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雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場③

By 2024年5月2日5月 10th, 2024スタッフブログ, 菊池

最終更新日:2024年5月10日  公開日:2024年5月2日

今回工事をさせていただいたお客様宅は、10年前に他の業者で塗装工事をされたのですが、今回新たに雨漏りのご相談と外壁の塗装をご検討されて弊社にお見積のご連絡をくださいました。

前回までのブログでは、現地調査の様子やシーリング工事の施工手順やその必要性についてご紹介させていただきました。

今回は引き続きお客様宅の工事内容をご紹介いたします。

前回のブログも合わせてご紹介しておりますので、よろしければご覧いただければと思います。

関連記事 雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場②

雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場②

工事中に発覚した木部の腐食

今回のブログのタイトルでもあるように、実はお客様宅の工事をしている最中に軒裏(軒天)部分の木部に腐食が発見されました。

木部の腐食に気付いたのはシーリング工事の施工中でした。

職人からの連絡を受けた菊池も直ぐに現場へ駆けつけ、問題の箇所を実際に触って確かめたところ指の力で簡単に押せるほどに柔らかくなってしまっていました。

少々画質が粗いので申し訳ありませんが、触っているところが凹んでいるのが確認できますでしょうか。

塗装職人の営業担当として長く現場に携わっていると、今回のような補修工事が必要な現場に出くわすことは珍しくは無いのです。

建物内部の腐食原因の多くは雨水や湿気が考えられます。特に雨水の侵入は建物にとってマイナス面しかなく、雨水が入り込む期間が続くと建物を支えている内部に致命的なダメージを与えかねません。

今回のお客様宅の場合も、腐食部が工事中に見つかったことが幸いであり大難が小難になったと思います。万が一底が外れてしまっていたら建物は今よりもっと大きなダメージが加わり工事も大掛かりになっていたことが想像できるからです。

お客様にとっては予想外の事態となってしまい、追加工事ともなれば予算も時間も増えてしまう結果になるのですが、弊社が工事のご依頼をいただいたからには最善の工事をして長持ちする家をご提供するということを大事にしています。

もちろんお客様の同意があってこその工事ですので、本当に必要な工事をご提案させていただき、ご納得いただいたうえで弊社は最後まで責任を持って工事を行わせていただいております。

関連記事 バルコニーの雨漏り工事を行うための段取りとは 先行足場の解体について

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関連動画 木部補修をしないまま外壁塗装をしても耐久性は維持できない

補強と補修工事

既存の軒裏を外して内部を確認する許可をお客様から得たうえで、大工班の手によって軒裏を外して中の様子を確認していきます。

こちらが実際に外した時の写真です。長い間雨水に晒され続けた結果、軒裏全体が湿気でボロボロになってしまっていました。

今にも外れてしまいそうな箇所もちらほら見受けられます。もう少し発見が遅ければ、崩落の危険性もあったかも知れません・・

菊池もしっかりと内部の現状を確認した後に、お客様にはご自宅の今の状態をお伝えさせていただきました。

追加工事になるとやはり気になるのが日程や予算的なことです。

お客様がご無理のない範囲でご希望された箇所を施工させていただくことを前提に、これまで行った工事の流れの説明や、追加工事を行う際にどのような工事が必要になってくるかといったことを丁寧にご説明させていただきました。

お客様がご理解ご納得した結果、今回の工事で補修も合わせて行うことになり新たにそちらの段取りを組むこととなりました。

水の侵入路

では一体どこから水が入り込んでいたのか・・

建物の構造を熟知している大工班(弊社と長い付き合いのある大工)の調査によると、バルコニーのタイル目地に経年劣化でできてしまった小さな隙間から水が入り込んでいたことが分かりました。

足場に登り近寄って見てやっと分かるほどの隙間なので、普段の状態で発見することは非常に難しいと言えます。

 

タイル目地の隙間を埋める作業では、シーリング材を使用しました。

シーリングは目地周りの防水性を高め保護する役割があるほか、外壁の部分的な補修にも活用されます。

他にも水の進入路となる隙間が無いか、入念な確認を行っていきます。

下の動画では、タイル目地のシーリング作業内容を紹介しています。合わせてご覧ください。

関連動画 タイル目地のシーリング

手際よく確実な補修工事

先ほどもお話しましたが追加工事が発生してしまった場合、工事の日数も必然的に増えてしまいます。

そうなると、お客様宅だけではなく近隣の方々への配慮も十分気を付けなければいけなくなります。

お車移動をしていただいていたり、お隣の敷地内に足場の越境をさせていただいている場合は特にです。

丁寧な工事を行うことはもちろんですが、手際よく工事を行い必要以上に工期を延ばさないという努力を致します。

腐食が進行していた部分を丁寧に切除して、補強のための新しい資材を組み込みます。

ケイカル板がしっかりとはまるように調整を行い、固定していきます。

職人の迅速な対応により、大幅に工期が延びることなく無事に軒裏の補強・補修工事は完了しました。

関連記事では、弊社で行っている大工修理の工事内容についてをご紹介しておりますので、よろしければ合わせてご覧ください。

関連記事 傷んだ腐食木部は大工修理後に塗装をします

大工・板金工事

塗装と合わせて家に必要な補修を

建物の劣化や傷みは症状が出てから手を打つという方が大半ではないでしょうか。

もちろんそれが悪いとか良いという話ではありませんし、建物の傷みにすぐ気づけない場合もあると思います。

建物というのは資産価値もありますし、何よりも住まれている方が快適に安全に暮らせることを目的としています。

もし、何かのタイミングで綻びや傷みを発見した場合は、出来るだけ先送りにせず信頼できる業者にご相談されることをおすすめ致します。

弊社では、塗装と合わせた補修のご相談も承っております。専門の職人が工事に携わりますので、お客様がご満足いただける工事内容をご提案し、実現させていただきます。

関連動画 傷んだところはガッチリ直して塗装する。