最終更新日:2023年12月8日  公開日:2022年11月13日

千代田区の「ヒートアイランド対策助成」は、区内で実施したヒートアイランド現象を緩和する屋上等緑化や壁面緑化、高反射率塗料、熱交換塗料による塗装などの、ヒートアイランド対策に対して、その費用の一部を助成する制度です。

本制度は、建物屋上や壁面への高反射率塗料や熱交換塗料の塗装工事も助成対象となっています。本記事では「ヒートアイランド対策助成制度」を利用した遮熱塗装工事について、概要や手続きの方法などをご紹介いたします。

区のホームページだけでは不足している情報については、区役所に確認した上で分かりやすくまとめました。

千代田区内で遮熱塗装工事を検討されている方は、お得に工事ができるかもしれません。ぜひ参考になさってください。

注意事項

弊社、塗装職人の本社は横浜にあり、都内では世田谷区と杉並区に支店のある会社です。弊社の方針として、店舗がある区外のお客様の施工を担当させて頂いたとしても「助成金(補助金)申請代行・申請サポート」の対応を現在お断りしております。しかしながら、塗装工事は業者によって大幅に金額や施工品質が異なります。最終的な工事合計額や施工品質を重視されるのであれば、ぜひ下記のお見積りフォーム(無料)よりお声がけください。

助成金の概要

助成金の金額
「対象経費の50%」か「塗布面積✕2,000円/㎡」のいずれか低い額(上限50万円)※税抜
対象要件
  • 区内の建物等であり、工事等の実施前の申請であること。
  • 国や地方公共団体等が行う類似の助成等を受ける予定が無いこと、またはすでに受けていないこと。
  • 第三者機関の証明書等により性能値を証明できる塗料を使用すること、他
対象となる施工
屋上・壁面に高反射率塗料または熱交換塗料を新たに塗布する工事
申込受付期間
令和6年2月15日まで
  • 先着順。予算が無くなり次第終了。
完了報告書の提出期限
令和6年3月15日まで
区役所窓口
千代田区 環境まちづくり部 環境政策課エネルギー対策係(区役所5階)
〒102-8688 千代田区九段南1-2-1
電話:03-5211-4256
メール:kankyouseisaku@city.chiyoda.lg.jp
※詳細は千代田区ホームページへ

助成金の詳細

助成対象となる塗装工事

高反射率塗装の概要

本制度の対象となる塗装工事は、「屋上・壁面に高反射率塗料または熱交換塗料を新たに塗布する工事」です。

高反射率塗料については、揮発性有機化合物の含有量が少ないもので、第三者機関における日射反射率測定値(近赤外線領域)が50%以上であるものを使用します。

助成対象となる経費

本助成金制度の対象経費は「高反射率塗装のトップコート及びその下に塗る下地塗料」となります。防水材及び防水材の下に塗る下地塗料は、対象経費に含まれません。

見積書には、必ずトップコート(高反射率塗料)と防水材を分けて算出してもらいましょう。

助成対象範囲

助成対象面積は、屋上(陸屋根)の投影面積、屋根の表面積、壁面面積となります。原則、下に部屋があるものを屋上又は屋根とします。

具体的な範囲は下記の通りです。

〇・・・助成対象、✕・・・助成対象外

  • 陸屋根:〇
  • 笠木:〇
  • バルコニー:〇
  • 塔屋:〇
  • 屋根:〇
  • 立上り:〇
  • 庇(ひさし):✕
  • ベランダ:✕

助成要件

  • 区内の建物等であり、塗装工事の実施前の申請であること。
  • 施工業者が行う塗装工事であること(助成金対象者自ら施工する工事でないこと)。
  • 国や地方公共団体等が行う、類似の助成等を受ける予定が無いこと、またはすでに受けていないこと。
  • 当該年度に、同一の建物等に本助成制度の助成を受けていないこと。
  • 住民税や固定資産税等を滞納していないこと。
  • 塗料は、第三者機関の証明書等により、性能値を証明できる製品を使用すること。

助成金申請→振り込みまでの流れ

※業者に委任する場合

申請から助成金振込までの流れを解説します。千代田区の公式ホームページ上で公開されている内容から、遮熱塗装工事に関わる部分のみに特化して、申請から受け取りまでの手順を分かりやすくまとめました。

本助成金制度では、手続きを塗装業者に委任できます。助成金の申請には、業者でないと用意するのが難しい書類が多いため、一般の方が個人で申請する場合には困難が伴います。代行者や申請サポートを引き受けてくれる業者を選択するのが良いでしょう。

注意事項

繰り返しになりますが、弊社は店舗がある区外の助成金・補助金の申請代行・申請サポートを行っておりません。

STEP.01:業者の選定(お客様)

お客様が施工業者を選定します。いくつかの業者から見積もりを取りましょう。

業者に手続きを委任する場合は、窓口に申請の際、あるいは事前連絡の際にその旨を口頭で担当者に伝えてください。業者は「区内業者」でも「区外業者」であっても申請対象になります。

STEP.02:見積りを取る&スケジュール確認(お客様→業者)

施工業者に見積りを依頼して、スケジュールや施工箇所を確認しましょう。
申請書には「工事予定期間」や「敷地面積」などの記入が必要です。

STEP.03:申請(お客様→業者→区役所)

事前に区役所窓口に電話確認をします(書類不足・不備などで二度手間を防ぐためです)。
申請に必要な書類を一式を用意して、区役所の窓口に提出するか郵送します。

STEP.04:交付決定(区役所→お客様)

申請後10日ほどの審査を経て問題が無ければ、申請者のもとに「助成金交付決定通知」が送付されます。助成金交付の可否や、交付される予定額が確認できます。

STEP.05:施工の実施(業者)

申請が通ったことを業者に伝えましょう。それを受けて業者は工事を開始します。
途中で工事に変更が生じた場合は、変更申請が必要になります。

STEP.06:完了報告(お客様→業者→区役所)

工事が完了し、工事費の支払いが終わったら、完了報告書などを提出します。
区役所の窓口に提出するか、郵送します。

STEP.07:助成金交付額確定通知の送付(区役所→お客様)

完了報告提出したのち10日ほどの審査を経て、問題が無ければ助成金の額が確定します。
区役所から助成金の額を記載した「助成金交付額確定通知」が、申請者のもとに送付されます。

STEP.08:助成金交付請求(お客様→区役所)

「助成金交付決定通知」を受領したら、その金額を記入して「助成金交付請求書」を速やかに提出します。

STEP.09:助成金の交付(区役所→お客様)

「助成金交付請求書」に記入した口座に助成金が振り込まれます。請求日から振込まで1ヵ月程度かかります。

提出する書類

申請時に提出する書類

  • 助成金交付申請書(PDFWord
  • 確認書(注意事項チェックリスト)
  • 前年度(令和4年度)固定資産税の納税証明書の写し
  • 見積書の写し:経費内訳が記載されたもの
  • 施工前の写真:カラー写真であること
  • 施工箇所の平面図
  • 施工箇所の面積計算表
  • 建物形状のわかる図面(立面図)・写真
  • 製品の性能証明書:第三者機関発行のもの
  • 製品性能がわかるパンフレット等
  • 書類の記入には、消せるボールペンは使用不可。
  • 申請者が所有者でない、または共同所有の場合:承諾書の添付提出が必要。
  • 管理組合の場合:議決書の写しまたはこれに代わるものの添付が必要。
  • 申請時に提出した書類に対して変更がある場合:速やかに事業計画変更届(PDFWord)を提出する。
  • 計画を中止する場合:速やかに事業計画中止届(PDFWord)を提出する。

工事完了時に提出する書類

  • 事業完了報告書(PDFWord
  • 領収書
  • 施工後の写真
  • 納品書等:申請内容の塗料の使用と製品名等が確認できる書類

請求時に提出する書類

遮熱塗料を動画でご紹介

屋上・屋根への遮熱塗装は、屋内の熱を上げづらくします。どれほどの効果があるのか、サーモグラフィーで確認した動画をご覧ください。

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