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築50年の御宅の下屋根と鉄部補修

By 2024年7月18日スタッフブログ, 菊池

最終更新日:2024年7月18日  公開日:2024年7月18日

世田谷区の緑豊かな閑静な住宅街にお住まいの今回のお客様。

お客様宅の斜め前の御宅が弊社のリピーター様でした。

ご高齢のお父様と息子様でお住まいになられていて、お父様が当時の弊社工事前挨拶のチラシをずっと保管しておいてくださり、菊池指名で工事ご依頼のご連絡をいただいたことがきっかけとなりました。

お住まいは築50年を迎えられ、経年劣化の症状が見受けられていました。

お父様のご要望は、部分的に下屋根とフェンスの補修をしてほしいということでしたので、細かな打ち合わせは息子様もご同席のうえでさせていただき、ご契約サインはお父様がご対応してくださいました。

部分的な工事となるため、下屋根塗装は足場設置はせず脚立を利用して行うことにいたしました。

劣化の進行した鉄部補修

鉄部の劣化は美観を損ねるだけではなく、穴や欠けが発生したり、鉄部表面もザラザラとして鋭い破片が出ていることもあるため、誤って触れたり、使用箇所によっては危険が伴う場合もあり得ます。

鉄部の補修で重要な作業がケレン(下地補修)になります。

ケレンが不十分な場合、塗料が十分に密着せず、剝がれやすくなってしまいます。特に、古い塗膜や錆が残っていると、塗膜と素材との間に隙間が生じ、そこから雨水や酸素が侵入し、さらに剥離を進行させてしまうことになりかねません。

ケレンは職人が手作業で(現場や状態に合わせて、機械を使用する場合もあります)コツコツと行っていくため、根気がいる作業になります。

丁寧なケレン作業が、仕上がり数年後に大きな差が生じることを職人はよく理解しているため、弊社の職人は誰一人として手を抜くようなことはしません。

ケレン作業ではサビ落としの際にどうしてもサビのカスが発生してしまいます。こちらのカスはケレン作業終了後にまとめて清掃し、元の状態にしておきます。

また、風が強い時なども周囲に気を配りながら、人や物にサビのカスや破片などが飛散しないように心がけて作業を行います。

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関連動画 マンションの鉄部塗装※解説あり

ケレンのあとは、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げていきます。

使用材料はエポキシ系錆止め塗料を主に使用します。

塗装の色については、お客様のご希望により下屋根はクールシルバーアッシュを採用、フェンスは以前と同じ黒色ということで塗らさせていただきました。

こちらは下塗りの錆止め塗料を塗布している様子です。

フェンスなどの鉄柵は一本一本塗っていくため、根気のいる作業になります。

下屋根もフェンス同様に、ケレンから始まり下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本となります。

下屋根の塗装は、職人が持参した脚立を使用して屋根に登り、作業をしました。

大屋根の場合だと、足場が必要になる可能性が高いですが、下屋根だけですと今回のように、職人の手持ちの道具で対応することも可能となります。

塗装職人ではお見積の際に、お客様とよくお話合いをしたうえで、必要なところには費用を掛けていただき、少しでも節約できるところは費用を抑えるように工事をさせていただくことを心がけております。

今回お客様宅の下屋根には、夏の暑さを気にされていることを聞き、遮熱塗料効果の高いサーモアイSiを採用させていただきました。

専用の下塗り材、サーモアイシーラーを使用することでダブルの効果で遮熱を最大限に活かすことが出来ます。

大事な工程や材料、そして職人(一級塗装技能士)にしっかりと費用を掛けることで、家の寿命は大きく変わります。

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全体的な工事以外にも、部分的な補修工事もお住まいを守るためには欠かせない工事と言えます。

部分的に綻びが目立ってきたり、破損などが生じてしまっている場合、そのままにせず是非部分補修をご検討してみてください。

塗装職人でも、部分的な補修工事のご依頼を承っております。

工事の際には、お客様のご希望範囲に沿った補修のご提案をさせていただきたいと思います。

ちょっとしたことでも、ぜひお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

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