最終更新日
2023/5/28
作成日
2022/10/28

墨田区の「地球温暖化防止設備導入助成制度」は、区内に所有する建築物に対して省エネや再生可能エネルギー設備等を導入する際に、工事費用を一部助成を実施する制度です。

この制度の対象に、屋根や外壁の遮熱塗装も含まれています。墨田区内に建築物を所有されている方は、この制度を利用することで、お得に塗装工事ができるかもしれません。

この記事では、墨田区内の建物の遮熱塗装で助成金制度を利用したい方に向けて、本制度の概要や申込手順などを分かりやすくお伝えしています。

区のホームページだけでは不足している情報についても、区役所に確認した上で分かりやすくまとめました。墨田区内で塗装工事をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

注意事項

弊社、塗装職人の本社は横浜にあり、都内では世田谷区と杉並区に支店のある会社です。弊社の方針として、店舗がある区外のお客様の施工を担当させて頂いたとしても「助成金(補助金)申請代行・申請サポート」の対応を現在お断りしております。しかしながら、塗装工事は業者によって大幅に金額や施工品質が異なります。最終的な工事合計額や施工品質を重視されるのであれば、ぜひ下記のお見積りフォーム(無料)よりお声がけください。

助成金の概要

助成金の金額
戸建・事業所:工事費用の10%(上限15万円)
分譲マンション:工事費用の10%(上限30万円)
対象者
区内にある建築物の所有者(個人、マンションの管理組合、中小企業者、学校法人、社会福祉法人、医療法人等)
対象となる施工
屋根面全体または屋根及び壁全面への遮熱塗装(塔屋及び階下に居住空間があるベランダを含む)
施工の要件
  • 熱交換塗料または日射反射率(全波長領域)が50%以上の高反射率塗料を使用すること。
  • 既築の戸建、事業所、分譲マンションへの施工であること(新築建物は対象外)
申込受付期間
令和5年4月3日~令和6年2月29日
  • ただし、予算額に達した場合はその時点で申請受付を終了します。
区役所窓口
墨田区 環境保全課 環境管理担当(区役所12階)
〒130-8640 墨田区吾妻橋一丁目23番20号
電話:03-5608-6207
FAX:03-5608-1452
メール:KANKYOU@city.sumida.lg.jp

助成金の詳細

対象者

「地球温暖化防止設備導入助成制度」の申請ができるのは、以下いずれの条件も満たす方です。

  • 区内にある建物の所有者(所有予定者)である、個人・管理組合・法人など。
    • 建物の所有者(所有予定者)が複数名いる場合は、代表者の1名が申請者になります。その場合、他の所有者から委任の意思を示す委任状が必要です。
  • 住民税を滞納していないこと。
  • 屋根・外壁塗装が住宅の販売を目的としていないこと。

申請の要件

  • 遮熱塗装工事を施工する建物が登記されていること
    • 建物所有者が不明な建物に助成はできません。
  • 工事着工前の申請であること
    • 申請は、工事着工前に行う必要があります。着工後に行われる申請は受付されないのでご注意ください。
  • 塗装工事費用が、10万円以上(税抜)であること
    • 国・都から補助金を受ける場合は、その補助額を除いた額を工事費用とし、助成額を算定します。
  • 過去に、同じ建物への遮熱塗装工事で本助成金を受けていないこと
    • 同じ建物での同種の工事での申請は各1回のみです。
  • 下記条件を満たす塗料を使用すること
    • 熱交換塗料、または日射反射率(全波長領域)が50%以上((一財)日本塗料検査協会またはこれに準ずると認められる第三者機関の証明が必要)の高反射率塗料であること。
  • 塔屋及び階下に居住空間があるベランダを含む屋根面全体、または屋根及び壁全面を塗装すること
  • 令和6年3月15日までに区による書類審査に合格したものが助成対象となります。
  • 着工1ヶ月前~7日前(閉庁日を除く)までに申請してください。
  • 予算額に達した場合は、その時点で申請受付は終了します。

助成金申請→振り込みまでの流れ

※業者に申請代行を依頼する場合

申請から助成金振込までの流れを解説します。墨田区の公式ホームページ上で公開されている内容から、遮熱塗装工事に関わる部分のみに特化して、申請から受け取りまでの手順を分かりやすくまとめました。

注意事項

繰り返しになりますが、弊社は店舗がある区外の助成金・補助金の申請代行・申請サポートを行っておりません。

STEP.01:業者の選定(お客様)

お客様が施工業者を選定します。いくつかの業者から見積もりを取りましょう。

また本助成金制度では、書類の作成や窓口への提出を業者に代行してもらうことができます。
助成金の申請には、業者でないと用意するのが難しい書類が多いため、一般の方が個人で申請する場合には困難が伴います。代行者や申請サポートを引き受けてくれる業者を選択するのが良いでしょう。

  • 申請者の署名や押印が必要な書類もあります。

STEP.02:見積りを取る&スケジュール確認(業者→お客様)

施工業者に見積りを依頼して、見積り金額や施工予定期間を確認します。

「地球温暖化防止設備導入助成制度」では、助成金申請書類を提出できる期間は、工事着工の1ヵ月前~7営業日前までの間です。

申請時には見積りを併せて提出する必要があるので、見積りとスケジュールは早めに業者と打ち合わせましょう。

STEP.03:対象確認申請書などの提出(お客様→業者→区役所)

対象確認申請書など申請に必要な書類を一式を用意して墨田区環境保全課の窓口に直接提出します。

併せて提出する書類には、高反射率塗料の証明書や施工場所の図面など、一般の方では内容の説明が難しいものがあるので、書類の作成と共に、窓口への申請も業者にお願いするのがオススメです。

STEP.04:対象確認通知の送付(区役所→お客様)

申請が受理されると区役所で審査が行われます。助成対象であると確認された場合は「対象確認通知」が送付されます。

「対象確認通知」を受け取ったら業者に工事開始を依頼しましょう。

STEP.05:施工の実施(業者)

申請が通ったことを業者に伝えた後に業者は工事を開始します。

なお、工事の内容について変更や取り下げがある場合は、区に連絡して相談のうえ、工事変更届を提出します。

STEP.06:申請書兼工事完了届などの提出(お客様→業者→区役所)

工事が完了したら速やかに、「申請書兼工事完了届」などの書類一式を区の窓口に直接提出します。

なお、申請書類の作成や申請手続きも業者に一任している場合は、業者に提出を依頼しましょう。

STEP.07:交付額決定通知(区役所→お客様)

申請書兼工事完了届を提出すると、区は工事の内容について確認し、工事の確認ができたら申請者のもとに次の書類を郵送します。

  • 交付額決定通知
  • 請求書(地球温暖化防止設備導入助成金交付請求書)
  • 支払金口座振替依頼書
  • 提出した書類の写真等では工事前後の確認ができなかった場合、申請者の立ち合いのもと、実際に施行されたことを現地で確認(検査)をする場合があります。

立ち合い検査に通った場合、申請者はその場で請求書類などの提出が可能です。

STEP.08:助成金の請求(お客様→区役所)

請求書と支払金口座振替依頼書を区に提出して、助成金を請求します。

これらの書類に関しては郵送も可能です。

STEP.09:助成金の交付(区役所→お客様)

「支払金口座振替依頼書」に記載された口座に助成金が振り込まれます。

交付請求を提出から振り込みまでは約1ヵ月程度かかります。

提出する書類

申請から請求まで、提出する書類をまとめました。

書類は墨田区環境保全課の窓口に直接提出する必要があります。窓口では、その場で書類に関する質問を受ける可能性があります。塗装業者でなければ答えるのが難しい内容があるため、窓口への提出も塗装業者に代行してもらうのがオススメです(ただし、業者に代行してもらう場合でも申請者の記入が必要な書類もあります)。

なお、書類の作成上の注意点は下記の通りです。

  • 申請書等の作成について、消えるボールペンや鉛筆は使用不可
  • 申請書等に押す印鑑は、朱肉を使う印鑑(認印可)を使用する
  • 全ての書類に同じ印鑑を使用する
  • 訂正する場合は訂正箇所に二重線を引き、上から印を押して訂正する(修正液や修正テープなどの使用は不可)

申請時に必要な書類

共通

申請者が個人・管理組合・法人いずれの場合でも共通して提出する書類は以下の通りです。

  • 対象確認申請書:導入場所・工事種類・工事予定日などを記入する
  • 製品カタログ:使用する塗料の規格等が分かる資料
  • 施工する場所が分かる図面:平面図や立面図等で、施工・設置予定箇所が分かる詳細図面
  • 見積書:申請者宛のもので、内訳・型番・数量の記載があるもの
    • 「遮熱塗装一式 100 万円」等の一式表記や、塗料費用と施工費用がまとめられている場合は、見積書に加えて内訳書(塗料の型番・数量・工事費)を添付する必要がある
  • 着工前の写真:撮影日入りの建物全景・工事予定箇所の写真
  • 遮熱塗料の性能証明書:(一財)日本塗料検査協会又はこれに準ずる第三者機関による、日射反射遮熱塗装率(全波長領域)が50%以上あることの性能を証する資料

個人の場合

申請者が個人の場合は、上記共通の書類と併せて以下の書類も提出します。

  • 住民税納税についての証明書:次の3つのうち、いずれか一部を提出。
    • 令和4年度分住民税納税証明書
    • 令和4年度分住民税非課税証明書
    • 同意書:課税・納税状況を環境保全課が調べることの同意書
      • 令和4年1月1日に墨田区内に住民票があった方のみ
  • 建物の所有が分かるもの:次の3つのうち、いずれか一部を提出。
    • 建物登記事項証明書(発行3ヵ月以内)
      • 所有者が3名以上の場合は必須
    • 最新の固定資産納税通知書(申請者の住所・氏名・建物概要)
    • 最新の固定資産(家屋)評価証明書
  • 委任状:建物の所有者(所有予定者)が複数名いる場合は、1名が代表して申請者になる。その場合、他の建物の所有者(所有予定者)から申請者へ助成金手続きを委任する意思を示す「委任状」が必要。
  • 住民票など:住民税納税(非課税)証明書及び建物登記事項証明書等に記載されている申請者の住所が、現住所と異なる場合、証明書に記載されている住所と現住所のつながりを示す住民票などの書類が必要。

管理組合の場合

申請者が管理組合の場合は、上記共通の書類と併せて以下の書類も提出します。

  • 管理規約のコピー:表紙・共用部分の定義と範囲が分かる部分・物件名・所在地・建物概要のあるもの。
  • 申請者が管理組合の代表(理事長)であることが分かる資料:理事長選任の議事録など。
  • 議案・議事録:対象設備の導入にあたって、理事会等で承認されたことが分かる資料。

法人の場合

申請者が法人であり、法人が建物所有者の場合は、上記共通の書類と併せて以下の書類も提出します。

  • 法人住民税納税証明書
  • 法人履歴事項全部証明書
  • 建物の所有が分かるもの:次のうちいずれか一部。
    • 建物登記事項証明書
    • 最新の固定資産納税通知書(申請者の住所・氏名・建物概要)
    • 最新の固定資産(家屋)評価証明書
  • 個人が建物所有者の場合は、上記「申請者が個人の場合に提出する書類」を提出します。

完了報告時に提出する書類

  • 地球温暖化防止設備導入助成金交付申請書兼工事完了届
  • 領収書と明細のコピー:助成対象の工事費用の領収が確認できる、申請者あてのもの。
    • 領収金額に助成対象以外の工事費用が含まれる場合は、領収書に対象工事の費用を別途明記する(申請時に確認した費用のままなら不要)
  • 施工中・施工後の写真:撮影日を入れる。
  • 塗料の銘板の写真
  • 塗料の出荷証明書
  • 使用済み塗料缶の写真:塗装色が確認できるもの。撮影日の入れる。

助成金請求時に必要な書類

区から「地球温暖化防止設備導入助成金交付額決定通知書」が届いた後、助成金請求のために提出する書類は、以下の通りです。

  • 地球温暖化防止設備導入助成金交付請求書
  • 支払金口座振替依頼書
  • 「申請者」と振込を希望する「口座名義」が異なる場合は「申立書」などを提出する場合があります。

工事内容の変更があった場合に提出する書類

助成対象を確認した後に工事内容の変更があったときは、届け出が必要です。

変更工事着手前に墨田区環境保全課環境管理担当に変更内容を連絡の上、施工前に以下の書類を提出します。変更が受理された場合、「工事変更確認通知」が申請者の元に送付されます。

遮熱塗料を動画でご紹介

本助成金制度の助成条件となっている高反射率塗料は、太陽光中の近赤外線領域を反射するため、夏場の室温上昇を抑えてくれます。これによって、エアコンの使用が効率的になり、省エネ効果が期待できます。

遮熱塗装の効果をサーモグラフィーで確認した動画がありますので、ぜひご覧ください。

墨田区の施工事例のご紹介

弊社塗装職人は墨田区のお客様の施工も承っています。下記の記事は、以前墨田区のお客様のご自宅の工事の様子です。

築30年という鉄筋コンクリート建物の、防水工事(雨漏り防止)をご依頼いただきました。かなり傷んでいましたが、工事後のキレイになった屋上に、お客様に大変喜んで頂けたのが印象的でした。