Skip to main content

雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場②

By 2024年4月19日スタッフブログ, 菊池

最終更新日:2024年4月19日  公開日:2024年4月19日

今回のブログでは、10年前に他の業者で塗装工事をされたのですが、今回新たに雨漏りのご相談と外壁塗装をご検討されて弊社にお見積のご連絡をくださったお客様宅の続きの工事内容をご紹介いたします。

関連記事 雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場①

雨漏りのある家・・工事中に木部の腐食が発覚した現場①

塗装前に行う工事とは

塗装は建物を保護する役割があるため、建物にとって必要な工事がある場合には先に補修作業を完成させた後に塗装をするのが一般的です。

例えばお客様宅の場合、破風巻きが傷んでいることをお客様が気にされていらっしゃったため、破風に金属を被せる工事のご提案をさせていただきました。

金属板で保護しますから、長期間雨水から建物を守り、保護されることが期待できる工事となります。

破風巻き工事の工程は、まずガルバリウム鋼板を破風板の大きさに調整して切断・加工を施します。

建物のサイズに合わせて調整していますが、取り付けの際には微細な隙間が発生しないように、確実に取り付けしっかりと固定していきます。

合わせて塗装前に必要な付帯部工事について詳しいブログをご紹介いたします。

関連記事 塗装に伴う付帯部工事 細かな気配りが工事をスムーズに

塗装に伴う付帯部工事 細かな気配りが工事をスムーズに

お客様宅の屋根に関しては、塗装が不向きな材質であったため、屋根のカバー工法をご提案させていただきました。

こちらの工事も先ほどの破風巻き工事同様、ガルバリウム鋼板と呼ばれる耐久性の高い材質の屋根材を使用いたします。

既存の屋根材に付いている棟板金・雪止めを撤去します。カバー工法のメリットの一つに廃材の少なさがあげられます。

カバー工法の廃材となるのは棟板金ですので、廃材処分費用を抑えることが可能になります。

屋根に天窓が付いている場合は合わせて窓周りのシーリング工事も行い、防水機能をしっかりと保持します。

施工手順は前回のブログでご紹介させていただいておりますので、ここでは割愛いたします。

粘着性ルーフィング(防水シート)を既存の屋根材の上から貼り付けていきます。雨漏りを防ぐための重要な役割があります。

この時に防水シート同士に隙間が発生しないよう、貼り付け作業を慎重かつ丁寧に行っていきます。

防水シート貼りが完了したら、屋根材本体と雪止めを設置していきます。

急勾配の屋根には、職人が安全に作業をしやすいように屋根足場を設けます。屋根足場が必要になる勾配はおおよそ6寸以上が多いですが、現場の環境や屋根の形状により屋根足場の必要性を判断いたします。

足場クッション(緩衝材)を使い施工後の屋根に傷などが付かないよう保護します。

関連動画 屋根の雨漏り対策におすすめの工事費用150万円のカバー工法

少しの隙間が雨漏り原因に

前回のブログで少しご紹介していますが、お客様宅は少し特殊な構造をされていて、家の中に吹き抜けのようなスペースがありました。

その吹き抜けの中に室内と繋がった窓があるのですが、窓周りのシーリングが劣化し、防水機能が低下していたところに上からの雨水の影響で雨漏りが発生していました。

吹き抜けの真ん中あたりに正方形の窓がご確認いただけますでしょうか。

少しの雨漏りだとタオルで拭いたり、その場の応急処置で何とかなる・・という場合もあると思いますが、少しの雨漏りでもそのままにしておくのは、思わぬ事態に繋がる可能性もあるため注意が必要です。

雨漏りが発生してしまうと、雨水は室内だけではなく建物内部にも侵入する恐れがあります。

すぐに対処すれば修理費用なども高額にならずに済む場合でも、放置してしまうことで見えない内部が腐食を起こしていて高額な修理費用となる場合もありえるのです。

今回のように、窓周りのリーリングの劣化が原因である場合、シーリング専門の職人に修理してもらうことをおすすめいたします。

シーリングの技術と専門的な材料や道具を活かすことで、耐久性と性能をしっかり発揮することが出来るからです。

実際にプロの仕事内容を紹介している動画がありますので合わせてご覧いただければ幸いです。

関連動画 ALC鉄骨造のシール作業で一級技能士の技を見る

塗装工程の重要性

塗装の工程は高圧洗浄から始まり、ケレン清掃をし、下塗り中塗り上塗り(状態に合わせて工程が増える場合もあります)を行います。

弊社では下・中・上塗りの3工程を基本として、さらに建物の状態に合わせた施工を心掛けております。

高圧洗浄もただ水をかけるのではなく、強弱を意識し細かいところや裏側の汚れも丁寧に流していきます。

部位に合わせた道具を使い、手作業で丁寧にケレンを行います。高圧洗浄で落としきれない細かな汚れや、錆びもケレン作業により除去されます。

ケレン作業により、下地が滑らかになり、塗料と下地との密着度が増し、仕上がりの質が向上し、塗装の寿命を延ばすため塗装工事においてケレンは欠かせない作業と言えます。

ケレンで出た細かな汚れのゴミなどを、専用の刷毛で優しく払い落としていきます。塗装の職人が使用する刷毛の種類は様々あり、明確な数字で定義することは難しいです。

毛の種類・形状・用途・硬さなど様々な基準により分類されているからです。

職人はこれらの刷毛を材質に合ったものを選び、施工をしていきます。

下塗りは部位に合わせて使う塗料も様々です。塗料を塗布するためのローラーも刷毛と同様様々ありますので、用途に合わせて使い分けをします。

さらに細かな作業が必要な場合は刷毛を使い、見えない所もしっかり丁寧に塗っていきます。

中塗りによって、塗膜の厚みと強度を増すことが出来ます。また、塗膜の均一性を重要な役割があります。

上塗り工程は、塗装の最終工程であり外観の美しさを決めるだけでなく、耐久性や機能性を維持し向上させるための重要な役割になります。

塗装にはそれぞれ重要な役割があり、工程一つ一つを丁寧に行うことで、塗装の寿命を延ばすことに繋がります。

塗料の性能をしっかり発揮するためにも、職人の腕と現場に対する心意気が仕上がりにも大きく影響するのです。

合わせて塗装の工程の動画をご紹介いたします。

関連動画 フッ素塗料を超えた究極の塗料で外壁塗装

関連記事 塗装の時期や塗料の期待耐用年数~見る現場の実態とは

塗装の時期や塗料の期待耐用年数から見る現場の実態とは

次回のブログでは続きの工事内容をご紹介させていただきます。

塗装職人では、塗装以外にも防水や大工工事にも対応させていただいております。

建物のことでわからない事などありましたら、お気軽にご相談ください。