取りましょう。本補助金制度では、塗装業者を「代行者」に指定できます。

代行者とは、書類作成や杉並区役所とのやり取りを一任された者のことです。助成金の申請には、業者でないと準備するのが難しい書類が多いため、一般の方が個人で申請するのは困難が伴うケースがあります。代行可能な業者、書類作成ができる業者を選択するのが無難です。

STEP
お見積りを取る&スケジュール確認(お客様→業者)

施工業者に見積りを依頼し、施工箇所を確定した上で見積書を受け取ります。この「見積書の写し」が申請の際に必要になります。助成金の申請は、工事開始の3週間前までに行う必要があります。また、期限までに完了報告が行えるように、スケジュールを調整しましょう。

また、その際に助成金申請の「代行者」をどうするべきか、施工業者と話し合いましょう。施工業者に「代行者」になってもらうためには「確認書(第4号様式)」の提出が必須です。確認書の中にお客様情報と代行者の記入欄に記入し、区役所に提出しましょう。

STEP
申請書等の提出(お客様→業者→区役所)

申請に必要な書類一式を、杉並区役所に提出します。業者への代行を依頼している場合は業者が提出します。

STEP
助成金交付決定(区役所→お客様)

申請をしたのち、区役所で審査が行われます。3週間程度の審査ののち、助成金交付が決定した後に必要書類一式(助成金交付決定通知書、完了報告書、助成金交付請求書)が区役所からお客様に郵送されます。

完了報告書と助成金交付請求書は、お客さまが必要情報を記入の上、代行者にお渡しください。

STEP
施工の実施(業者)


申請が通ったことを施工業者に伝えてください。施工業者は施工を開始します。助成金交付決定通知書を受領した後に施工を開始する必要があるので注意が必要です。

施工中に工事の内容に変更や中止が生じた場合には、別途手続きが必要です。変更内容や変更後の工事費の確認などはお客様と塗装業者の間でしっかりと行う必要があります。

STEP
完了報告書等の提出(お客様→業者→区役所)

完了報告の書類一式を提出します。

STEP
助成金交付額確定通知書の送付(区役所→お客様)

区役所に提出した完了報告書等の審査が行われ、問題が無ければお客様のもとに「助成金交付額確定通知書」が送付されます。

STEP
助成金の交付(区役所→お客様)

完了報告時に提出した「助成金交付請求書」に記載された口座に助成金が振り込まれます。「助成金交付額確定通知書」が届きますので口座の入金額に間違いがないかどうかご確認ください。

完了報告から振り込みまでは、約1ヵ月程度かかります。

弊社のサポート内容

本助成金制度では、弊社のような塗装業者を「代行者」として申請していただくことで、塗装工事と共に各書類の準備や区役所とのやり取りも、業者に依頼できます。

助成金の申請に必要な書類は多く(詳細は後述)、その中には工事に使用する塗料の性能証明書や作業前後の写真など、塗装業者でないと用意が難しい書類がいくつかあります。そのため、書類作成などの代行を引き受けてくれる塗装業者を選ぶことをオススメします。

ただし、申請書類にはプライベートな情報が含まれるため、業者には「必要書類の作成だけ」してほしいというご要望があるかと思います。弊社「塗装職人」では、お客様のご要望に合わせて、下記1・2、どちらかのサポートをご指定頂けます。

1)申請書類の作成と申請代行

代行者を弊社にご指定頂くことで、弊社が代行して杉並区役所に書類を提出いたします。ただし、お客様にてご用意頂く書類も複数ございます。

2)申請サポート【おすすめ】

プライベートな情報を含む書類をお客様にご用意いただき、杉並区役所への提出もお客様ご自身に行って頂きます。区役所に提出する申請書類のうち塗料の性能証明書など、塗装会社でないと用意しづらい書類の用意のみを弊社が担当するサービスです。

弊社では、無料でお見積りを承っています。弊社に施工依頼をご検討されているお客様は「お問い合わせ・見積もりフォーム」よりご連絡ください。

遮熱塗料を動画でご紹介

屋根への遮熱塗装は、屋内に届く熱を下げるのに効果的です。遮熱塗装による効果をサーモグラフィーで確認した動画をご紹介します。

杉並区の施工のご紹介

弊社塗装職人では、杉並区内のお客様の施工も承っています。
下記は杉並区のお客様のご自宅のモルタル外壁を明るい色に塗り替えた施工の事例です。