最終更新日:2022/11/27、作成日:2022/11/27
目次
千代田区の「ヒートアイランド対策助成」は、ヒートアイランド現象を緩和する屋上等緑化や壁面緑化、屋上への高反射率塗料や熱交換塗料の塗装など、ヒートアイランド対策の費用の一部を助成してもらえる制度です。
本制度は、建物屋上への高反射率塗料や熱交換塗料の塗装工事も助成対象となっています。また、本記事では「ヒートアイランド対策助成制度」を利用した遮熱塗装工事について、概要や手続きの方法などを分かりやすくご紹介いたします。
塗装工事を検討されている方は、ぜひ参考になさってください。
※記事の内容は公式ホームページの内容を基本とし、一般の方にも分かりやすい表現に書き直している箇所があります。正確な表現を確認したい場合は、公式ホームページも併せてご覧ください。
弊社、塗装職人の本社は横浜にあり、都内では世田谷区と杉並区に支店のある会社です。弊社の方針として、店舗がある区外のお客様の施工を担当させて頂いたとしても「助成金(補助金)申請代行・申請サポート」の対応を現在お断りしております。しかしながら、塗装工事は業者によって大幅に金額や施工品質が異なります。最終的な工事合計額や施工品質を重視されるのであれば、ぜひ下記のお見積りフォーム(無料)よりお声がけください。
助成金の概要
- 助成金の金額
- 「対象経費の50%」か「塗布面積✕2,000円/㎡」のいずれか低い額(上限30万円)※税抜
- 対象要件
- 区内の建物等であり、工事等の実施前の申請であること。
- 国や地方公共団体等が行う類似の助成等(総合設計制度の屋上緑化による容積率の割増 など)を受ける予定又はすでに受けていないこと。
- 第三者機関の証明書等により性能値を証明できる製品を使用すること。他
- 対象となる施工
- 屋上への「高反射率塗料」か「熱交換塗料」の塗装工事
- 申込受付期間
- 令和5年2月15日(水)まで
※先着順。予算が無くなり次第終了。 - 完了報告書の提出期限
- 令和5年3月15日(水)まで
- 区役所窓口
- 千代田区 環境まちづくり部 環境政策課エネルギー対策係(区役所5階)
〒102-8688 千代田区九段南1-2-1
電話:03-5211-4256
メール:kankyouseisaku@city.chiyoda.lg.jp
※詳細は千代田区ホームページへ
助成金の詳細
助成要件
- 区内の建物等であり、塗装工事の実施前の申請であること。
- 施工業者が行う塗装工事であること。
- 国や地方公共団体等が行う、類似の助成等を受ける予定が無いこと、またはすでに受けていないこと。
- 当該年度に、同一の建物等に本助成制度の助成を受けていないこと。
- 住民税や固定資産税等を滞納していないこと。
- 塗料は、第三者機関の証明書等により、性能値を証明できる製品を使用すること。
助成対象工事
助成対象となる工事は「屋上に対する高反射率塗料・熱交換塗料を新たに塗布する工事」です。防水費及びその工事費等は、対象経費に含まれません。
このうち、高反射率塗料の条件は次の通りです。
揮発性有機化合物の含有量が少ないもので、第三者機関における日射反射率測定値(近赤外線領域)が50%以上である塗料。
助成金申請→振り込みまでの流れ(業者に委任する場合)
申請から助成金振込までの流れを解説します。千代田区の公式ホームページ上で公開されている内容から、遮熱塗装工事に関わる部分のみに特化して、申請から受け取りまでの手順を分かりやすくまとめました。
本助成金制度では、塗装業者を「代行者」に指定できます。代行者とは、書類作成や区役所とのやり取りを一貫して窓口になってもらう役割のことです。
助成金の申請には、業者でないと用意するのが難しい書類が多いため、一般の方が個人で申請する場合には困難が伴います。代行者や申請サポートを引き受けてくれる業者を選択するのが良いでしょう。
繰り返しになりますが、弊社は店舗がある区外の助成金・補助金の申請代行・申請サポートを行っておりません。
STEP.01:業者の選定(お客様)
お客様が施工業者を選定します。いくつかの業者から見積もりを取りましょう。
業者は「区内業者」でも「区外業者」であっても申請対象になります。代行者として委任する場合には「委任状」などのフォーマットは無く、窓口でその旨を伝達すれば問題無いとのことです。
STEP.02:見積りを取る&スケジュール確認(業者→お客様)
施工業者に見積りを依頼してスケジュールを確認しましょう。
申請書には「工事予定期間」の記入が必要です。
STEP.03:申請(お客様→業者→区役所)
申請に必要な書類を一式を用意して、区役所の窓口に提出するか郵送します。
申請に際しては「千代田区環境まちづくり部環境政策課」に事前連絡をしてください。
STEP.04:交付決定(区役所→お客様)
申請後10日ほどの審査を経て問題が無ければ、申請者のもとに「助成金交付決定通知」が送付されます。助成金交付の可否や、交付される予定額が確認できます。
STEP.05:施工の実施(業者)
申請が通ったことを業者に伝えましょう。それを受けて業者は工事を開始します。
途中で工事に変更が生じた場合は、変更申請が必要になります。
STEP.06:完了報告(お客様→業者→区役所)
工事が完了し、工事費の支払いが終わったら、完了報告書などを提出します。
区役所の窓口に提出するか、郵送します。
STEP.07:助成金交付額確定通知の送付(区役所→お客様)
完了報告提出したのち10日ほどの審査を経て、問題が無ければ助成金の額が確定します。
区役所から助成金の額を記載した「助成金交付決定通知」が、申請者のもとに送付されます。
STEP.08:助成金交付請求(お客様→区役所)
「助成金交付決定通知」を受領したら、その金額を記入して「助成金交付請求書」を速やかに提出します。
STEP.09:助成金の交付(区役所→お客様)
「助成金交付請求書」に記入した口座に助成金が振り込まれます。請求日から振込まで1ヵ月程度かかります。
提出する書類
書類作成の際には、下記二点にご注意ください。
- 書類には全て同じ印鑑(印影)を使用する。
- 書類の記入には消せるボールペンを使用しない。
申請時に提出する書類
- 助成金交付申請書
- 確認書(注意事項チェックリスト)
- 前年度(令和3年度)固定資産税の納税証明書の写し
- 見積書の写し:経費内訳が記載されたもの
- 施工前の写真:カラー写真であること
- 施工箇所の平面図
- 施工箇所の面積計算表
- 建物形状のわかる図面(立面図)・写真
- 製品の性能証明書:高反射率塗料のみでOK、第三者機関発行のもの
- 製品性能がわかるパンフレット等
※申請者が所有者でないまたは共同所有の場合には承諾書の提出が必要。管理組合の場合は議決書の写しまたはこれに代わるものが必要。
変更がある場合に提出する書類
- 事業計画変更届
- 申請時に提出した書類の内、変更に係わる書類
工事完了時に提出する書類
- 事業完了報告書
- 領収書
- 施工後の写真
- 納品書等:申請内容の塗料の使用と製品名等が確認できる書類
請求時に提出する書類
遮熱塗料を動画でご紹介
屋上・屋根への遮熱塗装は、屋内の熱を上げづらくします。どれほどの効果があるのか、サーモグラフィーで確認した動画をご覧ください。